< レジデンツ・フォース 9 新EMERGENCY ? >
2004年4月13日 連載 消毒・手袋・布かぶせ、再開。
「あの、佐々木先生は・・・」
「病棟のどこかのようです」
「じゃ、麻酔を・・・」
『まず内頸動脈はどれだ』
「ハッキリ触れる、これだ」
『それと平行に針を置け』
「こうか・・・」
『で、そのまま時計方向にゆっくりずらせ』
「30度くらいか・・・」
『針の方向が乳頭に当たった時点で止めろ』
「そうだな・・この向きか!」
『これならまず、動脈は刺さない』
「よし、刺すぞ・・・ダメだ、全然血が戻らない」
『針の角度が浅いのでは・・・』
「ああ、深くだな・・・・よし、戻った!静脈血だ!穿刺針で同方向だ・・・よし、同様に戻ってきた!」
『そこで止めるな。気持ち、進めておけ』
「進める?し、しかし、肺を刺したら・・・」
『気持ちだ』
「ああ、抜けかけたらいけないもんな。気持ち、進める・・・」
内筒を外す。静脈血が戻ってくる。カテーテルは抵抗なく入っていった。
「よし!逆流もオッケーだ。つなごう・・・・終わり!レントゲンを!」
循環器の酸素ありの大部屋へ入院。
佐々木先生がようやく現れた。
「入院した患者のことで呼ばれてな。ご苦労さん。もう6時か。そろそろ明るくなってきたか」
僕は首・腰が痛くなってきた。思わず空いてるベッドに腰掛けた。
「しかし、俺たち・・労働基準法は全く無視だな。なあ先生」
「あと3時間くらいですねえ」
「ああ。正月休みはどうする?」
「・・・・入院した患者を診ます」
「ああ、そうだったな」
佐々木先生は診察室のカルテを眺めた。
「残り3冊。あと来るとすれば脳卒中だろな。よし!後は俺がやる。医局ででも休んでろ」
「医局・・ああ!」
「どうした?」
「やかん!お湯!お湯!」
僕はダッシュで医局へ駆けて行った・・・・。ずっと待っていてくれたしゃっくりの患者・・がまだ残っている。
「あの、佐々木先生は・・・」
「病棟のどこかのようです」
「じゃ、麻酔を・・・」
『まず内頸動脈はどれだ』
「ハッキリ触れる、これだ」
『それと平行に針を置け』
「こうか・・・」
『で、そのまま時計方向にゆっくりずらせ』
「30度くらいか・・・」
『針の方向が乳頭に当たった時点で止めろ』
「そうだな・・この向きか!」
『これならまず、動脈は刺さない』
「よし、刺すぞ・・・ダメだ、全然血が戻らない」
『針の角度が浅いのでは・・・』
「ああ、深くだな・・・・よし、戻った!静脈血だ!穿刺針で同方向だ・・・よし、同様に戻ってきた!」
『そこで止めるな。気持ち、進めておけ』
「進める?し、しかし、肺を刺したら・・・」
『気持ちだ』
「ああ、抜けかけたらいけないもんな。気持ち、進める・・・」
内筒を外す。静脈血が戻ってくる。カテーテルは抵抗なく入っていった。
「よし!逆流もオッケーだ。つなごう・・・・終わり!レントゲンを!」
循環器の酸素ありの大部屋へ入院。
佐々木先生がようやく現れた。
「入院した患者のことで呼ばれてな。ご苦労さん。もう6時か。そろそろ明るくなってきたか」
僕は首・腰が痛くなってきた。思わず空いてるベッドに腰掛けた。
「しかし、俺たち・・労働基準法は全く無視だな。なあ先生」
「あと3時間くらいですねえ」
「ああ。正月休みはどうする?」
「・・・・入院した患者を診ます」
「ああ、そうだったな」
佐々木先生は診察室のカルテを眺めた。
「残り3冊。あと来るとすれば脳卒中だろな。よし!後は俺がやる。医局ででも休んでろ」
「医局・・ああ!」
「どうした?」
「やかん!お湯!お湯!」
僕はダッシュで医局へ駆けて行った・・・・。ずっと待っていてくれたしゃっくりの患者・・がまだ残っている。
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