対談 これにていったん中断
2004年10月11日 読書
『薬について』
「なんの?」
『アスピリン』
「病院で処方する、バファリンだな?」
『そうだ。種類はいろいろあるよな』
「循環器外来ではほとんどの患者が内服を?」
『させている。冠動脈疾患は必須だ』
「脳梗塞の予防にも出すよな」
『動脈硬化もってそうな患者には、みんな出すべきだな』
「そんなに信憑性の高い薬なのか?」
『循環器と脳外科の医者はかなり信用して出している。数ある
薬の中で、予防的に確実なのがこのアスピリンだ』
「冠動脈疾患や脳梗塞を予防するってことか。絶対にか?」
『いや、そういう意味じゃない。病気を起こす人は起こしてしまう』
「なんだそりゃ?」
『それを飲まなかった人と比べたら、飲んだ人のほうが発症が少なかったんだ』
「明らかな差があったわけだ」
『だから極端にいえば、動脈硬化の因子をもつ人は飲むべきなんだ』
「高齢であるだけでも動脈硬化の因子だろ?」
『そうだ。だから中年から飲んでもいいと思う』
「しかしいいのか?副作用は?」
『胃潰瘍と腎機能か?』
「腰の悪いおばあちゃんとか、よく痛み止め飲んでるだろ?あれも結構、そういう
副作用起こす。バファリンも同じ系統だろ?あまり安易に勧めては・・」
『わかったわかった!もういい!ま、結局主治医の気持ちだ!気持ち!』
「だがそんないい薬があるのに、薬のメーカーはひとっつも宣伝してないぞ?」
『他のメーカーからの噂では、薬自体が安いから、アピールしてもあまり利益に
直結しないんだってな』
「あるある大辞典で放送しないかな?」
『あれは○○製薬がスポンサーだろ?』
「だからコレステロールの話題が多いのか」
『俺たちが外来でアピールするしかないんだよ』
「バファリンどうですかー、買うてくれーい」
『頭下げて売るな!』
「そういや、大学病院も民営化されてきて、薬が安いのに変わってきてるな」
『ゾロ品というやつか。中身は同じだろ?』
「そうだが、名前が1つ1つ変わると覚えにくいだろ?」
『シグマート → シグランコート、とか?』
「ロキソニン → ロキソマリン」
『パナルジン → パチュナ』
「<パチュナ>?<ラピュタ>みたいで言いにくいな」
「<ニコランマート>はコンビニみたいだな?」
『バファリンで何かつけたしあるか?』
「頼むから胃カメラなどの前の数日間は中止していただきたい」
『それはよく忘れるなあ』
「ダメだぞ。胃カメラしてポリープ見つけて、いざ生検!と思ったらバファリン飲んでるから中止」
『それは検査のオーダーの際に予約係がしっかりしとかないと!』
「いや、そこがしっかりできてない民間病院がけっこうあるんだよ」
『民間がいやなら、いつでも大学へ戻ってきなよ』
「そこまで言ったか?」
『このシリーズはいつまで続くんだ?』
「そろそろいったん中断する。<オーベン&コベンダーズ>の6章が完結したら、また」
『お前のその後は描くのか?』
「年末あたり、約2・3年後を描く予定になってる。それで終了」
『おい。その間の修行期間については?』
「あまりネタをバらすな!」
『2・3年後はお前が復活した年だ』
「あの頃はお互い敵同士だったな」
『年、取ったな。俺たち』
「まだ30半ばだろ?」
『いったいどれだけ患者に迷惑かけた?』
「お前こそいったい何人、女を騙した?」
『(無視)ところでバファリン以外に、重宝してる薬は?』
「高血圧の第一選択はARBで決まりだな」
『ブロプレスやディオバンか。循環器でも定番だ』
「でも値段が高い。たまに患者からブーイングが来る」
『学会ではなぜかあまり勧められてないな』
「だから。高いからだよ。医療費が高騰する。もうしてるけど」
『講演するドクターは、メーカー協賛の講演会ではARB勧めてたけどな』
「それが世渡りというものさ」
『ああいう奴に限ってARB飲んでるんだよな・・』
「まったく医者が病気になったら、自分への処方はメチャクチャだもんな」
『なんだ?バイアグラでも出したのか?』
「そんなの出せるか!だが眠剤のハルシオンを内服してるヤツ、結構多いな」
『職員からよく頼まれるよ。あれってハイになるのか?』
「なんか、気持ちよさげだよなあ」
『だが都会では売りつける業者もいると聞く』
「お前も売るなよ。バイアグラ」
『俺がいつ、処方した?』
「副作用なかったか?」
『ちょっと頭痛がしたな』
「そらみろ!」
『ちっ!得意な誘導尋問か・・!』
年末年始に<最終シリーズ>公開。内容が内容なので、公開期間は年末年始に限定します。
予告編は12月にオンエア。<修行編>の公開については未定。
「なんの?」
『アスピリン』
「病院で処方する、バファリンだな?」
『そうだ。種類はいろいろあるよな』
「循環器外来ではほとんどの患者が内服を?」
『させている。冠動脈疾患は必須だ』
「脳梗塞の予防にも出すよな」
『動脈硬化もってそうな患者には、みんな出すべきだな』
「そんなに信憑性の高い薬なのか?」
『循環器と脳外科の医者はかなり信用して出している。数ある
薬の中で、予防的に確実なのがこのアスピリンだ』
「冠動脈疾患や脳梗塞を予防するってことか。絶対にか?」
『いや、そういう意味じゃない。病気を起こす人は起こしてしまう』
「なんだそりゃ?」
『それを飲まなかった人と比べたら、飲んだ人のほうが発症が少なかったんだ』
「明らかな差があったわけだ」
『だから極端にいえば、動脈硬化の因子をもつ人は飲むべきなんだ』
「高齢であるだけでも動脈硬化の因子だろ?」
『そうだ。だから中年から飲んでもいいと思う』
「しかしいいのか?副作用は?」
『胃潰瘍と腎機能か?』
「腰の悪いおばあちゃんとか、よく痛み止め飲んでるだろ?あれも結構、そういう
副作用起こす。バファリンも同じ系統だろ?あまり安易に勧めては・・」
『わかったわかった!もういい!ま、結局主治医の気持ちだ!気持ち!』
「だがそんないい薬があるのに、薬のメーカーはひとっつも宣伝してないぞ?」
『他のメーカーからの噂では、薬自体が安いから、アピールしてもあまり利益に
直結しないんだってな』
「あるある大辞典で放送しないかな?」
『あれは○○製薬がスポンサーだろ?』
「だからコレステロールの話題が多いのか」
『俺たちが外来でアピールするしかないんだよ』
「バファリンどうですかー、買うてくれーい」
『頭下げて売るな!』
「そういや、大学病院も民営化されてきて、薬が安いのに変わってきてるな」
『ゾロ品というやつか。中身は同じだろ?』
「そうだが、名前が1つ1つ変わると覚えにくいだろ?」
『シグマート → シグランコート、とか?』
「ロキソニン → ロキソマリン」
『パナルジン → パチュナ』
「<パチュナ>?<ラピュタ>みたいで言いにくいな」
「<ニコランマート>はコンビニみたいだな?」
『バファリンで何かつけたしあるか?』
「頼むから胃カメラなどの前の数日間は中止していただきたい」
『それはよく忘れるなあ』
「ダメだぞ。胃カメラしてポリープ見つけて、いざ生検!と思ったらバファリン飲んでるから中止」
『それは検査のオーダーの際に予約係がしっかりしとかないと!』
「いや、そこがしっかりできてない民間病院がけっこうあるんだよ」
『民間がいやなら、いつでも大学へ戻ってきなよ』
「そこまで言ったか?」
『このシリーズはいつまで続くんだ?』
「そろそろいったん中断する。<オーベン&コベンダーズ>の6章が完結したら、また」
『お前のその後は描くのか?』
「年末あたり、約2・3年後を描く予定になってる。それで終了」
『おい。その間の修行期間については?』
「あまりネタをバらすな!」
『2・3年後はお前が復活した年だ』
「あの頃はお互い敵同士だったな」
『年、取ったな。俺たち』
「まだ30半ばだろ?」
『いったいどれだけ患者に迷惑かけた?』
「お前こそいったい何人、女を騙した?」
『(無視)ところでバファリン以外に、重宝してる薬は?』
「高血圧の第一選択はARBで決まりだな」
『ブロプレスやディオバンか。循環器でも定番だ』
「でも値段が高い。たまに患者からブーイングが来る」
『学会ではなぜかあまり勧められてないな』
「だから。高いからだよ。医療費が高騰する。もうしてるけど」
『講演するドクターは、メーカー協賛の講演会ではARB勧めてたけどな』
「それが世渡りというものさ」
『ああいう奴に限ってARB飲んでるんだよな・・』
「まったく医者が病気になったら、自分への処方はメチャクチャだもんな」
『なんだ?バイアグラでも出したのか?』
「そんなの出せるか!だが眠剤のハルシオンを内服してるヤツ、結構多いな」
『職員からよく頼まれるよ。あれってハイになるのか?』
「なんか、気持ちよさげだよなあ」
『だが都会では売りつける業者もいると聞く』
「お前も売るなよ。バイアグラ」
『俺がいつ、処方した?』
「副作用なかったか?」
『ちょっと頭痛がしたな』
「そらみろ!」
『ちっ!得意な誘導尋問か・・!』
年末年始に<最終シリーズ>公開。内容が内容なので、公開期間は年末年始に限定します。
予告編は12月にオンエア。<修行編>の公開については未定。
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