ブレよろ 74
2004年12月31日「なんやこらあ!」
ヤクザは詰所内に乱入しており、イスを壁にたたきつけていた。
ナースらはとっくに避難していた。
品川くんは近くで構えていた。
「けけ、警察呼びますよ!」
「おう!呼んだらええやないかい!」
「いいんですか?連れて行かれ・・」
「そうか?なら俺もここを訴えてやる!それだけちゃうぞオラー!」
手がつけられず、シロー・トシキ先生も呆然と廊下に立ってるだけだった。
「他の患者も追い出したるわい!わははは!」
品川くんは唇を噛んだ。
「なんとか救われたこの病院を、こんなヤツに潰されてたまるか!」
「わしには正当な理由があるんや!正当な理由がなあ!」
そこへ安岡、いや辻岡氏が黒服のまま現れた。
「お?なんやデブ?」
ヤクザはゆっくりと辻岡氏に近づいた。
「おめえも職員か?お?」
「はい」
「いったいどんな教育してんねや!」
「教育?」
「かかっ!患者さまがこうして入院してるのを、あの坊主がなっ!出て行けっちゅうわけやねん!」
「・・・・・」
辻岡氏はゆっくりと上半身を脱ぎ始めた。
豪快なイレズミが現れた。鬼のデザインだ。
迫力がある。
「な?・・・うう?」
イレズミで何か分かったのか・・彼の態度は一変した。
「あ、あう・・・」
辻岡氏はヤクザの片腕をぐりっと回転させ、ねじった。
「うわあ!」
「さあ。お前のも見せてみろ!」
「ひいいい!」
ヤクザの男の病衣が剥ぎ取られた。
背中のイレズミは・・・
どう見ても『ひとふで書きの、ヘビ』だった。
「ひ、ひい!」
ヤクザはさっと背中を隠した。
「誰にものを言うとんねや」
辻岡氏はじりじりと彼を壁まで追い詰めていった。
やがてヤクザは廊下へ引っ張られていった。
僕も遅ればせながら、詰所へ着いた。
「辻岡さん。大丈夫?」
「これで1床、空きました」
彼は初めて笑顔を見せた。
「ホント?ありがと・・」
品川君はじめ、スタッフたちは歓喜の声を上げた。
トシキ・シローはそのまま廊下でぐったり倒れた。
電池が切れたのだろう。
ヤクザは詰所内に乱入しており、イスを壁にたたきつけていた。
ナースらはとっくに避難していた。
品川くんは近くで構えていた。
「けけ、警察呼びますよ!」
「おう!呼んだらええやないかい!」
「いいんですか?連れて行かれ・・」
「そうか?なら俺もここを訴えてやる!それだけちゃうぞオラー!」
手がつけられず、シロー・トシキ先生も呆然と廊下に立ってるだけだった。
「他の患者も追い出したるわい!わははは!」
品川くんは唇を噛んだ。
「なんとか救われたこの病院を、こんなヤツに潰されてたまるか!」
「わしには正当な理由があるんや!正当な理由がなあ!」
そこへ安岡、いや辻岡氏が黒服のまま現れた。
「お?なんやデブ?」
ヤクザはゆっくりと辻岡氏に近づいた。
「おめえも職員か?お?」
「はい」
「いったいどんな教育してんねや!」
「教育?」
「かかっ!患者さまがこうして入院してるのを、あの坊主がなっ!出て行けっちゅうわけやねん!」
「・・・・・」
辻岡氏はゆっくりと上半身を脱ぎ始めた。
豪快なイレズミが現れた。鬼のデザインだ。
迫力がある。
「な?・・・うう?」
イレズミで何か分かったのか・・彼の態度は一変した。
「あ、あう・・・」
辻岡氏はヤクザの片腕をぐりっと回転させ、ねじった。
「うわあ!」
「さあ。お前のも見せてみろ!」
「ひいいい!」
ヤクザの男の病衣が剥ぎ取られた。
背中のイレズミは・・・
どう見ても『ひとふで書きの、ヘビ』だった。
「ひ、ひい!」
ヤクザはさっと背中を隠した。
「誰にものを言うとんねや」
辻岡氏はじりじりと彼を壁まで追い詰めていった。
やがてヤクザは廊下へ引っ張られていった。
僕も遅ればせながら、詰所へ着いた。
「辻岡さん。大丈夫?」
「これで1床、空きました」
彼は初めて笑顔を見せた。
「ホント?ありがと・・」
品川君はじめ、スタッフたちは歓喜の声を上げた。
トシキ・シローはそのまま廊下でぐったり倒れた。
電池が切れたのだろう。
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