2NDLINE 10
2005年6月29日パソコンのコピーも、間もなく終わろうとしていた矢先・・。
「これはまたまた。それともたまたま?ユウキ先生」
島が現れた。
「島先生。お疲れ様です!」
パソコンを手伝ってくれていた医者・・・ザッキーが大きく礼をした。
「ザッキー。コーラ買って来い!ペプシは買うなよ!」
「はいっ!」
ザッキーは即座に消えた。
「うちの医局のパソコンに、何か用ですか?」
彼は敵意むき出しに、僕に後ろから近寄ってきた。
「あ・・・ああ。マックは使いづらいな!」
「何をお探しで?」
彼は力ずくで、僕をイスごと押しのけた。
間一髪、コピーは終了して画面は初期に戻っていた。
パソコン上のデータは小指で・・・消去したとこだ。
「島。俺が以前、ここに残したものがね」
「・・・・?」
「もうないかなと思って」
「バックアップで係をやってましたが。ユウキ先生のはなかったですよ」
彼はむすっとして画面を睨んでいた。
「エロ画像でも保存してたんですか?」
「はあ?するかよ!」
僕は怒りをあらわにした。
「じゃあ何を?」
「学会の発表」
「ユウキ先生のは、とにかくないです。だいいち学会発表したことあるんですか?ないくせに・・」
「地方会でやったわいスカタン!おい!まさかお前のバックアップ操作中にデータがなくなったとか」
「それはない!」
「なんで分かる?」
僕はパソコン横のMOドライブが気になった。
コピーしたMOを取り出したい。
ザッキーが戻ってきた。
「コカコーラ、3本ありました!」
「ご苦労。つりはいい」
島は500円玉を手渡した。
「あ?これ・・」
「とっとけ」
「ありがとうございます!」
島は僕の方を向いた。
「どうして大学をやめたアンタが、頭下げに来てるんだ!」
講師の前で遠慮していた言葉を、彼は容赦なく吹っかけた。
「俺が頭を下げる?お前らに?」
「大学は大学!あんたんとこのレベル低い病院とは違う!」
「性格、よけい悪くなってきたな。顔も悪いが」
「おいザッキー。この医者がな。ホラ、俺が言ってた」
ザッキーは天井を見て考えていた。
「ああ!民間病院で胸部内科外来やってるっていう?」
「笑わすなよな。胸部内科は、俺たち大学の売り物だ!」
「じゃあこの先生が?」
「ああ」
「こいつ、島先生のオーベンだってさっき・・」
「なぬう!んなわけ、なかろうが!」
島は激怒して、そこらにあるイスを床に投げつけた。
秘書は驚き、廊下へ走り出た。
「またカラテか?卑怯者!」
僕は下から見上げた。
「そこをどいてくれ!俺たちのパソコンから離れろ!」
島は鼻息を荒げた。
「どくかよ!」
「どけって!」
彼は僕の座ったイスを横揺れにし、僕は振り落とされかかった。
「ふんげあ!」
手で机をつかむ振りをして、MOドライブのボタンを押した。
ゆっくりMOが出てきた。あとはこれを持ち去るだけ。
人の症例を横流しに使うとは、とんでもねえ野郎だ。
MOに手を伸ばしたとたん、僕はイスから転がり落ちた。
「ふんげえ!」
島はザッキーからもらったコーラをグビグビ飲み始めた。
「ふう。なんかな。こいつの病院の事務長が医局員を補充しろって教授にお願いしたらしい!」
島はザッキーに向かい喋り始めた。
「このウソツキの病院がですか?」
「どうか関連病院にしてくださいってよ!アハハ!」
「大げさですよねえ!あはは!」
ザッキーはイエスマンを地でいっていた。
僕は膝をパンパンたたき、立ち上がった。
「俺だって、いろいろ修行したぞ。島」
「なに?」
「1発、お見舞いしてやる!」
僕は島に殴りかかろうとしたが、一瞬にして交わされた。
すかさず、彼の腕が僕の腕をぐいっと捻じ曲げた。
「ふんげえ!」
「今までの借り!外来で恥をかかされたお返しだ!必殺・倍返し!」
「ふんげえ!ててて!ギブギブ!メルギブ!」
「これはまたまた。それともたまたま?ユウキ先生」
島が現れた。
「島先生。お疲れ様です!」
パソコンを手伝ってくれていた医者・・・ザッキーが大きく礼をした。
「ザッキー。コーラ買って来い!ペプシは買うなよ!」
「はいっ!」
ザッキーは即座に消えた。
「うちの医局のパソコンに、何か用ですか?」
彼は敵意むき出しに、僕に後ろから近寄ってきた。
「あ・・・ああ。マックは使いづらいな!」
「何をお探しで?」
彼は力ずくで、僕をイスごと押しのけた。
間一髪、コピーは終了して画面は初期に戻っていた。
パソコン上のデータは小指で・・・消去したとこだ。
「島。俺が以前、ここに残したものがね」
「・・・・?」
「もうないかなと思って」
「バックアップで係をやってましたが。ユウキ先生のはなかったですよ」
彼はむすっとして画面を睨んでいた。
「エロ画像でも保存してたんですか?」
「はあ?するかよ!」
僕は怒りをあらわにした。
「じゃあ何を?」
「学会の発表」
「ユウキ先生のは、とにかくないです。だいいち学会発表したことあるんですか?ないくせに・・」
「地方会でやったわいスカタン!おい!まさかお前のバックアップ操作中にデータがなくなったとか」
「それはない!」
「なんで分かる?」
僕はパソコン横のMOドライブが気になった。
コピーしたMOを取り出したい。
ザッキーが戻ってきた。
「コカコーラ、3本ありました!」
「ご苦労。つりはいい」
島は500円玉を手渡した。
「あ?これ・・」
「とっとけ」
「ありがとうございます!」
島は僕の方を向いた。
「どうして大学をやめたアンタが、頭下げに来てるんだ!」
講師の前で遠慮していた言葉を、彼は容赦なく吹っかけた。
「俺が頭を下げる?お前らに?」
「大学は大学!あんたんとこのレベル低い病院とは違う!」
「性格、よけい悪くなってきたな。顔も悪いが」
「おいザッキー。この医者がな。ホラ、俺が言ってた」
ザッキーは天井を見て考えていた。
「ああ!民間病院で胸部内科外来やってるっていう?」
「笑わすなよな。胸部内科は、俺たち大学の売り物だ!」
「じゃあこの先生が?」
「ああ」
「こいつ、島先生のオーベンだってさっき・・」
「なぬう!んなわけ、なかろうが!」
島は激怒して、そこらにあるイスを床に投げつけた。
秘書は驚き、廊下へ走り出た。
「またカラテか?卑怯者!」
僕は下から見上げた。
「そこをどいてくれ!俺たちのパソコンから離れろ!」
島は鼻息を荒げた。
「どくかよ!」
「どけって!」
彼は僕の座ったイスを横揺れにし、僕は振り落とされかかった。
「ふんげあ!」
手で机をつかむ振りをして、MOドライブのボタンを押した。
ゆっくりMOが出てきた。あとはこれを持ち去るだけ。
人の症例を横流しに使うとは、とんでもねえ野郎だ。
MOに手を伸ばしたとたん、僕はイスから転がり落ちた。
「ふんげえ!」
島はザッキーからもらったコーラをグビグビ飲み始めた。
「ふう。なんかな。こいつの病院の事務長が医局員を補充しろって教授にお願いしたらしい!」
島はザッキーに向かい喋り始めた。
「このウソツキの病院がですか?」
「どうか関連病院にしてくださいってよ!アハハ!」
「大げさですよねえ!あはは!」
ザッキーはイエスマンを地でいっていた。
僕は膝をパンパンたたき、立ち上がった。
「俺だって、いろいろ修行したぞ。島」
「なに?」
「1発、お見舞いしてやる!」
僕は島に殴りかかろうとしたが、一瞬にして交わされた。
すかさず、彼の腕が僕の腕をぐいっと捻じ曲げた。
「ふんげえ!」
「今までの借り!外来で恥をかかされたお返しだ!必殺・倍返し!」
「ふんげえ!ててて!ギブギブ!メルギブ!」
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