2NDLINE 32
2005年6月30日「それにしても、おせえな!」
真田病院から離れること15分の国道。路駐したドクターズ・カーの助手席で、ピートは寝そべっていた。
「元レーサーの奴。何やってんだ?もう11時20分だぜ」
運転席は空のまま。
「タバコでも買うか・・!」
彼は車から降りた。路側帯を行きかう人波は、なかなか潜り抜けられない。
思ったより、外はごったがえしている。人という人。初詣客が大半だろう。
販売機からピートが車を見ると、どこかのバアサンが開いたドアから入ろうとしている。厚化粧で着物を着ている。
「おいおい!バアサン!バアサン!」
「ちょうどよかった。あたし、怪我をしてね・・」
「バアサン。悪いが先客がいるんだよな!」
バアサンの膝に血がついている。
「後ろからこかされたんねん」
「ひどい奴がいるもんだなあ」
「消毒だけでもしてくれせんかいな?」
「イソジンとゲンタシンしてガーゼならできるが」
「レントゲンはええんですかいな?」
「レントゲン撮るなら病院だぜ。バアサン」
「美容院?」
「オバサンのそれだけの器量なら、美容院も真っ青だぜ!」
「病院行くにもお金が・・」
「なんだよオバサン。分かってるのかい?」
「医者が患者を馬鹿にすな!」
「おおっ?」
ピートは困ってしまってワンワンワワン状態だ。
真田病院から離れること15分の国道。路駐したドクターズ・カーの助手席で、ピートは寝そべっていた。
「元レーサーの奴。何やってんだ?もう11時20分だぜ」
運転席は空のまま。
「タバコでも買うか・・!」
彼は車から降りた。路側帯を行きかう人波は、なかなか潜り抜けられない。
思ったより、外はごったがえしている。人という人。初詣客が大半だろう。
販売機からピートが車を見ると、どこかのバアサンが開いたドアから入ろうとしている。厚化粧で着物を着ている。
「おいおい!バアサン!バアサン!」
「ちょうどよかった。あたし、怪我をしてね・・」
「バアサン。悪いが先客がいるんだよな!」
バアサンの膝に血がついている。
「後ろからこかされたんねん」
「ひどい奴がいるもんだなあ」
「消毒だけでもしてくれせんかいな?」
「イソジンとゲンタシンしてガーゼならできるが」
「レントゲンはええんですかいな?」
「レントゲン撮るなら病院だぜ。バアサン」
「美容院?」
「オバサンのそれだけの器量なら、美容院も真っ青だぜ!」
「病院行くにもお金が・・」
「なんだよオバサン。分かってるのかい?」
「医者が患者を馬鹿にすな!」
「おおっ?」
ピートは困ってしまってワンワンワワン状態だ。
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