2NDLINE 39
2005年7月1日舞い上がる花火を見ながら、事務長は呼吸器を足元に支えながら立っていた。
「いい眺めだなあ・・」
作業服たちは車に乗り込み、渋滞の中にまた組み込まれていった。
病院から連絡。
「はい!品川!」
『田中です!お疲れ様です』
「疲れたよ!」
『病院の内部。被害は今のところ皆無です』
事務長の肩の力が大きく抜けた。
「で。呼吸器はどうだ?」
「患者のバイタルも、呼吸器の駆動も昨年と同じだと」
「昨年?ああ、そうか。昨年ね。あけましておめでとう」
「お、おめでとうございます!新世紀の最初に。光栄です」
「はあ・・・じゃ、この呼吸器は必要なしか!よかったよかった!」
「あと1台さえ、なんとかなれば」
「え?」
「最旧式の呼吸器のチェックがまだです」
「ばか者!それが一番肝心なんじゃ!ボケ!」
「え、ええ?すす、すみません・・!」
「バカ!アホ!ボケ!」
キャッチが入った。
「キャッチなので切るぞこら!」
事務長は吼えまくっていた。
「事務長。落ち着いてください!」
「落ち着かずにいられっか!」
気を取り直し、プッシュ切り替え。
「もしもし?」
『直線コースに、もう着くぜ!』
ピートの声だ。
「ピート!どこ?」
左は流れの速い一般道3車線だ。
『おっさん。停まってるのか?だよな!』
「あ!おい!」
ドクターズ・カーは仕切りの向こうに停車している事務長の姿を一瞬確認、そのまま行き過ぎてしまった。
「あ!バカ!」
『おいおい!マジかよ?』
ドクターズ・カーはUターンを試みるため、サイレンを鳴らし始めた。
「オッサンの説明不足なんだよ!」
ピートはメチャクチャな運転で大きな交差点をグルグル迂回した。
「いい眺めだなあ・・」
作業服たちは車に乗り込み、渋滞の中にまた組み込まれていった。
病院から連絡。
「はい!品川!」
『田中です!お疲れ様です』
「疲れたよ!」
『病院の内部。被害は今のところ皆無です』
事務長の肩の力が大きく抜けた。
「で。呼吸器はどうだ?」
「患者のバイタルも、呼吸器の駆動も昨年と同じだと」
「昨年?ああ、そうか。昨年ね。あけましておめでとう」
「お、おめでとうございます!新世紀の最初に。光栄です」
「はあ・・・じゃ、この呼吸器は必要なしか!よかったよかった!」
「あと1台さえ、なんとかなれば」
「え?」
「最旧式の呼吸器のチェックがまだです」
「ばか者!それが一番肝心なんじゃ!ボケ!」
「え、ええ?すす、すみません・・!」
「バカ!アホ!ボケ!」
キャッチが入った。
「キャッチなので切るぞこら!」
事務長は吼えまくっていた。
「事務長。落ち着いてください!」
「落ち着かずにいられっか!」
気を取り直し、プッシュ切り替え。
「もしもし?」
『直線コースに、もう着くぜ!』
ピートの声だ。
「ピート!どこ?」
左は流れの速い一般道3車線だ。
『おっさん。停まってるのか?だよな!』
「あ!おい!」
ドクターズ・カーは仕切りの向こうに停車している事務長の姿を一瞬確認、そのまま行き過ぎてしまった。
「あ!バカ!」
『おいおい!マジかよ?』
ドクターズ・カーはUターンを試みるため、サイレンを鳴らし始めた。
「オッサンの説明不足なんだよ!」
ピートはメチャクチャな運転で大きな交差点をグルグル迂回した。
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