2NDLINE  44

2005年7月1日
病棟。

「二酸化炭素、やや上がってきています。どうしよう」
シローがデータを見ていた。

「これだけ換気回数を増やしてもか?」
アンビューをしながらトシキは困惑していた。
「やはり、人工呼吸器による強制換気が必要だ。PEEPも必要だ」
「酸素もやや低下・・・」
「まだ許せる範囲だ。事務長は何をやってんだ?」

ミチルが廊下から入ってきた。

「トシキ医長。家族の方が説明をしてほしいと」
「事情をか?すべての?」
「呼吸器が間に合わないこと、その理由などを」
「間に合わないって誰が決めた!」
「どうしたらいいの!」

事務員が入ってきた。
「呼吸器が来なければ、訴えるとおっしゃってます!」
「くそう・・・!」
トシキは手をグーでバルサルバった。

みんなパニくっている。

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