そして＜サンダル3＞へ・・・。

　これまで描いた月曜日、火曜日。次は水曜日だ。総回診に、それに前後した外来診療。病棟患者は合間に診察する形になり、午後には検査がある。いつメシを食うんだ？そんな心配は誰もしてくれない。

　さてこの時点で僕はかなりストレスを抱えていることになる。

・　あの患者（心筋梗塞）はどうなっただろうか？
・　ニップネーザルの患者は退院までこぎつけれるだろうか？
・　寝てる間に呼ばれはしまいか？
・　喘息患者はあのあと悪くなってないだろうか？
・　ザッキーにあす説教できるだろうか？
・　学生の宿題はうまく見てやれるだろうか？
・　勉強会の資料を作り直せるだろうか？
・　朝、早起きできるのだろうか？
・　借りたCDの期限が近いが返せるだろうか？
・　学会費の振込み、間に合うだろうか？
・　ついでに金をおろしたいが、果たして外出できるだろうか？
・　そういや車のガソリンはまだあっただろうか？

尾崎の「シェリー」のごとく浮かんでくる。

♪シェリー・・・
　　　　
　　　　俺はうまく歌えているか？
　　　　俺はうまく笑えているか？
　　　　俺の笑顔は卑屈じゃないかい？
　　　　俺は誤解されてはいないかい？
　　　　俺はまだ馬鹿と呼ばれているか？
　　　　俺はまだまだ恨まれているか？
　　　　俺に愛される資格はあるか？
　　　 俺は決してまちがっていないか？
　　　 俺は真実へと歩いているかい？

　♪だるう！

　　いつになれば・・俺ははああいあがれえるだろう・・・！

　このような悩みに翻弄されながらも、水曜日の朝は始まる。

　時間は待ってくれない。

　なら、追いかけて追い越そう。

　だる。