ダル5 ? 襲撃
2005年11月24日事務長は電話に出ない。留守電に場所・時間を入れる。
「オレオレ。ミナミの・・・という店にいる。わわ、若いギャルらと飲んでて・・
正直、手に余る状態なんだ。よかったらお前も来て、どれでも持って帰って・・・」
電話を切った。
「くそっ。どうしたら・・・!」
周囲を見回すと、ほぼ乱交に近い状態。
皿がテーブルから崩れ落ち、さらにその上を牛が何頭も折り重なる。
そのうちの4人がいきなり僕を囲んできた。
「おい医者!」
「はっ?なにやつ?」
「オマエなあ!最近えらそうやねん!」
「偉い?そこまで褒めなくても・・・いたあっ!」
後ろから別ナースに叩かれた。
「こいつ、朝の申し送り時間に回診して、深夜明けにいろいろ指示しよんねん!」
「場合によるだろが!」
「医長もあいつアホやで!夜間になっていきなりIVHやらCTの指示やで!」
「ああ。まあ、それはオレも・・いたっ!」
また叩かれた。
「おい医者!オマエ女、おる?」
「オレ?いや、今は・・・」
「飢えとんか。勉強会で若い女の手、握りおって!」
「いやいや、あれは医者の誰かかと思って」
「キモ!ホモやでこいつ!」
ナースらは一斉に引いた。
牛のようなナースが立ち上がった。
「おーい!ホモやで!みんな!」
ざわめいていたのがピッタリと止んだ。
「毛、生えとんか!」別のナースが叫ぶ。
「見せや!な!見ようや!」
すると3人ほどがいきなり僕のほうへ飛びかかった。
「何をする?」
彼らはバンドにしがみつき、一生懸命外しにかかった。
鼻息が荒い。
「ヨーコちゃん、もっと引っ張り!」「ズボン、引っ張れ!」
「やめろ!マジか?」
僕は必死で抵抗したが、酒飲みの力は遠慮ない。
「怒るぞマジで!」
両足をバタバタさせて、なんとか拭いきった。
「ハアハア・・・」
僕は立ち上がって携帯を見た。着信履歴がある。事務長だ。
「もしもし!事務長か?」
『さっきは、ちょうどいいとこだったんで。へへ・・』
「はあそうか、それはよかったな!」
『ギャルと合コンですか?』
「あ、ま・・・」
周囲を円形にオーク軍団が囲む。
「そんなとこかな・・・」
『でね、今ミナミに来たんですよ!』
「そうか!じゃ早く来い!」
『もう着くかと・・』
「か、金ある?」
『金はバッチシ。カードがあるからね』
「よかったよかった・・・早くしないと、ギャルは帰るぞ!」
『おおお!猛ダッシュ!』
「いつものエイリアン2のノリでな!」
電話は切られた。
「なに?誰か来るの?」
中年ナースが仕切った。
「あんたら医者同士もやな。もうちょっと仲良くしいや!」
「仲は・・・ぎこちなく見えても、実は」
「ザッキーなんか、あんたの悪口言ってるで!」
「くそ・・・!やっぱりか!」
言葉が突き刺さる。
「<僕はいろいろ技術を身につけたいのに、あの先生はなかなかさせてくれへん>って
よく言うてるで!」
「しゃあないだろ・・・研修2年目。見守りがまだ必要だ」
「できる先生やったらなあ!2年目でもひとり立ちできらあなあ!」
「オレは、あいつに技術習得だけで過剰な自信をつけてほしくはないんだ・・・」
「はあ?パードン?」
「あれが面白いとか、あれがやりたいとか・・・そういう世界ではないんだ」
「意味分からん・・・」
中年ナースはため息をついた。
「さ、続きやろか!」
中年ナースの指合図とともに、6〜7人のオークが飛びかかってきた。
「やめてけれ!やめてけ〜れ!」
僕は四肢を羽交い絞めにされ、さらに3人がベルトを外しにかかった。
「し、しっこするぞ!」
「してみさらせ!」
トイレはさっき行ったとこだった。
ついにズボンが脱がされた。オークの1人が天にかざし、雄たけぶ。
残りの2人の手が、トランクスの上縁にガシッと喰いこんだ。
「ふげえ!ギブギブ!メルギブ!」
オーク軍団が一斉に取り囲み、視点が一点に注がれた。
「きゃああああああああああ!」
そのとき、ガラーーーッとフスマがゆっくり開く音が聞こえた。
フスマはガタン!とめいっぱい開けられた。
「ギー・・・」
妙な擬音とともに、オークらは振り向いた。
「ガチャン、ガチャン、ガチャン、ガチャン・・・ガチャンガチャン」
見上げると、やっと事務長の到着だ。僕はズボンを探し、寝たまま上に引っ張った。
事務長は円の真ん中までやってきた。メンバーを見て、しもたやられたといった表情。
「ギギー、ガチャン、ガチャン、ガチャン・・・ガチャンガチャン」
一歩ずつロボットのように歩き、僕の横で立ち止まる。僕は事務長の後ろに隠れた。
「じゃあ一言!事務長!」
「ゲラウェイフロンハーユービッチ!(彼女にかまわないで!)でしたっけ?」
「(一同)グオオオオ!」
形勢は不利だった。
「オレオレ。ミナミの・・・という店にいる。わわ、若いギャルらと飲んでて・・
正直、手に余る状態なんだ。よかったらお前も来て、どれでも持って帰って・・・」
電話を切った。
「くそっ。どうしたら・・・!」
周囲を見回すと、ほぼ乱交に近い状態。
皿がテーブルから崩れ落ち、さらにその上を牛が何頭も折り重なる。
そのうちの4人がいきなり僕を囲んできた。
「おい医者!」
「はっ?なにやつ?」
「オマエなあ!最近えらそうやねん!」
「偉い?そこまで褒めなくても・・・いたあっ!」
後ろから別ナースに叩かれた。
「こいつ、朝の申し送り時間に回診して、深夜明けにいろいろ指示しよんねん!」
「場合によるだろが!」
「医長もあいつアホやで!夜間になっていきなりIVHやらCTの指示やで!」
「ああ。まあ、それはオレも・・いたっ!」
また叩かれた。
「おい医者!オマエ女、おる?」
「オレ?いや、今は・・・」
「飢えとんか。勉強会で若い女の手、握りおって!」
「いやいや、あれは医者の誰かかと思って」
「キモ!ホモやでこいつ!」
ナースらは一斉に引いた。
牛のようなナースが立ち上がった。
「おーい!ホモやで!みんな!」
ざわめいていたのがピッタリと止んだ。
「毛、生えとんか!」別のナースが叫ぶ。
「見せや!な!見ようや!」
すると3人ほどがいきなり僕のほうへ飛びかかった。
「何をする?」
彼らはバンドにしがみつき、一生懸命外しにかかった。
鼻息が荒い。
「ヨーコちゃん、もっと引っ張り!」「ズボン、引っ張れ!」
「やめろ!マジか?」
僕は必死で抵抗したが、酒飲みの力は遠慮ない。
「怒るぞマジで!」
両足をバタバタさせて、なんとか拭いきった。
「ハアハア・・・」
僕は立ち上がって携帯を見た。着信履歴がある。事務長だ。
「もしもし!事務長か?」
『さっきは、ちょうどいいとこだったんで。へへ・・』
「はあそうか、それはよかったな!」
『ギャルと合コンですか?』
「あ、ま・・・」
周囲を円形にオーク軍団が囲む。
「そんなとこかな・・・」
『でね、今ミナミに来たんですよ!』
「そうか!じゃ早く来い!」
『もう着くかと・・』
「か、金ある?」
『金はバッチシ。カードがあるからね』
「よかったよかった・・・早くしないと、ギャルは帰るぞ!」
『おおお!猛ダッシュ!』
「いつものエイリアン2のノリでな!」
電話は切られた。
「なに?誰か来るの?」
中年ナースが仕切った。
「あんたら医者同士もやな。もうちょっと仲良くしいや!」
「仲は・・・ぎこちなく見えても、実は」
「ザッキーなんか、あんたの悪口言ってるで!」
「くそ・・・!やっぱりか!」
言葉が突き刺さる。
「<僕はいろいろ技術を身につけたいのに、あの先生はなかなかさせてくれへん>って
よく言うてるで!」
「しゃあないだろ・・・研修2年目。見守りがまだ必要だ」
「できる先生やったらなあ!2年目でもひとり立ちできらあなあ!」
「オレは、あいつに技術習得だけで過剰な自信をつけてほしくはないんだ・・・」
「はあ?パードン?」
「あれが面白いとか、あれがやりたいとか・・・そういう世界ではないんだ」
「意味分からん・・・」
中年ナースはため息をついた。
「さ、続きやろか!」
中年ナースの指合図とともに、6〜7人のオークが飛びかかってきた。
「やめてけれ!やめてけ〜れ!」
僕は四肢を羽交い絞めにされ、さらに3人がベルトを外しにかかった。
「し、しっこするぞ!」
「してみさらせ!」
トイレはさっき行ったとこだった。
ついにズボンが脱がされた。オークの1人が天にかざし、雄たけぶ。
残りの2人の手が、トランクスの上縁にガシッと喰いこんだ。
「ふげえ!ギブギブ!メルギブ!」
オーク軍団が一斉に取り囲み、視点が一点に注がれた。
「きゃああああああああああ!」
そのとき、ガラーーーッとフスマがゆっくり開く音が聞こえた。
フスマはガタン!とめいっぱい開けられた。
「ギー・・・」
妙な擬音とともに、オークらは振り向いた。
「ガチャン、ガチャン、ガチャン、ガチャン・・・ガチャンガチャン」
見上げると、やっと事務長の到着だ。僕はズボンを探し、寝たまま上に引っ張った。
事務長は円の真ん中までやってきた。メンバーを見て、しもたやられたといった表情。
「ギギー、ガチャン、ガチャン、ガチャン・・・ガチャンガチャン」
一歩ずつロボットのように歩き、僕の横で立ち止まる。僕は事務長の後ろに隠れた。
「じゃあ一言!事務長!」
「ゲラウェイフロンハーユービッチ!(彼女にかまわないで!)でしたっけ?」
「(一同)グオオオオ!」
形勢は不利だった。
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