レジデント・セカンド を振り返る <CNNインタビュー風> ?
2005年12月20日前回<ファースト・ラリーキングライブ風>の続き。
N:ナレーター
Y:ユウキ
『 大学病院の院生が実験の都合でバイトを休むことになり、僕が代わりに担ぎ出された。「何もない、寝当直だ」と聞いてたのに・・ 』
シュシュシュシュシュシュ!(場面切替)
N:<レジデント・セカンド>は<レジデント・ファースト>の半年後。
Y:「研修医も半年後になれば・・・イエス、もちろん当時の話なんだが・・・バイトを上級生から頼まれるようになる」
N:研修医が民間病院で、それも夜間1人でアルバイト。それへの恐怖は?
シュシュシュシュシュシュ!(場面切替)
『
「それで、あとどのくらいして到着を・・」
「さあ、知りません」
「どこから」
「さあ、知りません」
「・・・・・」 』
Y:「老健施設で救急指定でなければいいのだが・・・最悪だったのは救急指定の病院。たいてい患者は・・無差別に運ばれてくる」
N:「研修医への配慮はないのか?」
Y:「ノーノー。あるわけない。自分が志願したんだ」
N:「上級生が押し付けたバイトでも?」
Y:「誰かが行かなきゃならない。しかしドクターである以上、そういう場面には必ず出くわす」
『 平成6年 11月 』
Y:「阪神大震災の直前だ。オウムの脅威もまだなく、世界は平和だった。イエス。いい時代だ。」
N:半年で成長したと?
Y:「ノーだ。未だに手帳片手に走る毎日だ」
シュシュシュシュシュシュ!(場面切替)
『 「でも胆石だったりしてなあ・・」
「さ、さっきから先生何を言うてまんの」 』
Y:「しかし、ある意味用心深くすべき時期ともいえる。鑑別疾患を1つずつ挙げて、どっちつかずといえど全て
念頭に置きつつ診療にあたる」
N:「用心深くない医者も?」
Y:「いる。最初にふんぞりかえってしまえば、もう成長はない」
N:「チヤホヤされないほうがいいと?」
Y:「美人と同じさ。アンダーソン君!」
『 楽しみといえば、もうすぐ公開される「スピード」。
ラジオから流れる、槙原敬之の「SPY」。』
『 今僕を笑うやつはきいいいっと、ケーガをすーるーーーーー』
Y:「オーマイ。懐かしいな。<スピード>は大ヒットした映画だ」
N:「医局でも流行を?」
Y:「処置を見てもらうとき、後ろからよく言われたものだ。<さあ、どうする?>オーマイ・・・まいったよ」
『「先生ですか、お待ちしてました」
「?ああ、聞いてた。担当の学生さんね」
「はい、細川と申します。先生の貴重なお時間を割きまして誠に・・」 』
Y:「学生が研修医についてくる。ポリクリや臨床実習。大学病院ならではだ」
N:「忙しいさなか、そんな時間が?」
Y:「ノーノー。あるわけない」
N:「君はこなしたよね」
Y:「やるしかないからさ」
シュシュシュシュシュシュ!(場面切替)
『 「お前の指導医!早く呼べ!」
「それは・・」
「何ィ?わしが呼んでくれって言うてるんや。患者の希望なわけや。希望を聞くのが病院、医者の仕事やないんか!」』
Y:「医師なら誰でも遭遇する場面だ」
N:「患者のほうに問題が?」
Y:「片方の場合もあり、両方のこともある」
N:「こういうときの対処法は?」
Y:「とにかく感情的にならないこと。怒りで相手を説得できるわけがない。できるとしたら、それはドラマの世界だ」
N:「怒りは逆効果を生むと?」
Y:「そうだ。耐えること。相手を罵る人間がいれば、言わせておけ。自分から潰れる」
N:「相手のミスを待つ?アイスマンのように?」
Y:「例えがイマイチだな」
N:「ソーリー。だが冷静さは重要だ」
Y:「イエス。5秒後のことよりも、5分後のことを考えよう」
N:「予後が重要?」
Y:「イエス。治療と同じ姿勢が重要だ」
シュシュシュシュシュシュ!(場面切替)
『 「先生、麻酔科の先生は呼ばないんですか」
「麻酔科?なんで麻酔科を?」
「人工呼吸器つけて、ICUへ送ったらいいのに」
こいつら、自分の仕事が楽になると思って。』
Y:「大学病院のナースだ。彼らは・・公務員的だ。実に」
N:「ナースは点滴をしない?」
Y:「大学によってもそれは様々だが・・雑用が少ないのは確かだ」
N:「ドクターの権力で、彼らの負担を増やすとか・・」
Y:「ノーノー。ドクター側にそんな権力はない。むしろナース側の権力が強く、
ナースの仕事は減る方向、ドクターの仕事は増える傾向にある」
N:「ナース側が優勢?」
Y:「イエス。そこが民間病院との大きな違いだ」
N:「大学なら、ナースサイドは快適ですね」
Y:「僕には<ダークサイド>だ。今のカットして!」
シュシュシュシュシュシュ!(場面切替)
『 「わかっとるわあ!」
教授が怒鳴り、カルテを床に叩きつけた。教授の前では「しかし」は、なしだ。』
Y:「これは本当だ。大学病院での掟だ。とにかく言い訳しないこと」
N:「正当なことでも?」
Y:「イエス。要はものの言いようだ。<しかし>とかいかにも反感を持たせる言い方だ」
N:「そういうテクニック、要領も必要?」
Y:「イエス。当然だ。しかし黄金律などない。それは働きながら身につけるものだ」
N:「患者を守るだけでなく、自分を守る術も大事ということ?」
Y:「後者の比重が高い人間は、大学に残れるさ」
N:「ここでCM」
<レジデント・セカンド・インタビュー。次回は第2弾です>
N:ナレーター
Y:ユウキ
『 大学病院の院生が実験の都合でバイトを休むことになり、僕が代わりに担ぎ出された。「何もない、寝当直だ」と聞いてたのに・・ 』
シュシュシュシュシュシュ!(場面切替)
N:<レジデント・セカンド>は<レジデント・ファースト>の半年後。
Y:「研修医も半年後になれば・・・イエス、もちろん当時の話なんだが・・・バイトを上級生から頼まれるようになる」
N:研修医が民間病院で、それも夜間1人でアルバイト。それへの恐怖は?
シュシュシュシュシュシュ!(場面切替)
『
「それで、あとどのくらいして到着を・・」
「さあ、知りません」
「どこから」
「さあ、知りません」
「・・・・・」 』
Y:「老健施設で救急指定でなければいいのだが・・・最悪だったのは救急指定の病院。たいてい患者は・・無差別に運ばれてくる」
N:「研修医への配慮はないのか?」
Y:「ノーノー。あるわけない。自分が志願したんだ」
N:「上級生が押し付けたバイトでも?」
Y:「誰かが行かなきゃならない。しかしドクターである以上、そういう場面には必ず出くわす」
『 平成6年 11月 』
Y:「阪神大震災の直前だ。オウムの脅威もまだなく、世界は平和だった。イエス。いい時代だ。」
N:半年で成長したと?
Y:「ノーだ。未だに手帳片手に走る毎日だ」
シュシュシュシュシュシュ!(場面切替)
『 「でも胆石だったりしてなあ・・」
「さ、さっきから先生何を言うてまんの」 』
Y:「しかし、ある意味用心深くすべき時期ともいえる。鑑別疾患を1つずつ挙げて、どっちつかずといえど全て
念頭に置きつつ診療にあたる」
N:「用心深くない医者も?」
Y:「いる。最初にふんぞりかえってしまえば、もう成長はない」
N:「チヤホヤされないほうがいいと?」
Y:「美人と同じさ。アンダーソン君!」
『 楽しみといえば、もうすぐ公開される「スピード」。
ラジオから流れる、槙原敬之の「SPY」。』
『 今僕を笑うやつはきいいいっと、ケーガをすーるーーーーー』
Y:「オーマイ。懐かしいな。<スピード>は大ヒットした映画だ」
N:「医局でも流行を?」
Y:「処置を見てもらうとき、後ろからよく言われたものだ。<さあ、どうする?>オーマイ・・・まいったよ」
『「先生ですか、お待ちしてました」
「?ああ、聞いてた。担当の学生さんね」
「はい、細川と申します。先生の貴重なお時間を割きまして誠に・・」 』
Y:「学生が研修医についてくる。ポリクリや臨床実習。大学病院ならではだ」
N:「忙しいさなか、そんな時間が?」
Y:「ノーノー。あるわけない」
N:「君はこなしたよね」
Y:「やるしかないからさ」
シュシュシュシュシュシュ!(場面切替)
『 「お前の指導医!早く呼べ!」
「それは・・」
「何ィ?わしが呼んでくれって言うてるんや。患者の希望なわけや。希望を聞くのが病院、医者の仕事やないんか!」』
Y:「医師なら誰でも遭遇する場面だ」
N:「患者のほうに問題が?」
Y:「片方の場合もあり、両方のこともある」
N:「こういうときの対処法は?」
Y:「とにかく感情的にならないこと。怒りで相手を説得できるわけがない。できるとしたら、それはドラマの世界だ」
N:「怒りは逆効果を生むと?」
Y:「そうだ。耐えること。相手を罵る人間がいれば、言わせておけ。自分から潰れる」
N:「相手のミスを待つ?アイスマンのように?」
Y:「例えがイマイチだな」
N:「ソーリー。だが冷静さは重要だ」
Y:「イエス。5秒後のことよりも、5分後のことを考えよう」
N:「予後が重要?」
Y:「イエス。治療と同じ姿勢が重要だ」
シュシュシュシュシュシュ!(場面切替)
『 「先生、麻酔科の先生は呼ばないんですか」
「麻酔科?なんで麻酔科を?」
「人工呼吸器つけて、ICUへ送ったらいいのに」
こいつら、自分の仕事が楽になると思って。』
Y:「大学病院のナースだ。彼らは・・公務員的だ。実に」
N:「ナースは点滴をしない?」
Y:「大学によってもそれは様々だが・・雑用が少ないのは確かだ」
N:「ドクターの権力で、彼らの負担を増やすとか・・」
Y:「ノーノー。ドクター側にそんな権力はない。むしろナース側の権力が強く、
ナースの仕事は減る方向、ドクターの仕事は増える傾向にある」
N:「ナース側が優勢?」
Y:「イエス。そこが民間病院との大きな違いだ」
N:「大学なら、ナースサイドは快適ですね」
Y:「僕には<ダークサイド>だ。今のカットして!」
シュシュシュシュシュシュ!(場面切替)
『 「わかっとるわあ!」
教授が怒鳴り、カルテを床に叩きつけた。教授の前では「しかし」は、なしだ。』
Y:「これは本当だ。大学病院での掟だ。とにかく言い訳しないこと」
N:「正当なことでも?」
Y:「イエス。要はものの言いようだ。<しかし>とかいかにも反感を持たせる言い方だ」
N:「そういうテクニック、要領も必要?」
Y:「イエス。当然だ。しかし黄金律などない。それは働きながら身につけるものだ」
N:「患者を守るだけでなく、自分を守る術も大事ということ?」
Y:「後者の比重が高い人間は、大学に残れるさ」
N:「ここでCM」
<レジデント・セカンド・インタビュー。次回は第2弾です>
コメント