3RDSPACE 25.

2005年12月31日
いきつけのバー。

「ふざけるなって!」
ザッキーはジョッキをテーブルに思いっきり叩きつけた。

「まあまあ・・・」
僕とシローは抑えた。シローは時計ばかりをみる。

「なんだシロー。またワイフか?」
「ええ・・・うるさいんですよ。これがまた」
「ははは。大変だなあ・・」
僕もジョッキを空ける。こうして僕ら3人は、しょっちゅう飲んでいた。

僕は窓の外を見た。
「うちの病院も、患者が増えてきたな・・・」
「土方院長は、よきリーダーですね!ヒック」
ザッキーは少し酔ってきた。
「そんなに怖い先生には見えないけどなあ、ヒック」

シローは餃子をつまんだ。
「怖い先生ほどいいんですよ。研修医時代は」
「そういや、シローも大変だったよなあ・・・」
「ノナキー先生にはかなり絞られましたしね。でも今思えば・・あの時あってこその僕でした」
「ノナキーか・・懐かしいなあ。トシキはノナキーに
似すぎだな。タバコまで吸うからな」

「(一同)ははははは!」

僕はオーダーを追加した。
「ま、オーベンは厳しいほどいいってか」

ザッキーはまだ機嫌が悪かった。
「しかしあの真吾。これから大変ですよ?ユウキ先生」
「だから、みんなで教えよう。責任をもって」
「みんなでやっつけて、やめさしましょうや!」
「あのなあ・・・」
「禁忌キッズって奴らのときみたいに、やっつけてくださいよ!」
「だる・・何の話だ?」

しかしこれまで、何人かとんでもないドクターを見てきた。警戒心はある。

「だからダメだってば!」
シローは携帯で話している。
「今から帰ったって、1時間はかかる!」

僕らは戸惑った。
「シロー?急ぎなら、帰ってやれよ」
「ちょっとま・・・おい!」
どうやら電話が切られたような。

「すみません、急用が!」
シローは焦って荷物を引きずり、帰っていった。

「結婚って大変だなあ・・・」
僕は残りの酒を飲み干した。

「シロー先生なあ・・・。ユウキ先生。彼を松田クリニックで働かしていいんですか?」
ザッキーは不満だった。
「妙な宗教やってるドクターでしょ?松田って先生」

「ああ。でもシローは要領よくやってるってオレには言うよ」
「そうかな。シロー先生は案外気を・・」
「一方的に考えるなよ。木だけじゃなく、森も見るんだろ?」
「土方先生はさすがですね」
「♪へい!おいらの〜」
「♪いとしいひっとよ〜」
「♪おいらのため〜にザッキーを!」
「♪や〜いてくれ〜」
「ところでどういう意味だ?」

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