パシフィコ横浜で会おう!
2006年2月17日 読書日本内科学会、今年は横浜で4/14〜/16までの3日間。日本の頭脳が結集する金土日。受付のコンパニオンが圧倒的。会場は近未来的で、見渡す限りスーツの軍団。会場の前で囲まれれば<リローデッド>そのままだ。
詳細によれば・・
<1日目>
? シンポジウム:メタボリックシンドロームの臨床 ・・ しょっぱなから真打ち登場!しかし2時間もある。耐えられるか。終わった時点で11時。もう腹減った?
? 教育講演(20分):リポ蛋白糸球体症の病態 ・・ ?なんだこの病名は?知らん。せっかく来たのだから、聴く!グウ(SAS?)。
? 教育講演(20分):エイズ診療の進歩と今日的課題 ・・ エイズに関する講演はなかなかお目にかかれないので貴重だ。
? 教育講演(20分):再生不良性貧血の病態と治療 ・・ 昼も近くなり血液の分野となると、このあたりでゾロゾロうろつく輩が出てくる。『おぅ!』『久しぶり!』『昼行くか?』これこれ前のオッサン。うるさくて聞こえん。
? 一般演題プレナリーセッション(1時間)
? 通常総会(1時間):内科学会の収支や会員の加入状況などを報告。勤務医や開業医には全く興味が無い話が続く。大半の連中はメシに出かける。会場近くのサンドイッチはあまりにも寂しい。
2時より再び講演開始!
? 招請講演(40分):幹細胞による肝再生とその臨床応用 ・・ 難解そうだな。昼食後の眠りの誘惑に負けるな。
? 会頭講演(40分)
? 招請講演(20分):動脈硬化のハイリスク病態とその分子基盤 ・・ これもマニアックそうだなあ。メモにサイトカインの流れ一生懸命写しても、後で見たら『なんじゃこりゃあ?』。夜、漫画喫茶などを利用して再整理しよう。
4時。会場端のスクリーンに<○○先生。そろそろ出番です>とか<寝たら単位引きます>とか出たら面白いのだが。
? 教育講演(20分):臨床におけるKL-6の使い方 ・・ リウマチ内科・膠原病内科の先生もよく聞いておいて。開業医も。
? 教育講演(20分):家族性アミロイド−シスの肝移植治療 ・・ 予習してないとついていけそうにない。
? 教育講演(20分):炎症と酸化ストレス ・・ オマケ的な内容か?というかこの時点で燃え尽きてしまって『参加ストレス』な人もいるのでは?『終了5時って建前だがもう6時近いぜガッ!デメ!(よくあるよくある)』
→ 大衆的に使えそうな話題はあまりなく、昼で引き上げる人間も多いのではないか?しかも金曜日やし。
さて。1日目は終わり各自それぞれ合流し、とりあえず<みなとみらい駅>へ戻る。『遊覧船で逃げる手もあるぜ!あばよ、ラオ・チェー!』
ホテルへと向かうレジデント。
「平日、休ませてもらってなんだか悪いな。今日はホテルでディナーといくか!」
フロントへ。
「キー、お願いします」
「かしこまりました。お客様。職場より伝言が。<スグカエレ>」
「キー!(ショッカー?)」
<2日目>
土曜日でもあり、客足が増える。
? シンポジウム?:レニン・アンジオテンシン系の病態と治療(2時間) ・・ 医療費抑制の立場からすると、高価なRAA系抑制薬をはたして推奨するのかどうか・・・?
? 招請講演:肺高血圧症の分子病態解明と治療の最前線(40分) ・・ <治療の最前線>か。これはぜひ聞きたい!
? 教育講演:NASHの診断と治療(20分) ・・ 昼飯前に暴飲暴食への警告とはな。
? 一般演題プレナリーセッション(1時間) ・・ さ、昼メシ。ステーキステーキ!ナッシュになってもいいのかって?そうさ。オレはナッシャー(そんな言葉は無い)だ!
リフレッシュし、昼1時より講演再開。このあたりから講演会場でなく≪テレビ会場(?)≫でアットホームに鑑賞する人間が増えてくる。
? 教育講演:MCTDの病態と治療−最近の進歩(20分) ・・ <最近の進歩>より<治療の最前線>のほうがキマッてるなあ。
? 教育講演:最近のインスリン治療(20分)
? 教育講演:ボツリヌス毒素治療の今後の展望(20分) ・・ 顔面神経麻痺の話か?
? 特別企画 ・・ なんだこれは?
? 教育講演:糖尿病性腎症の病態と治療(20分)
? 教育講演:過敏性肺炎−急性と慢性の対比(20分)
? 教育講演:不整脈の非薬物療法の現状と展望(20分) ・・ しがない民間病院の僕は、ただ指をくわえて聴くだけ。不整脈CD-ROMは今年も売店にあるよ!多分。
? 教育講演:多発性骨髄腫の診断と治療−最近の進歩−(20分)・・ これもぜひ聞きたいなあ。となると最後まで出席か。
これで4時。
? パネルディスカッション:医療の安全を考える(2時間) ・・ 体力的に限界だ。ハードディスクに保存して後日鑑賞したいところ。
6時。終了。
とぼとぼと帰途につく。
「僕の自由も、今日までか・・明日はホテルをチェキラウトして重い荷物背負って行かなきゃ。午後には新幹線乗り場だ・・・」
ホテルのフロント。
「お客様。病棟詰所より。<アスハイツカエッテクルノカ。チナミニ、テンキハカイセイ>」
「アイルビーバック!」
<3日目>
日曜日。かなりの混雑が予測される。
? シンポジウム:炎症性免疫疾患の治療(2時間):面白そうだ。
? 招請講演:言語の脳機能(40分):実践的なリハビリの話を聞きたい。
? 教育講演:高脂血症診療のすすめ方(20分):頼むからLDL-Cの目標値を統一してくれ。
昼12時。たぶんここあたりで客がドッと減るのではないか?
? 特別企画。1時間20分。何だ?
? 教育講演:GISTの成因と治療(20分)
? 教育講演:病院感染症の制御とその経済効果(20分) ・・ それよりも、この学会の経済効果が甚大だ!
? 教育講演:CTによる冠動脈疾患の診断(20分)
? 招請講演:感染症治療の新たなる展開(40分)・・ ぜひ聞きたいが、帰りの便と明日の仕事への影響を考えると・・・。
? 内科専門医によるCPC(90分):西日本の医者には時間的に苦しい。
4時半終了。新幹線に乗る。
「やれやれ。終わった終わった。今回は胃腸関係、癌関係がおとなしかった気もするが。ちょっと寝るとするか・・」
新大阪に到着。
「しまった!キー!詰所へのおみやげ忘れた!カスタード!いや、バスタード!」
しばし考える。
「フ。ま、あやつらにはミンミン餃子で十分だ。すまんが4箱くれ!」
「お客様。詰所より伝言。<カエリニツメショ、オミヤゲサゲツツ、タチヨレ>」
「ほお。はやく土産をくれってか?」
夜空を見上げ、タクシーに片足突っ込む。
「よっしゃ。なら聞かしたるわ!みやげ話をとことん!すまんが病院へ」
「お客さん。病気でっか」
「ああ。ブルーマンデーかな。あれ?参加証は?さんかしょうさんかしょう!」
「残念賞ですかいな」
「キー!それは参加賞だろうが!」
学会が終わって参加証つけたままになるのがイヤで、内ポケットにしまったつもりが・・。
「キー!これがないと、病院から金が出んのだ!マオ!」
紛失に気をつけよう。
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