僕が予備校生のときはバブル真っ盛りの時代で、不満を言う者はほとんどいなかったと思う(浪人して学部をじっくり選べるからという発想)。時代の流れの恩恵だけでリッチに過ごす大人たちに、いろいろ説教されたものだ。つまり僕らは当時の<負け組>だった。型は古いがシケには強い・・兄弟船か?

 なので<今の自分の生活が苦しいのはすべて国の政策が悪いから>と不平をぶちまけたところで、今さら同情できる話ではない(例外的な場合は別)。庶民に一見同情的な辛口番組、現実逃避的なドラマ、ミスだけを叩き背景を考えないニュース番組。こういうのを作って大衆を感染させる奴らがホントの悪人だと思うよ。

 「サーガ」世界もこの頃から不景気を身をもって感じるようになる(のちの9/11で大打撃を受ける)。経済的な圧迫を抱えるケースが増え、患者層の変化が顕著となってきたのだ。<予後>は単に治療の内容だけで測れるものではないのだ。

 さてその予備校時代、当時の流れに逆らうようにこのアルバムが登場した。当時の予備校生のバイブルだ。2枚組で高くCDも普及しておらず、テープで持ってる人間が多かった。

 印象的なのは・・・

「♪テレビじゃこの国、豊かだと悩んでる・・だけど、オレの暮らしは、何も変わらない」
「♪頼りなく豊かなこの国に 何を賭け何を夢みよう」
「♪乗り越えろ・・その!・・空しさってヤツを!」

 受験生は、燃えていた。そう、今でも<19のままさ>。3浪だった当時の先輩が<21のままさ>とイヤに字余りに歌ったのを覚えている。

ジェ、ボ〜イ!アイムア!ジェ、ボ〜オオオ〜イヤカモン!

カラオケでこの<アイムア!>に力が入るかどうかがポイントだ。

※ このアルバムの完成直後、ハマショーが初めに聴かせたのが尾崎だったことはあまりにも有名。

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