キタ新地のパトカーに飲酒検問されたエピソードがあった。

 こういう仕事をしていると、絶対的に呼ばれない時間などまずありえない(一部の科・身分を除く)。

 今や誰でも手離せないものとなった携帯電話。僕らは中でも電波の届く地域かどうかに、非常に気を遣う。都会では地下街・地下鉄が多く、つい油断して通ってて、実は長時間音信不通になってしまってた、というケースがある。

 今日もビクビクしながら問い合わせる留守電収録。

 これらに細心の注意を払ったにもかかわらず、忘年会などの飲み会行事で困ったことに出くわす場合がある。飲酒中、飲酒後の呼び出しだ。交代でうまいことできる、余裕のある病院は限られている。

 たとえば・・夜中3時に飲んでいて、急きょ早朝の緊急カテーテルやオペが予定される、とか。または軽症患者に予想外の急変があり、家族がかけつけて主治医による説明が必要なとき、など。またはバイトの当直医が使い物にならずに駆けつける必要に迫られたとき、とか。

 こんなことを考えていると・・・

 「 医者は酒など飲んではいけない!たあっ!そこだっ! 」

 と言われる筋合いはない。

 「今日は呼ばれるような気がするな。今日は飲むの、やめとこか」くらいの心構えは持つべきだが。状況に応じて飲む日を選ぶのがベスト。毎日飲んでるのを自慢してるヤツがいるが、あれは間違いなく将来ナッシュかカンコ−ヘン!

 酒の楽しさを知るとも、酒に飲まれる医者にはなるまい。

(行進、中断)

「ベイダー副院長!」
「医長。飲み会のメンバーは揃ったか?スーハー」
「はい。しかし今回は若年ナースの出席率が悪く。勤務の過酷さが背景にあるようです」
「スーハー。何のために高い給料を払っているのだと思う?院長も大変にご機嫌が悪い。大至急、若いナース全員を飲み会に出席させろスーハー」
「しかし・・・は、はい。わかりました。首輪をつけてでも」
「そのほうが君のためだ」

(行進)

 理解のない上層部であった・・・。

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