サンダル医長 火曜日 ? 医長たるもの
2006年7月3日カテ室内では・・・ザッキーとトシキによるカテーテル検査が行われている。
僕とシローは壁一枚隔てて、画面で中の様子を見守る。防犯カメラのようなものもあり、中でウロウロしている遠藤先生をも観察できる。
「遠藤先生。あれ、クセかな・・?」僕は腕組みして遠藤先生を見た。足で定期的にステップしている。
「楽しそうですね」
「と思ったら今度は。腰を振ってる」
「あとで注意しときます」
『造影します。左冠動脈』ザッキーにより造影。角度を変えて3回。左冠動脈は・・・前下行枝、回旋枝の2本が映る。常勤スタッフはすべて把握した。
50代男性の狭心症。労作時に胸痛あり。負荷心電図でST低下はあるが有意とはいえず、胸痛が本当に狭心症によるものかは不明のまま。
RI(血流シンチ)は予約がいっぱいでもあり、すぐさまカテの予定となっていた。
『LAD(前下行枝)末梢に75%病変』『いや、50%だ』トシキが訂正した。
『いや、あれはもっと細いでしょう?』『違う』
『いいですか?あれですよ?』『・・・いや、やはり50%だ』
なにやら、中で言い争いしている。遠藤先生がいきなり走って、起き上がりそうになる患者を抑えた。
技師は中で笑っている。
「へへへ・・・どっちも譲らず、ですね。測定しましょうか!」
技師はボタンを押し画面を切り替え、狭窄部の画面を拡大した。血管の辺縁をトレース。
「と!58%ですね!残りの2画面でも・・60%に55%!」
「となると、75%狭窄ということになるな」僕は付け加えた。「トシキ、全敗!」
ザッキーは嬉しそうだ。雰囲気で分かる。
『角度をもうちょっと変えて造影を・・』トシキの声だ。僕はマイクに向かった。
『3回も角度、変えたんだ。これ以上せんでもいいだろ?』
『・・・・・・』
『この人はコロナリーリスクかなりある。負荷心電図で異常といえなくとも、拡張はしておこう』
マイクを切り、近くで着替えている総統に頭を下げた。
「では総統、お願いいたします」
「はいな!」
総統の後ろ、技師がマスクを後ろから清潔操作でキュッと閉める。
「いくわよ!ステント!」
総統は足でドアを蹴り、中へと入っていった。
遠藤先生がすれ違い、入ってくる。
「ハアハア、疲れた」
「だる・・そんなこというか。ここで」
「汗がどんどん落ちてくるしゅ」
「やせないとな・・」
「弥生先生がセンシしましてふにゅ」
「戦死?・・ああ、穿刺ね。で?」
「怖くなって、できないってにぃ。また先生から教えてもらうとにゅ」
「先生って・・・オレ?」
画面は早くもバルーンの挿入。弥生先生は完全防備で部屋の隅。
「やれやれ。遠藤先生。弥生先生は大学院生・・だったんだよね?」
「え?ううにゅ」
「臨床はしたことないのか?」
「いや。そんなことはひひ」
「うちの病院をもうすぐ出たら、大学人事で民間へ送られるんだろ?」
「そのようでひひ」
「今の民間病院は容赦ないぜ。高齢化した医師が、自分のポストを守るのに必死だ」
「そうかなあそうとも・・いやいや」
「なので、売りのない人間っていうのは不利なんだ。なるべくここで学んでいってもらわないと」
「循環・・・それとも呼吸器?」
「じゃなくて。もっと基本的な」
「点滴・・・呼吸管理?」
「己の・・・甘えと戦うこと!」
『30秒、拡張!』総統の声。サポートはトシキ。ザッキーが記録。
心電図はSTが徐々に上がる。不整脈は・・
『V(VPC)が出てきたわね。ちょっと短縮しましょか』
バルーンは早めに解除された。
造影。解離がみられる。造影剤の流れが悪い。STは・・若干上がったままで復帰しない。
『じゃあステント、いきますわね・・早く!』
総統に少し焦りがみられる。
『早く早く!弥生ちゃん!』
ステントバルーンを探す弥生先生もかなり慌てていた。
部屋の隅、いくつも置いてある中からゴソゴソ探す。
『もう!どけ!』ザッキーがどかし、弥生先生は床に両手をついた。
僕はカテ室に入り、起こした。
「うずくまったままのようだが・・大丈夫だったか?」
「え・・ええ」彼女は固そうに起き上がった。
「ザッキー。いくらなんでも・・ああっ?」
防護服を着ていない僕は、一瞬の造影でちょっと被曝した。
ステントが挿入されたのだ。
『心電図、注意!』総統は両足を交互に早く踏んでいた。
狭窄はわりともっと厳しく、拡げにくいプラークだったのかもしれない。
『よしきた。バルーン解除!造影!痛くないですか?』
遅い掛け声とともに、トシキによる造影。
まあなんとか末梢まで造影された。
『末梢だからアイバスの確認もちと無理ね。じゃ、終わり!亜硝酸剤の追加をしばらくね!』
総統はカテ室から出てきた。
「ふうふう!久しぶりに緊張した!」
「総統がダイセク(解離)とは、珍しいですね」僕は少し媚びた。
「不整脈が出だしたら、ビビるものね。トシをとっても」
「念のため、確認造影は早めに?」
「頼むわ。RIはやっぱしておいて」
「お疲れです。今からバイトですか?」
「そうなのよ。あんた、医長になったって?」
「ええ。でも」
「?」
「い、いえ・・では!」
総統は引き上げた。
「奈良の異動はどうなのかな・・・あるのかないのか」
また事務長に聞くことに。
患者が車椅子に座ったまま、押され引き上げていく。廊下でバッタリ。
「やあ医長先生。まだ胸のほうはホントじゃないがね」
「またあとで主治医から説明があると思います」
「そうですか・・先生。ご結婚は?」
「いやあ。まだまだで」
「なんか、いろいろお噂があるようで」
「またそんな」
「さっき、わしの近くで立っていた女医さん」
「ちがいますよ・・」
「いやいや・・おい!」
男性が目配せすると、近くの女性・・彼の妻が、僕の白衣に何かをしのばせた。一瞬芸だ。
「うわっ?ちょっ?」
「はいはいはい」妻はサッとかわすように、夫の車椅子を押し始めた。
「こ、このような気遣いは!」
「医長先生には今後も!ということで!」
「し、しかし!」
「ええがなええがな!」男性は自分でも車椅子を片手で押しながら、物すごい速さで消えていった。
僕はおそるおそる、ポケットから封筒を取り出した。
「こ、困るなあ・・・」
と、周囲が気になり、またサッとおさめた、その瞬間。
目の前に、例の看護士が立っていた。
「ザビタン!へいへい!」
「いや、これは。違うんだ。というか」
「イビル!ひいひい!」
「頼む。あんまり言いふらさないでく・・」
「ガーブラ!おおおおおお〜っ!」彼はポケットを横からのぞき、目を丸くした。
「あんまり変な噂を立てるなよ。なんならみんなで」
「そうなら!へいへい!」看護士はポケットから封筒を抜き取った。
「あ!なにする!」
「やまわけ!へいへい!」
追いかけるが、俊足の彼にはかなわない。
「待てって!」
「へいへい!」
彼は封筒をブンブン振り回しながら、消えた。
たぶん、ナースらどうしで山分けだ。
「ユウキ先生・・」弥生先生が弱々しく、後ろから近づいた。帽子・マスクを深々とかぶっている。
「先生。帽子とマスクはずしたら?」
「いえ。あとでします」
「?」
「穿刺がうまくいきませんでした。やっぱり向いてないと思います」
「向いてない?」
「だって。不器用なので」
「だから・・カテーテルはしない?とでも?」
「カテーテルは不向きだと」
「研修して日が浅いのに。もうできないと?」
「そんな気がして」
「オレが研修医のときは、自分が向いていると思っても、それを鼻から否定されてた」
「そ、そんなひどいこと言う人が・・」
「一昔前までは当たり前だったよ。そういうズケズケとした雰囲気。今は違うんだってな」
「さあ・・・」
「医局長と話したとき、ソイツ嘆いていたよ。<今の子たちは怒ると黙ってしまう。そして逃げてしまう>って」
「あたしは逃げるなど・・」
「だけど。あきらめが早いんじゃないかな。口にできるのはある意味感心するけど」
「先生って冷たい・・」
「なぬ?」
弥生先生は、トシキが出てきた閉じかけのエレベーターに、サッと入った。
「先輩。弥生先生・・・今」
「なんだよ?」
「泣いてませんでした?」
「オレって・・なあ。冷たいか?」
「い、いや・・」
「なあ。そんなこと言われるとショックだよなあ」
「・・・・・」
「おい!今、笑いかけたろ!」
ふと横を見ると、またさきほどの看護士。
「ザビタン!へいへい!」
「だる・・またか」
「返すよ!へいへい!」
看護士はすばやくさっきの封筒を、僕のポケットに差し入れた。
指で中をたどると・・・1枚紙がある。お札ではなさそうだ。メモ書きだ。
取り出すと・・・やはりこう書いてあった。
<ザビタン、へいへい>
「どある・・・!」
トシキは横目で見ていた。
「先輩。ダメじゃないですか。謝礼をもらっては!」
「いや、返すにも隙がなかったんだ」
「返す?やっぱ受け取ったんだ」
「ポケットに入れられて」
「医長たるもの、もってのほかです!医長なら見本として!」
「ならおい!なんでお前、やめたんだよ!」
「え?それは・・」
「なんで突然?」
「う、うう・・またそのうち」
「はあ?なんだよ。ウナギを落とされたのがそんなに憎いのか?」
よく分からん奴だな・・・。だがその理由は深いところにあった。
僕とシローは壁一枚隔てて、画面で中の様子を見守る。防犯カメラのようなものもあり、中でウロウロしている遠藤先生をも観察できる。
「遠藤先生。あれ、クセかな・・?」僕は腕組みして遠藤先生を見た。足で定期的にステップしている。
「楽しそうですね」
「と思ったら今度は。腰を振ってる」
「あとで注意しときます」
『造影します。左冠動脈』ザッキーにより造影。角度を変えて3回。左冠動脈は・・・前下行枝、回旋枝の2本が映る。常勤スタッフはすべて把握した。
50代男性の狭心症。労作時に胸痛あり。負荷心電図でST低下はあるが有意とはいえず、胸痛が本当に狭心症によるものかは不明のまま。
RI(血流シンチ)は予約がいっぱいでもあり、すぐさまカテの予定となっていた。
『LAD(前下行枝)末梢に75%病変』『いや、50%だ』トシキが訂正した。
『いや、あれはもっと細いでしょう?』『違う』
『いいですか?あれですよ?』『・・・いや、やはり50%だ』
なにやら、中で言い争いしている。遠藤先生がいきなり走って、起き上がりそうになる患者を抑えた。
技師は中で笑っている。
「へへへ・・・どっちも譲らず、ですね。測定しましょうか!」
技師はボタンを押し画面を切り替え、狭窄部の画面を拡大した。血管の辺縁をトレース。
「と!58%ですね!残りの2画面でも・・60%に55%!」
「となると、75%狭窄ということになるな」僕は付け加えた。「トシキ、全敗!」
ザッキーは嬉しそうだ。雰囲気で分かる。
『角度をもうちょっと変えて造影を・・』トシキの声だ。僕はマイクに向かった。
『3回も角度、変えたんだ。これ以上せんでもいいだろ?』
『・・・・・・』
『この人はコロナリーリスクかなりある。負荷心電図で異常といえなくとも、拡張はしておこう』
マイクを切り、近くで着替えている総統に頭を下げた。
「では総統、お願いいたします」
「はいな!」
総統の後ろ、技師がマスクを後ろから清潔操作でキュッと閉める。
「いくわよ!ステント!」
総統は足でドアを蹴り、中へと入っていった。
遠藤先生がすれ違い、入ってくる。
「ハアハア、疲れた」
「だる・・そんなこというか。ここで」
「汗がどんどん落ちてくるしゅ」
「やせないとな・・」
「弥生先生がセンシしましてふにゅ」
「戦死?・・ああ、穿刺ね。で?」
「怖くなって、できないってにぃ。また先生から教えてもらうとにゅ」
「先生って・・・オレ?」
画面は早くもバルーンの挿入。弥生先生は完全防備で部屋の隅。
「やれやれ。遠藤先生。弥生先生は大学院生・・だったんだよね?」
「え?ううにゅ」
「臨床はしたことないのか?」
「いや。そんなことはひひ」
「うちの病院をもうすぐ出たら、大学人事で民間へ送られるんだろ?」
「そのようでひひ」
「今の民間病院は容赦ないぜ。高齢化した医師が、自分のポストを守るのに必死だ」
「そうかなあそうとも・・いやいや」
「なので、売りのない人間っていうのは不利なんだ。なるべくここで学んでいってもらわないと」
「循環・・・それとも呼吸器?」
「じゃなくて。もっと基本的な」
「点滴・・・呼吸管理?」
「己の・・・甘えと戦うこと!」
『30秒、拡張!』総統の声。サポートはトシキ。ザッキーが記録。
心電図はSTが徐々に上がる。不整脈は・・
『V(VPC)が出てきたわね。ちょっと短縮しましょか』
バルーンは早めに解除された。
造影。解離がみられる。造影剤の流れが悪い。STは・・若干上がったままで復帰しない。
『じゃあステント、いきますわね・・早く!』
総統に少し焦りがみられる。
『早く早く!弥生ちゃん!』
ステントバルーンを探す弥生先生もかなり慌てていた。
部屋の隅、いくつも置いてある中からゴソゴソ探す。
『もう!どけ!』ザッキーがどかし、弥生先生は床に両手をついた。
僕はカテ室に入り、起こした。
「うずくまったままのようだが・・大丈夫だったか?」
「え・・ええ」彼女は固そうに起き上がった。
「ザッキー。いくらなんでも・・ああっ?」
防護服を着ていない僕は、一瞬の造影でちょっと被曝した。
ステントが挿入されたのだ。
『心電図、注意!』総統は両足を交互に早く踏んでいた。
狭窄はわりともっと厳しく、拡げにくいプラークだったのかもしれない。
『よしきた。バルーン解除!造影!痛くないですか?』
遅い掛け声とともに、トシキによる造影。
まあなんとか末梢まで造影された。
『末梢だからアイバスの確認もちと無理ね。じゃ、終わり!亜硝酸剤の追加をしばらくね!』
総統はカテ室から出てきた。
「ふうふう!久しぶりに緊張した!」
「総統がダイセク(解離)とは、珍しいですね」僕は少し媚びた。
「不整脈が出だしたら、ビビるものね。トシをとっても」
「念のため、確認造影は早めに?」
「頼むわ。RIはやっぱしておいて」
「お疲れです。今からバイトですか?」
「そうなのよ。あんた、医長になったって?」
「ええ。でも」
「?」
「い、いえ・・では!」
総統は引き上げた。
「奈良の異動はどうなのかな・・・あるのかないのか」
また事務長に聞くことに。
患者が車椅子に座ったまま、押され引き上げていく。廊下でバッタリ。
「やあ医長先生。まだ胸のほうはホントじゃないがね」
「またあとで主治医から説明があると思います」
「そうですか・・先生。ご結婚は?」
「いやあ。まだまだで」
「なんか、いろいろお噂があるようで」
「またそんな」
「さっき、わしの近くで立っていた女医さん」
「ちがいますよ・・」
「いやいや・・おい!」
男性が目配せすると、近くの女性・・彼の妻が、僕の白衣に何かをしのばせた。一瞬芸だ。
「うわっ?ちょっ?」
「はいはいはい」妻はサッとかわすように、夫の車椅子を押し始めた。
「こ、このような気遣いは!」
「医長先生には今後も!ということで!」
「し、しかし!」
「ええがなええがな!」男性は自分でも車椅子を片手で押しながら、物すごい速さで消えていった。
僕はおそるおそる、ポケットから封筒を取り出した。
「こ、困るなあ・・・」
と、周囲が気になり、またサッとおさめた、その瞬間。
目の前に、例の看護士が立っていた。
「ザビタン!へいへい!」
「いや、これは。違うんだ。というか」
「イビル!ひいひい!」
「頼む。あんまり言いふらさないでく・・」
「ガーブラ!おおおおおお〜っ!」彼はポケットを横からのぞき、目を丸くした。
「あんまり変な噂を立てるなよ。なんならみんなで」
「そうなら!へいへい!」看護士はポケットから封筒を抜き取った。
「あ!なにする!」
「やまわけ!へいへい!」
追いかけるが、俊足の彼にはかなわない。
「待てって!」
「へいへい!」
彼は封筒をブンブン振り回しながら、消えた。
たぶん、ナースらどうしで山分けだ。
「ユウキ先生・・」弥生先生が弱々しく、後ろから近づいた。帽子・マスクを深々とかぶっている。
「先生。帽子とマスクはずしたら?」
「いえ。あとでします」
「?」
「穿刺がうまくいきませんでした。やっぱり向いてないと思います」
「向いてない?」
「だって。不器用なので」
「だから・・カテーテルはしない?とでも?」
「カテーテルは不向きだと」
「研修して日が浅いのに。もうできないと?」
「そんな気がして」
「オレが研修医のときは、自分が向いていると思っても、それを鼻から否定されてた」
「そ、そんなひどいこと言う人が・・」
「一昔前までは当たり前だったよ。そういうズケズケとした雰囲気。今は違うんだってな」
「さあ・・・」
「医局長と話したとき、ソイツ嘆いていたよ。<今の子たちは怒ると黙ってしまう。そして逃げてしまう>って」
「あたしは逃げるなど・・」
「だけど。あきらめが早いんじゃないかな。口にできるのはある意味感心するけど」
「先生って冷たい・・」
「なぬ?」
弥生先生は、トシキが出てきた閉じかけのエレベーターに、サッと入った。
「先輩。弥生先生・・・今」
「なんだよ?」
「泣いてませんでした?」
「オレって・・なあ。冷たいか?」
「い、いや・・」
「なあ。そんなこと言われるとショックだよなあ」
「・・・・・」
「おい!今、笑いかけたろ!」
ふと横を見ると、またさきほどの看護士。
「ザビタン!へいへい!」
「だる・・またか」
「返すよ!へいへい!」
看護士はすばやくさっきの封筒を、僕のポケットに差し入れた。
指で中をたどると・・・1枚紙がある。お札ではなさそうだ。メモ書きだ。
取り出すと・・・やはりこう書いてあった。
<ザビタン、へいへい>
「どある・・・!」
トシキは横目で見ていた。
「先輩。ダメじゃないですか。謝礼をもらっては!」
「いや、返すにも隙がなかったんだ」
「返す?やっぱ受け取ったんだ」
「ポケットに入れられて」
「医長たるもの、もってのほかです!医長なら見本として!」
「ならおい!なんでお前、やめたんだよ!」
「え?それは・・」
「なんで突然?」
「う、うう・・またそのうち」
「はあ?なんだよ。ウナギを落とされたのがそんなに憎いのか?」
よく分からん奴だな・・・。だがその理由は深いところにあった。
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