SUDDEN DEATH

2006年7月12日 映画
 
 急性心筋梗塞で入院後のばあさんが、病棟で突然亡くなったというエピソードが<サンダル医長 火曜日>であった。こういうケースは医療スタッフなら誰もが経験あるところ。もちろんそうあっては困る事態なのだが。

 よく出くわすものを挙げると・・・。

○ 脳
 脳出血、くも膜下出血は昼間活動中(血圧上昇時)に起こりやすく、救急で運ばれてくるのも昼間が多い。病棟で発症というのはあまり聞かない。しかしリハビリしてて転倒、脳に血腫というケースもあるので注意。あと脳塞栓(血栓が心臓や首の動脈から飛ぶ)も、突然というくらい急速に悪化することがある。

○ 心臓
 前述の心筋梗塞、これによる今回の心破裂=ラプチャー、不整脈。心筋梗塞以外でも不整脈はみられる。特徴的な心電図である<ブルガダ症候群>は現在でもトピックスだ。

○ 肺
 肺の病気では一見サドンデスがなさそうだが、<エコノミークラス症候群>を忘れてはいけない。長時間の座位により足の静脈の流れがよどみ(または股関節の手術後など)、できた血栓が肺に飛ぶやつだ。
 また頻度が多いものとしては、老人に多い痰の誤嚥が問題だ。肺は2つあっても首では1本。肺炎を起こしてなくても脳梗塞や寝たきりの長期化で起こりやすくなることがある。

 他にもいろいろあるが、腫瘍内出血(肝臓癌など)、アナフィラキシーショック(薬アレルギー・虫毒とか)など。

 縁起の悪い話ではあるが、知っていて損はない。

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