サンダル医長 金曜日 ? あいついいヤツ、トロいヤツ!
2006年11月13日「よお!シロー!」
シローらドクター連中がはしゃぎまくっている。両側に若い女事務員をはべらせたり・・・。
上座には事務長、師長ら連中が神妙な話。
手前のシローは、どちらかというと傍観して笑っていた。
「シロー。頑張ってるか!」
「ああ、先生。ここ、どうぞ」
「い、いや。オレは立っとくよ。そのまま回るし・・・ん?」
よく目を凝らすと・・・テーブル中央で乱交?している女事務員の中央に・・・。
「松田先生じゃないか・・なんでクリニックのドクターが?」
「先生。でも彼、いちおうここのOBです」シローが好意的に話す。
「OBでも、もうかなり前の話だろ?」
「事務長が呼んだみたいです」
「へえ・・・なんだい。あのヤブ医者!」
すると、近くの女事務員(160/200点)が酒を注ぎに来た。
「やっほ〜!」
「おすまん!トルコ!」
「先生!あんまり松田っちの悪口なんか、言っちゃヤダア!」
「オレは嫌いなんだよ・・・!」
「なんでえ?クビにされたから?」
「それは以前の話!最近のあいつの紹介患者のこと!知ってるだろ!」
「先生!先生!」遠くから、事務長が手招きしている。
「待ってろ!後で行くから!」
「鉄郎さん!はやくはやく!」
「お前は車掌か!」
シローは肉の入った皿を持ってきた。
「ユウキ医長。自分はクリニックと手を切るのはとても・・」
「ああ、もういいんだよ。俺にはそんな、やめさす権利はないし」
「事情が・・」
「あっそ。ところで今日は大変だよ、ヒック!みんながな、オレに情報乗せて、伝達させようとするんだヒック!」
「伝書バトですか?」
「いやいや。オレは化学反応だと例えたんだけどなヒック!アラキドン酸カスケードみたいな!」
ふと、以前の自分なり暗記法を思い出した。
「アラキドン酸カスケードか。基礎の頃が懐かしいな。そうすっと荒木の話を出さないとな・・・」
「荒木?荒木どん、ってことですか?」
「まあ、そうかな。もちろんあだ名だけど。医学部では、けっこう遊びまわってる連中もいるよな。荒木は近辺の女子大のコンパにも出没し、やりまくってるとの噂があった」
「ひえ〜・・・そいつ、そんなカッコいいんですか?」
「日焼けして黒く、立派そうなヤツではあった」
「な、なんか先生が言うとやらしいな・・・」
「外見がよかっただけでなく、その性格とのギャップがそいつのモテる秘訣だった」
「性格、いいんですか?」
「いいよ。ところが、よく勘違いしたり天然ボケする。そういうところが受けた」
「余裕の、なせる技ですね・・・」
「しかし、合コンではきちんとターゲットをものにしていた。なので一緒に合コンに行きたがるやつは少なかった」
「その方、いい学生生活でしたね」
「もう、飛び跳ねてたよ!」
アラキドン酸は細胞膜のリン脂質の成分で、カスケードは”滝”の意味。アラキドン酸を出発点として進む一連の反応が<アラキドン酸カスケード>・・・だ!とまたもやゴルゴ調。
生体に<炎症反応(痛みとか、肺炎とか!)>が起こると、ホスホリパーゼA2(PLA2)という酵素が活性化されてくる。
ホスホリパーゼA2(いちいち言いにくい!)は細胞膜のリン脂質からアラキドン酸を、<こっち来い来い>と遊離させます。このアラキドン酸が、シクロオキシゲナーゼ(COX:コックス)と リポキシゲナーゼという酵素によってLT(ロイコトリエン)類とPG(プロスタグランジン)類が産生される。反応はそこで終わり。えっ?ホントー!これでいいのだ。
COXは、常在型のCOX1と炎症によって誘導されるCOX2に分類される。双方を抑える従来のNSAID(バファリンやボルタレン)・・胃潰瘍の副作用が問題・・に比べ、その副作用軽減のため最近発売のCOX2阻害剤(モービック)は炎症だけを抑えるというのがウリだったが、なぜか効果はいまひとつとの評判。
すると、アラキドン酸カスケードいうのは・・・
まず
細胞膜リン脂質 → → アラキドン酸 → →(分解)
↑
ホスフォリパーゼA2
という反応があり、大きく次の2経路へ、2つの酵素によって分解される。
(酵素:シクロオキシゲナーゼ=COXにより)
→ PGI2(血小板凝集阻害・血管拡張) と PGE2(血管・気管支拡張) と、あと TXA2(血小板凝集・血管収縮) へ。
もう1つは、
(酵素、リポキシゲナーゼにより) → LTs=ロイコトリエンC・D・E(白血球遊走・活性化)へ。
これを無理やり、言葉に羅列すると・・・
やりまくり パンツの荒木でてきたよ 立派で黒く出てきたよ あいついいやつトロいやつ ええ娘食っては飛び跳ねる
・やりまくり→膜リン→細胞膜リン脂質
・パンツ→ホスフォリパーゼA2
・荒木→アラキドン酸
・立派→リパ→リポ→リポキシゲナーゼ
・黒く→クロ→シクロオキシゲナーゼ
・あいつ→I2
・いいやつ→E2
・トロいやつ→Tろいや2→TXA2
※ あいついいやつ:血小板凝集↓、血管拡張と<いい>作用
一方、トロいやつ:血小板凝集↑、血管収縮と反対作用
・ええ娘→よい子→ロイコ
・食って→くっで→C・D・E
・飛び跳ねる→遊走・活性化(白血球の)
「ということなんだ!スレッガーさん!さむい!さむいよ!」
最近「ちーちーぱっぱー」のCPAP版替え歌というのを作っていたが、それよりも寒い。
シローは頭を抱えた。
「脳に鳥肌が立ちそうです・・・!降参!」
「どある・・・!も、ええわ。さてと!来週のサザエさんは!」
一歩踏み出し、事務長のところへ。
ようやく悪の巣窟?へ。
シローらドクター連中がはしゃぎまくっている。両側に若い女事務員をはべらせたり・・・。
上座には事務長、師長ら連中が神妙な話。
手前のシローは、どちらかというと傍観して笑っていた。
「シロー。頑張ってるか!」
「ああ、先生。ここ、どうぞ」
「い、いや。オレは立っとくよ。そのまま回るし・・・ん?」
よく目を凝らすと・・・テーブル中央で乱交?している女事務員の中央に・・・。
「松田先生じゃないか・・なんでクリニックのドクターが?」
「先生。でも彼、いちおうここのOBです」シローが好意的に話す。
「OBでも、もうかなり前の話だろ?」
「事務長が呼んだみたいです」
「へえ・・・なんだい。あのヤブ医者!」
すると、近くの女事務員(160/200点)が酒を注ぎに来た。
「やっほ〜!」
「おすまん!トルコ!」
「先生!あんまり松田っちの悪口なんか、言っちゃヤダア!」
「オレは嫌いなんだよ・・・!」
「なんでえ?クビにされたから?」
「それは以前の話!最近のあいつの紹介患者のこと!知ってるだろ!」
「先生!先生!」遠くから、事務長が手招きしている。
「待ってろ!後で行くから!」
「鉄郎さん!はやくはやく!」
「お前は車掌か!」
シローは肉の入った皿を持ってきた。
「ユウキ医長。自分はクリニックと手を切るのはとても・・」
「ああ、もういいんだよ。俺にはそんな、やめさす権利はないし」
「事情が・・」
「あっそ。ところで今日は大変だよ、ヒック!みんながな、オレに情報乗せて、伝達させようとするんだヒック!」
「伝書バトですか?」
「いやいや。オレは化学反応だと例えたんだけどなヒック!アラキドン酸カスケードみたいな!」
ふと、以前の自分なり暗記法を思い出した。
「アラキドン酸カスケードか。基礎の頃が懐かしいな。そうすっと荒木の話を出さないとな・・・」
「荒木?荒木どん、ってことですか?」
「まあ、そうかな。もちろんあだ名だけど。医学部では、けっこう遊びまわってる連中もいるよな。荒木は近辺の女子大のコンパにも出没し、やりまくってるとの噂があった」
「ひえ〜・・・そいつ、そんなカッコいいんですか?」
「日焼けして黒く、立派そうなヤツではあった」
「な、なんか先生が言うとやらしいな・・・」
「外見がよかっただけでなく、その性格とのギャップがそいつのモテる秘訣だった」
「性格、いいんですか?」
「いいよ。ところが、よく勘違いしたり天然ボケする。そういうところが受けた」
「余裕の、なせる技ですね・・・」
「しかし、合コンではきちんとターゲットをものにしていた。なので一緒に合コンに行きたがるやつは少なかった」
「その方、いい学生生活でしたね」
「もう、飛び跳ねてたよ!」
アラキドン酸は細胞膜のリン脂質の成分で、カスケードは”滝”の意味。アラキドン酸を出発点として進む一連の反応が<アラキドン酸カスケード>・・・だ!とまたもやゴルゴ調。
生体に<炎症反応(痛みとか、肺炎とか!)>が起こると、ホスホリパーゼA2(PLA2)という酵素が活性化されてくる。
ホスホリパーゼA2(いちいち言いにくい!)は細胞膜のリン脂質からアラキドン酸を、<こっち来い来い>と遊離させます。このアラキドン酸が、シクロオキシゲナーゼ(COX:コックス)と リポキシゲナーゼという酵素によってLT(ロイコトリエン)類とPG(プロスタグランジン)類が産生される。反応はそこで終わり。えっ?ホントー!これでいいのだ。
COXは、常在型のCOX1と炎症によって誘導されるCOX2に分類される。双方を抑える従来のNSAID(バファリンやボルタレン)・・胃潰瘍の副作用が問題・・に比べ、その副作用軽減のため最近発売のCOX2阻害剤(モービック)は炎症だけを抑えるというのがウリだったが、なぜか効果はいまひとつとの評判。
すると、アラキドン酸カスケードいうのは・・・
まず
細胞膜リン脂質 → → アラキドン酸 → →(分解)
↑
ホスフォリパーゼA2
という反応があり、大きく次の2経路へ、2つの酵素によって分解される。
(酵素:シクロオキシゲナーゼ=COXにより)
→ PGI2(血小板凝集阻害・血管拡張) と PGE2(血管・気管支拡張) と、あと TXA2(血小板凝集・血管収縮) へ。
もう1つは、
(酵素、リポキシゲナーゼにより) → LTs=ロイコトリエンC・D・E(白血球遊走・活性化)へ。
これを無理やり、言葉に羅列すると・・・
やりまくり パンツの荒木でてきたよ 立派で黒く出てきたよ あいついいやつトロいやつ ええ娘食っては飛び跳ねる
・やりまくり→膜リン→細胞膜リン脂質
・パンツ→ホスフォリパーゼA2
・荒木→アラキドン酸
・立派→リパ→リポ→リポキシゲナーゼ
・黒く→クロ→シクロオキシゲナーゼ
・あいつ→I2
・いいやつ→E2
・トロいやつ→Tろいや2→TXA2
※ あいついいやつ:血小板凝集↓、血管拡張と<いい>作用
一方、トロいやつ:血小板凝集↑、血管収縮と反対作用
・ええ娘→よい子→ロイコ
・食って→くっで→C・D・E
・飛び跳ねる→遊走・活性化(白血球の)
「ということなんだ!スレッガーさん!さむい!さむいよ!」
最近「ちーちーぱっぱー」のCPAP版替え歌というのを作っていたが、それよりも寒い。
シローは頭を抱えた。
「脳に鳥肌が立ちそうです・・・!降参!」
「どある・・・!も、ええわ。さてと!来週のサザエさんは!」
一歩踏み出し、事務長のところへ。
ようやく悪の巣窟?へ。
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