サンダル医長 土曜日 ? マイホームっていいよなァ!
2006年11月15日「あっ?うっ?」
目を覚ますと・・・そこは見たことのない部屋だった。
「てて・・頭、いて」激痛が一瞬だが走った。
昨日は酒を飲みすぎて・・・犬と一緒に走って・・・そんで?
「思い出せんな。昨日でさえも」
周囲を見渡すと、キレイな内装なんだが紙くず、お菓子の袋が散らばってる部屋だ。
下ではどうやら・・・ドンドンドン、という走り回る音。
どうやら、他人の家にいるみたいだ。
「ああっ?」
はっと足のほうを見ると、白のグンゼをはいている。寝巻きのズボンは行儀悪く、中で脱いでいた。
「こ、これは・・・いったい誰の」
ドラマのように、女の家だった、ってことがあるはずがない。
「よっこらせっと・・・!」ベッドに改めて腰掛け、ズボンをはき、寝巻きでそのまま・・・歩くことにする。
「おはようございます」
「うわあっ!」思わずよろけ、そのままずりこけた。
見上げると・・・中年の女性だった。僕くらいだろうか。眠そうな表情の、いかにも専業主婦っぽいエプロンの日本女性だ。
「いつも、主人がお世話になっております」
「いつも?主人?」
「真吾の妻、峰子と申します」
「ええっ?ああ!こりゃどうも!」驚きのあまり、正座した。
「ささ、どうぞこちらへ・・・洗面はこちらに」
「す、すみません」
どうやら、仲の悪い医者の自宅にお世話になってるみたいだな。
中毒で病院に担ぎ込まれなくてよかったと思おう。
ジャバジャバ、と顔・手を洗い・・・タオル。子供用品のようなものが、あちこちに目立つ。
壁、調度品、何もかもが新しい。
真吾はドクターバンクを裏切ってうちに勤務しているわけだが、僕の聞いた話では貧乏生活だった。
だがどうやら、マイホームを手にしたみたいだな。うらやましい・・・。
最近はドクター、ナースでも独身でマイホームを持つやつが多いが、やはり家というのは家族がいてこそ意味がある。
「階段、お気をつけください・・・」
「ひゃあ!」
驚いた。1〜2階、吹き抜けの部屋。白で統一。上には<ブレードランナー>を思わせるファンが3つビュンビュン。
巨大なリビングに、巨大なテレビ。奥には円形のソファー。
キッチンではジュジュジュ・・・とコーヒーメーカーの音。そういえば微かにコーヒーの匂い。
下に降り立ち、自分はやっと風景の一部と化した。
透明ガラスの向こうにウッドデッキ。洗濯物。見渡せる大都会。夜景を想像せずにはいられない。
「よし!この家にする!」
とは言ってない言ってない。
「よう!」
トイレから、真吾がズボンを引っ張り上げながら出てきた。
「元気になったか?」
「あ、ああ・・・」僕はソファに導かれ、眼前のテーブルに装飾品のごときコップ、コーヒーが注がれる。
真吾は息切れしながら、横に距離を開けて座った。届きたての新聞をペラ、ペラとめくる。
まるで・・まるで幸せを絵に描いたような生活じゃないか。
「ほ〜。トラは今年もダメか!」
真吾の斜め前から、ワイフはネクタイを直した。
「いらんってのに!」
「いえいえ。今日はとうちゃんの大事な方の送別ですので」
「そ、そんな。そこまで・・」出る言葉がなかった。この圧倒的な家に押されて。
「バンバン!」いきなり子供が走ってきて、また隠れ、またこちらめがけて撃つ。
僕は応戦するため、撃つフリをした。
「ベレッタだ!いくぞ!ドンドン!ドンドン!ドンドン!」
反動までリアルに演じ、子供は気に入って真似し始めた。するともう1人がその子の後ろからぶつかる。
「2人・・・いるのか真吾」
「ああ。で、昨日はすまなかったな」
「いや・・・」
「オレがお前を追いかけたら、お前そのまま駐車場まで走って・・・」
「転倒したんだろ?頭がちょっとだけ・・」
「CTでは異常はなかった」
「そこまでしたのか?」
「外来にも急患が来て、病棟も満床で。寝かせるとこもなくてな。それで・・」
「ここに連れてきてくれたわけか・・・」
「ま、よかったよかった!」
真吾は腕時計を見た。
「さ。もう出ないと!先生は、今日は軍法会議からだよな?10時!」
「ああ。そろそろ出るよ。それにしても・・家、買ってたんだな」
「土方の騒動のあと、ローンで買った」
「景色からすると、大阪市より南か?」
「よく分かったな?」
「PLの塔が見えたからな」
「なるほど・・・」
だんだん、「只野仁」の漫画版みたいな会話になってきた。
「ま。ユウキ医長。これからは仲良くやろうや?」
「俺たちは仲が悪かったけどなァ」
「でもそうだった。今日から転勤だよなァ。時が経つのは早いもんだな」
(ヒュウ)←風
「研修医のときは、朝晩関係なかったものな。真吾」
「ほぼ無給でやってたよなァあの頃は」
「うん」
「今は何年目っていう感覚も薄れて、謙虚さも乏しくなってきたよなァ」
「うん。でもその点(?)いいよなァ。かわいい嫁さんが待っててくれて」
「うーむ。どうかな。独身も夢があっていいぞ」
「そうかなァ」
「考えてもみろ。夫婦も馴れ馴れしくなると、タダイマ・メシ・フロ!の3拍子さ。○○○もお約束程度さ」
「それでもいいんだよ。俺もお約束が欲しいなァ」
(ヒュウ)←風
「その前に、医長。仕事を頑張ることだな」
「うん・・・お、おい!」
(ヒュウ)←風
(・・・と、連載はこういう中途半端なところで終わってる)
目を覚ますと・・・そこは見たことのない部屋だった。
「てて・・頭、いて」激痛が一瞬だが走った。
昨日は酒を飲みすぎて・・・犬と一緒に走って・・・そんで?
「思い出せんな。昨日でさえも」
周囲を見渡すと、キレイな内装なんだが紙くず、お菓子の袋が散らばってる部屋だ。
下ではどうやら・・・ドンドンドン、という走り回る音。
どうやら、他人の家にいるみたいだ。
「ああっ?」
はっと足のほうを見ると、白のグンゼをはいている。寝巻きのズボンは行儀悪く、中で脱いでいた。
「こ、これは・・・いったい誰の」
ドラマのように、女の家だった、ってことがあるはずがない。
「よっこらせっと・・・!」ベッドに改めて腰掛け、ズボンをはき、寝巻きでそのまま・・・歩くことにする。
「おはようございます」
「うわあっ!」思わずよろけ、そのままずりこけた。
見上げると・・・中年の女性だった。僕くらいだろうか。眠そうな表情の、いかにも専業主婦っぽいエプロンの日本女性だ。
「いつも、主人がお世話になっております」
「いつも?主人?」
「真吾の妻、峰子と申します」
「ええっ?ああ!こりゃどうも!」驚きのあまり、正座した。
「ささ、どうぞこちらへ・・・洗面はこちらに」
「す、すみません」
どうやら、仲の悪い医者の自宅にお世話になってるみたいだな。
中毒で病院に担ぎ込まれなくてよかったと思おう。
ジャバジャバ、と顔・手を洗い・・・タオル。子供用品のようなものが、あちこちに目立つ。
壁、調度品、何もかもが新しい。
真吾はドクターバンクを裏切ってうちに勤務しているわけだが、僕の聞いた話では貧乏生活だった。
だがどうやら、マイホームを手にしたみたいだな。うらやましい・・・。
最近はドクター、ナースでも独身でマイホームを持つやつが多いが、やはり家というのは家族がいてこそ意味がある。
「階段、お気をつけください・・・」
「ひゃあ!」
驚いた。1〜2階、吹き抜けの部屋。白で統一。上には<ブレードランナー>を思わせるファンが3つビュンビュン。
巨大なリビングに、巨大なテレビ。奥には円形のソファー。
キッチンではジュジュジュ・・・とコーヒーメーカーの音。そういえば微かにコーヒーの匂い。
下に降り立ち、自分はやっと風景の一部と化した。
透明ガラスの向こうにウッドデッキ。洗濯物。見渡せる大都会。夜景を想像せずにはいられない。
「よし!この家にする!」
とは言ってない言ってない。
「よう!」
トイレから、真吾がズボンを引っ張り上げながら出てきた。
「元気になったか?」
「あ、ああ・・・」僕はソファに導かれ、眼前のテーブルに装飾品のごときコップ、コーヒーが注がれる。
真吾は息切れしながら、横に距離を開けて座った。届きたての新聞をペラ、ペラとめくる。
まるで・・まるで幸せを絵に描いたような生活じゃないか。
「ほ〜。トラは今年もダメか!」
真吾の斜め前から、ワイフはネクタイを直した。
「いらんってのに!」
「いえいえ。今日はとうちゃんの大事な方の送別ですので」
「そ、そんな。そこまで・・」出る言葉がなかった。この圧倒的な家に押されて。
「バンバン!」いきなり子供が走ってきて、また隠れ、またこちらめがけて撃つ。
僕は応戦するため、撃つフリをした。
「ベレッタだ!いくぞ!ドンドン!ドンドン!ドンドン!」
反動までリアルに演じ、子供は気に入って真似し始めた。するともう1人がその子の後ろからぶつかる。
「2人・・・いるのか真吾」
「ああ。で、昨日はすまなかったな」
「いや・・・」
「オレがお前を追いかけたら、お前そのまま駐車場まで走って・・・」
「転倒したんだろ?頭がちょっとだけ・・」
「CTでは異常はなかった」
「そこまでしたのか?」
「外来にも急患が来て、病棟も満床で。寝かせるとこもなくてな。それで・・」
「ここに連れてきてくれたわけか・・・」
「ま、よかったよかった!」
真吾は腕時計を見た。
「さ。もう出ないと!先生は、今日は軍法会議からだよな?10時!」
「ああ。そろそろ出るよ。それにしても・・家、買ってたんだな」
「土方の騒動のあと、ローンで買った」
「景色からすると、大阪市より南か?」
「よく分かったな?」
「PLの塔が見えたからな」
「なるほど・・・」
だんだん、「只野仁」の漫画版みたいな会話になってきた。
「ま。ユウキ医長。これからは仲良くやろうや?」
「俺たちは仲が悪かったけどなァ」
「でもそうだった。今日から転勤だよなァ。時が経つのは早いもんだな」
(ヒュウ)←風
「研修医のときは、朝晩関係なかったものな。真吾」
「ほぼ無給でやってたよなァあの頃は」
「うん」
「今は何年目っていう感覚も薄れて、謙虚さも乏しくなってきたよなァ」
「うん。でもその点(?)いいよなァ。かわいい嫁さんが待っててくれて」
「うーむ。どうかな。独身も夢があっていいぞ」
「そうかなァ」
「考えてもみろ。夫婦も馴れ馴れしくなると、タダイマ・メシ・フロ!の3拍子さ。○○○もお約束程度さ」
「それでもいいんだよ。俺もお約束が欲しいなァ」
(ヒュウ)←風
「その前に、医長。仕事を頑張ることだな」
「うん・・・お、おい!」
(ヒュウ)←風
(・・・と、連載はこういう中途半端なところで終わってる)
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