最近、医師不足で閉鎖にまで追い込まれている病院の噂を耳にします。産婦人科が一番深刻ですが、ほぼ全科に渡っての問題です。

「医者はいったい、どこへ流れているんだろうなあ?」

 どこの病院の経営者・事務長も、口癖のように話してます。その答えは・・

? 都会に集中(特に関東方面で著しい) ※ 経営不振病院は論外
? 開業の方向に流れている
? 女医の増加で、永続的な勤務医が減少
? フリーター医者(非常勤で食いつなぐ)の増加

 スーパーローテの結果、研修医の先生らが次なる赴任地に求めたのは、とかく便利な<都会>だったのです。

 つまり、

 都会出身の医者 → 都会へ戻る
 田舎出身の医者 → 都会で修行

 というわけです。

 田舎で診療を選んだとしても、その過酷さ(診療体制)に配慮が不十分であることは、ほとんどの医者が知ってます。今はネットもあるし現状把握は簡単。偽善的なNHK特集で騙せる(巧みな編集がされている)のは一時的。

 自治体・経営者というのはたいてい「私たちの努力で医者が来た。さ、あとは知らないよ」という世界なので、結局しわ寄せがその医者に来ることになります。これには、日本のトップに立つ人間が自分の懐だけを大切にする、ヘタレな体質も背景にあります。

 当然ですが、声が届かないと感じた医者は、そこを出ようと決心するわけです。行く所など頼まなくても、簡単に見つかります。

 薄情のように聞こえますが、医師のドロップアウトというのは突発的なものではなくて、そういう<上からの絶縁関係>から徐々に起こってくるものです。舞鶴市民病院などはそうやって廃れました。

 最近の不二家の件もそうですが、耳を貸さない人間というものは、いざ事態が深刻になっても言い訳ばかりするものです。

 たけし軍団が当選したのも、分かるような気がします(結果はどうなるか分かりませんが)。

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