体外循環、つまり血液をいったん外に取り出してそこから白血球などの一部成分を除去するもの。病態によって目的、つまり取り出すものが異なる。

 除去の方式は2つあり、

?    LCAP = Leukocytapheresis : セルソーバにより、好中球だけでなくリンパ球・血小板も除去。
?    GCAP = Granulocytapheresis : アダカラムにより、顆粒球・単球を除去。なおこの製剤はHIV・HCVの吸着もすることからそれへの応用も期待。

 1回につき1時間で施行されるので外来でも可能であるが、適応は難治性の潰瘍性大腸炎・関節リウマチに限られる。いずれも免疫関与の疾患。以下に述べるように、有効性が経験的なデータに基づくため、決定的・大規模なエビデンスに欠けているのが普及の難点。現在はクローン病・慢性C型肝炎・癌への治験が終了し、他の免疫疾患にも実験が予定されている。

□    各論

●    潰瘍性大腸炎
日本90年代:中等〜重症例でのLCAP群とステロイド治療群の検討比較では、7週目の効果で有意にLCAP群が効果を上回った。GCAPでも薬物を上回る有用度が示された。ただいずれも大ざっぱなスタディであるせいか海外ではあまり評価・施行されるには至ってない。

●    関節リウマチ
 日本90年代:LCAPとプラセボの比較検討でLCAPが有意に勝った。

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