国家試験直前特集 ? 心肺蘇生ガイドライン2000 (参照:内科学会雑誌)
2007年2月14日? 一次救命処置 ・・ もとは道具なしで一般人がとりあえず行う蘇生を意味していたが、現在はAEDが登場してこれも含むようになった。
・ 息吹き込み(口うつし呼吸)
<従来>吹き込みに1.5秒かける → <改正>2秒かける
<改正理由>時間をかけたほうが胃に入る可能性↓
・ 頸動脈触知
<従来>頸動脈の拍動の有無を確認 →<改正>省略
<改正理由>部位を間違ったり戸惑ったりで心臓マッサージ開始が遅れるという危惧。
なので具体的には2回息吹込みをまず行って、循環のサイン(咳・嘔気・嘔吐・体動)がないなら心マッサージを即開始、ということになった。実は心拍があったと途中で分かったとしてもそれは問題にはならない。
・ 心臓マッサージ
胸骨の尾側半分(下半分)に手のかかと(手のひら手首側、つまり硬いとこ)を置いて肘を伸ばし、垂直に、胸郭厚さの1/3が陥没する力で圧迫。小児・成人にこだわらず1分あたり100回。以前は小児・成人で回数が違ってて紛らわしかった。
※ 一般人の場合、最初の数分は(息吹き込みなしで)心マッサージだけでもよい。
<根拠>心臓マッサージに吹き込みあり、なしで比較検討したら予後に差がなかった。
・ 息吹き込みと心マッサージの回数比率
小児 ・・ 1:5 、と(成人に比し)息吹き込み重視 ・・ <理由>呼吸器原因のこと多い
成人 ・・ 2:15、と(小児に比し)心マッサージ重視 ・・ <理由>心臓原因のこと多い
・ AED=自動式体外式除細動器
心室細動による心配停止の場合、1分除細動が遅れただけで7%ずつ予後が悪くなっていく。これをもとに、院内では3分以内、院外では5分以内の除細動が推奨された。一般人の処置は院外なわけだから、5分以内につまり救急隊が来る前に処置を行いたい。
※ 異物による窒息
意識あり → ハイムリック法(人の後ろにまわり、後ろからお腹を抱きかかえ、お腹を両腕で締めつつ、前で握った手をお腹から胸に向かって押し上げる)
意識なし → 心臓マッサージ
? 二次救命処置 ・・ 気道確保、循環管理など医療スタッフが取るべき処置。
○ 気道確保:挿管しにくければバッグマスクでも可。患者の状態・個人差・医師の熟練度などに応じて。
○ 人工呼吸:1人がバッグマスク固定+中〜小指で下顎挙上固定、もう1人が両手でバッグ押し係。
○ (上記2つの処置が開始された時点で)心電図:心室細動・頻拍は見つけ次第即、除細動。除細動は200→300→360ジュールと3回まで行うことを推奨。
○ 輸液路確保:第一選択はとにかく目の前のかつ心臓に近い前肘窩静脈、外頸静脈。中心静脈は第二選択。本体は生食かリンゲル液・糖含有液は使用すべきでない(高血糖ほど予後不良というデータから)。
○ 薬剤
・ 全ての薬剤は投与後20ccで後押し、20秒上肢挙上して心臓へ速く到達させる努力を。
・ ボスミンは1アンプルか半アンプルを3-5分毎に投与。本剤は気管チューブから薄めて(通常の2-2.5倍を10cc生食で希釈)直接投与、その後バッグマスクで数回換気。
・ メイロンは心肺停止後15分は禁忌(予後改善のデータなくむしろ有害な報告多い)。ただし高カリウムが心肺停止の根本にあってのことなら、それへの投与はむしろ早急に。
・ カルシウム製剤は禁忌(蘇生後の低酸素脳症に、カルシウムイオンの関与が疑われるため)。またイソプレテレノ−ルも禁忌となった(血管拡張作用が強く冠動脈圧維持に不利)。
・ 息吹き込み(口うつし呼吸)
<従来>吹き込みに1.5秒かける → <改正>2秒かける
<改正理由>時間をかけたほうが胃に入る可能性↓
・ 頸動脈触知
<従来>頸動脈の拍動の有無を確認 →<改正>省略
<改正理由>部位を間違ったり戸惑ったりで心臓マッサージ開始が遅れるという危惧。
なので具体的には2回息吹込みをまず行って、循環のサイン(咳・嘔気・嘔吐・体動)がないなら心マッサージを即開始、ということになった。実は心拍があったと途中で分かったとしてもそれは問題にはならない。
・ 心臓マッサージ
胸骨の尾側半分(下半分)に手のかかと(手のひら手首側、つまり硬いとこ)を置いて肘を伸ばし、垂直に、胸郭厚さの1/3が陥没する力で圧迫。小児・成人にこだわらず1分あたり100回。以前は小児・成人で回数が違ってて紛らわしかった。
※ 一般人の場合、最初の数分は(息吹き込みなしで)心マッサージだけでもよい。
<根拠>心臓マッサージに吹き込みあり、なしで比較検討したら予後に差がなかった。
・ 息吹き込みと心マッサージの回数比率
小児 ・・ 1:5 、と(成人に比し)息吹き込み重視 ・・ <理由>呼吸器原因のこと多い
成人 ・・ 2:15、と(小児に比し)心マッサージ重視 ・・ <理由>心臓原因のこと多い
・ AED=自動式体外式除細動器
心室細動による心配停止の場合、1分除細動が遅れただけで7%ずつ予後が悪くなっていく。これをもとに、院内では3分以内、院外では5分以内の除細動が推奨された。一般人の処置は院外なわけだから、5分以内につまり救急隊が来る前に処置を行いたい。
※ 異物による窒息
意識あり → ハイムリック法(人の後ろにまわり、後ろからお腹を抱きかかえ、お腹を両腕で締めつつ、前で握った手をお腹から胸に向かって押し上げる)
意識なし → 心臓マッサージ
? 二次救命処置 ・・ 気道確保、循環管理など医療スタッフが取るべき処置。
○ 気道確保:挿管しにくければバッグマスクでも可。患者の状態・個人差・医師の熟練度などに応じて。
○ 人工呼吸:1人がバッグマスク固定+中〜小指で下顎挙上固定、もう1人が両手でバッグ押し係。
○ (上記2つの処置が開始された時点で)心電図:心室細動・頻拍は見つけ次第即、除細動。除細動は200→300→360ジュールと3回まで行うことを推奨。
○ 輸液路確保:第一選択はとにかく目の前のかつ心臓に近い前肘窩静脈、外頸静脈。中心静脈は第二選択。本体は生食かリンゲル液・糖含有液は使用すべきでない(高血糖ほど予後不良というデータから)。
○ 薬剤
・ 全ての薬剤は投与後20ccで後押し、20秒上肢挙上して心臓へ速く到達させる努力を。
・ ボスミンは1アンプルか半アンプルを3-5分毎に投与。本剤は気管チューブから薄めて(通常の2-2.5倍を10cc生食で希釈)直接投与、その後バッグマスクで数回換気。
・ メイロンは心肺停止後15分は禁忌(予後改善のデータなくむしろ有害な報告多い)。ただし高カリウムが心肺停止の根本にあってのことなら、それへの投与はむしろ早急に。
・ カルシウム製剤は禁忌(蘇生後の低酸素脳症に、カルシウムイオンの関与が疑われるため)。またイソプレテレノ−ルも禁忌となった(血管拡張作用が強く冠動脈圧維持に不利)。
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