「完全常勤にはならない」
2007年5月11日コメント (2)普遍的な内容ではなく、患者側からするとモラルのない内容ではあるが・・・。そこを失敬。
常勤で精いっぱいな医師もいるとは思うが、非常勤先を一ヶ所作っておくことをすすめる。大学人事でも、経験年数やコネを重ねるにつれて、なんとなく馴染みのある非常勤先ができてくる(できれば得意分野が必要)。
すすめる理由は・・・。
? 完全常勤になると、常勤先に万が一の事態が生じた場合に行き場を失う。
? 完全常勤では、時間的拘束・金銭面での交渉が上層部にとって有利になる(そこで働くしか食っていけない、という前提になるから)。
? もう1ヶ所勤務先を作ることで視野が広くなり(考えが柔軟になる)、常勤先の評価・将来の展望などが見えることがある。
? 常勤先に、「この医者を手荒く使うと、出て行かれるかもしれない」といった危機感をそれとなくもたせる。
要は、一ヶ所限定ではそこの考え方に染まってしまう可能性があり、視野を狭まれる危険があるため。若いうちに常勤先のイエスマンになるのはもったいない。
それに今ではどこの病院も、(特に経営的な)行先は不透明であるので。
テレビ番組、マンガなどでは被害者意識を中心とした正義で魅了するが・・・そりゃそうだ。彼らはバッシングされず見てもらう(視聴率・発行部数)のが目的だから。
医師側も、ときにはこうやって被害対策を考えておく。
コメント
非常勤で外来に来ていた、家人の元主治医。
患者(家族)サイドからの思い出。全く偶然にかかった病院で、大学病院での主治医に出会って診察を受けて、入院、退院間際に病室に来て頂き(その時病院での主治医ではなかったのに)、外来でも診察して頂いたのは、かなり感激でした。というか、知らない病院に安心して入院できた!?(笑)
こちらとしてはどういう理由で、週1非常勤をされているのか預かり知るところではありませんが。