先日、BSハイビジョンで初めて録画鑑賞。経済に疎い私でもそのインパクトは十分伝わった。

 医者も年長になると責任者役をいろいろやらされることが多くなり、その一方で組織の構造、経済的な仕組みを十分理解しておく必要がある。

 医療界でも外資の進出はすでに起こっているそうで、赤字で経営困難なあちこちの病院がターゲットにされていると聞く。

 外資でなくとも病院による病院乗っ取りの場合、生まれ変わるための改革がいろいろなされていく。まずは経営者、各部署の責任者の首切り。新規給与体系の提示。

 「ハゲタカ」は第一話しかまだ見てないが、外資なら以下のような交渉が行われるものと思われる。医療版。

「あなたは院長として年に、一千万もらってました。これを今後、五百に下げさせていただきます」
「なに!」
「入院患者数をある程度維持できない場合、さらに減額。慢性期患者を退院させ、急性期はとことん検査させる。売店のおばちゃんもクビ。診療科はこれまでの内科だけでなく複数の診療科にわたって・・・?問題でも?」
「うぬぬ・・・!」
「返事がありませんので、もういいです。院長先生は朝から夕方まで外来のみの割り切り診療。病棟は持ちません。比較的、気楽な診療といえます。しかも給料は据え置き。どうでしょうか」
「ま、まて!しかし楽そうだから、それ頼む!」
「(怪しい外人側近)ハンコクダサイ。タイムイズマネーデスノデ」

(調印)

再び説明する外資。

「平常診療は以上。それと書類の裏にあるように夜間専門外来のコール制にも協力していただきます。いかなる理由があろうと、コールがあった場合15分で病院にかけつけること。間に合わなければ1分あたり1万円の天引きとさせていただきます」
「ひいいしまった!お、お前は、はは・・ハゲタカだ!」
「ハゲタか?・・・ええ。もうすでに、禿げてます(カツラ脱)」
「す、すべて金か!患者を救うのが、わしらの仕事なのに!」

窓を見て、そっと振り返る外資。

「あなたの経営では患者さんは助かるでしょう、でも病院は死ぬ。私たちは違う。病院を患者さんごと救う。そういう違いです」

こんな世界が、医療にもやってくる!

コメント

nophoto
雅無乱
2007年6月25日23:29

唸りました…脱帽!

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