噂をしてたら、もう発売!

 医療人にとって、こういった内容が他人事でないことは前回指導した通り。ほら、もうそこで<ハゲタカ>があなたを狙っている!クワックワックワッ!


外資、医師に書類を見せて回収。

「先生、それでは新規開業ということで」
「あ、ああ。任せてるが大丈夫なんだろな?」
「先生のご予算内で、すべて用意しました。テナント代、医療機器費用、家具一式に冷蔵庫などの備品類」
「な、なんとか全財産で間に合ったか。では、すぐに開業していいんだな?」
「はい。医師会の許可も得ましたし、あとは先生が存分に診療を進めてくだされば」
「そうか!ひひひ!ようし!」

(側近)「ハンコ、オネガイシマース」

(調印)

眼鏡をなおす外資。

「では、先生のご希望通り、開業状態にできました」
「ふむ!もう帰っていい!」

近くに立っている青二才医師。
目を丸くする老いぼれ医師。

「むう?なんだこの若造は?」
「若造ではありません。彼はここの院長です」外資が説明。
「いんちょう?なんで?わしが院長や・・」
「院長は、別で立てました」
「なに?」
「あなたの経歴を調べさせました。1年毎の勤務。長続きがみられず、職場での評判も良くない。セクハラの評判もある。見通しはかなり暗いと判断しました」
「なにい?金を出したのはわし・・」
「もちろん知ってます。しかし私たちも手を貸す以上、沈む予定のタイタニックを引き上げるリスクは冒さない。我々は、いわば船出した船の・・羅針盤といったところでしょうか」
「わ、わしがこの若造の下で働くのか!」
「心配ご無用。院長の若先生は通常出勤。あなたは夜間診療部として頑張っていただきます」
「やかん?開業医なのに?」

ため息をつく、外資。

「まだ分からないようですね。これから昼の診療報酬は確実に下げられる。夜間の対応がどうかで、開業医の勝ち残りが決まります」
「う、うう・・・!」
「嫌ならしなくていいです。若先生だけに頑張ってもらってもいい。でも、診療所はもたない。あなたの払った莫大な資産は海の藻屑と消えるでしょう」
「ふ、ふざけるなっ!う、撃つぞ!」ポケットに手を入れる。
「スナイパーを雇ってます。撃っても無駄です」
「なにっ!ばっばかな!」

老いぼれは、銃を取り出した、そのとき・・・

ズキューーーーーーンーーーー

医師は眉間を撃たれ、そのままカーペットに転倒した。

ガラスの穴の向こう、高層ビルから狙い撃ったのは・・・

やはりゴルゴ13。

「・・・・・・・・・・・」

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