に先日行ってきた(門真試験場)。少々違反があったため、少し講習あり(笑)。

 同僚はこの前に免停になり、数か月間車に乗れなくなった。しかしこの場合も講習を受けることで、免停期間を短期間にできるという。違反点数の蓄積は1年で帳消しになるわけだし、やはりこの国の違反への制裁は(偶発的な事故があるにしても)、やや甘いと言わざるを得ない。

 医者でもこういった点数制度ができて、更新に伴う講習などがあったとしたら・・、将来ありうる。

(講習)

白衣の教官、入る。

「あ、揃ったかな・・じゃ、みなさん今日は早めに帰られたい方もおられるようなので、はよ始めてはよ終わらしまひょか・・ではでは。後ろの人は、もっと前つめてえな!」

 ゆるい雰囲気の教室。

「ここにおられる方々は、少なくとも医療ミスとかやな、人間関係などでちょっと過去があるっちゅうわけや。そら言い分もあるとは思う。何が起こるか分からん職場やからな・・・みな数週間、仕事してないんよな。はよ復帰したいわな。医者は医者でしか、つぶしがきかんしな。ほないこか」

 黒板に、<医師⇔患者>と書く。

「はい。ここにお医者さんがおります。相手は患者さん。お医者さんは人間です。患者さんも人間です。人間と人間とのぶつかりあい。医師が提供するのは・・医療。そこでや。これには、患者さんの同意がいります。同意もないのに、勝手に医療行為してはいけまへん。わかるよな。で、医療行為ではい結果が出ました。成功つまり治癒・寛解、それと・・失敗つまり不幸な転帰。」

 カタカタ・・と書き込まれる。見入る出席者たち。

「どのような結果となろうとも、治療前の了解と治療後の説明で、たいていは納得する方向に持ってけるもんです・・・医者は神様ちゃうしな。はい、前見て。前」

 みな、前を直視。

「でも患者さん側から、訴えられた。医師を名指しで訴えた。治療のあとは納得しとったように見えたのに、あとで訴えてきた。なんでやと思います?それは・・これがなかったからです」

 <誠意>と大きく書く。

「2文字やけど、身につけてそれを伝えるのは難しいことやで。だってアンタ、これって医者になってから身に付くもんと違うもん。では今から身に着くか・・?そのために、こういう講習があるわけや。こうせいしょうが、決めた。みな医者の前になった気分で頼むわな。知識は知識は!そのままやで!わっはっは」

 一同、実技教室へ。教官がウロウロ回る。

「はい、みなさんの座ってるパソコンで、シミュレーション問題があります。各自、科を選択してやってください。○×方式です。結果は更新に関係ありません。操作で分からんとこがあったら・・はい?(早速、手を挙げた高齢医師のとこへ)」

 数人ずつ、模擬当直室へ。教官、現る。

「これから、唐突に救急患者さんが入ります。うちの教官が患者さんを演じます。それぞれの訴えに応じて対応してください。症例は、腹痛とか易しいものです。手際良さ、チームワークなどが採点されます。これは、今回の更新に大いに関係しますので!あ、それとこんな問い合わせがありましたが・・・小児は来ません!繰り返します!しょうにはきません!」

 胸をなで下ろす参加者たち。実習が何組もあちこちで終わり、身体検査・・・終了。

 ビデオ学習。厚生省、学会関連のもの。ビデオが終わり、灯りがつく。

「はい。これで、講習の大半が終わりました。ただいま、さきほどの実習や身体検査の結果をもとに、更新免許の検討が行われえてます・・・(内線電話)・・・できた?ああ、ホント。はいはい」

 ソワソワする、前列者。

「ではこれより、更新結果を封書で渡しますので、封筒を破らないまま速やかに退出してください。いいですか。その場で封筒を開けたりしないこと。えーそれと!本日はみなさん。医療行為は禁止ですたとえ合格でも!いいですか。バイトもダメ。当直も。せっかく更新した免許が、また取り直しになりますよ最初から!では、名前を呼びます・・・」

 ごくわずかの例外を除き、大半が無事更新。

 無事更新できた医師。試験場を出て、ふと立ち止まる。

「献血でも、して行くか・・・!」

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