真夏日

2007年7月24日 趣味
 
 蝉の鳴き声も慌ただしくなってきた。蚊の発生も当然増えてくる。となると、日本脳炎が浮かぶ。これに関しては最近以下のニュースがあった。

 ↓(7/21)

 日本脳炎の予防接種の激減により、この病気の免疫を持つ0〜4歳の子供の割合が2割以下まで低くなっているとして、子供らが日本脳炎ウイルスを媒介する蚊に刺されないよう、ホームページで注意喚起を始めた。

 日本脳炎はウイルスによって脳が侵される病気。ウイルスを持つ豚などの動物を刺した蚊が、人を刺すことで感染する。感染しても発症するのはまれだが、意識障害の症状を起こすと20〜40%が死に至る。回復しても半数に、知能障害や手足のマヒなど重い後遺症が残る。

 日本脳炎は予防接種法に基づき、定期接種の対象の感染症となっているが、同省は2005年5月に、接種後に重い副作用が出たとして、積極的な勧奨を控えるよう、市町村に勧告。希望者は接種できるが、4歳以下の接種率は06年度で30%を下回っており、免疫を持たない子供らが増えている。

 (以上)

 蚊の活動の活発な7月〜9月になると、毎年全国のブタから採血が行われ、日本脳炎ウイルスの感染歴を調査する。測定されるのは<HI抗体>と<2ME抗体>。前者は過去の感染の既往があるかないかを示すだけで有用性は低いが、後者は最近感染したことを示すので、流行を予知する上で非常に重要である。そのつもりで感染症情報センターのページを見ると・・・

 http://idsc.nih.go.jp/yosoku/2007JE/JE07-2.html

 ごちゃごちゃしている表だが、要点は青色の表示。この地域では最近日本脳炎に感染したブタが高率でいる、ということ。日本脳炎の発生の8割が西日本という事実も納得。
 
 あとは厚生省のページで復習。

http://www.mhlw.go.jp/qa/kenkou/nouen/

 「戸外へ出かけるときには、念のためできる限り長袖、長ズボンを身につける、露出している皮膚への蚊除け剤の使用、網戸の使用など、ウイルスを持った蚊に刺されないよう十分な注意をすることをお勧めします。
蚊の発生を減らすためには、住居周辺の水溜まりを作らないことに心がけることが重要です。また、側溝等に落ち葉や土砂がたまり、流れが滞らないように定期的に清掃することも有効と考えられています」

 お子さんがいる人で特に西日本(しかも田舎)に行かれる家族は、水田地域であるかブタの飼育はどうなのか認識しておく義務はあるだろう。

 今のテレビは警告的な内容(情報提供)はやらない。誰(スポンサー)ももうからないからだ。でも事故ったらとことんやる。
 
 以下の内容は、自分用のまとめ。

 潜伏期が意外と長く(6-16日)従って問診も重要で、最初は突然高熱数日持続・嘔吐・下痢など風邪・胃腸炎症状と紛らわしく、その後神経症状(麻痺・震え・痙攣・異常行動)が出て<特徴的>ということになる。つまり初期での診断は難しいといわざるをえない。血液検査は白血球増加はあっても直接のウイルス証明は困難。しかし特徴的な尿検査所見をみることがある。確定には腰椎穿刺が具体的な検査となる。治療は高熱・痙攣への対症療法が中心。

 

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