<ES-MEN>舞台あいさつ:ハリウッド・シュートアウト風
2007年8月27日N「これまで数々の大作を生み出し・・・今回久々の公開。それに合わせて、会見を行うことにしました。会場の皆さんにはもう説明の必要はないですね」
Y「イエア!」
カウンターからコーヒーを持って登場。
(拍手)
N「医療情勢が厳しくなっているね」
Y「どこもかしこも、のむ・うつ・かう状態だ!」
N「パードン?」
Y「呑む(買収)・鬱・飼う。最近の病院の傾向だ!」
(観客、爆笑)
N「詳しく1つずつ」
Y「まず買収。確かに倒産してるとこもあるが、経営がヤバくなると売りに出される。最近では大手の病院までがそういう傾向にある」
N「医師の引き上げが?」
Y「そうだ。大学が引き上げた。大学とのパイプがない病院、あるいは独自の方法で医師調達ができない病院は今後継続が難しくなる」
N「せっかくスタッフが張り切って就職しても・・・」
Y「なので、前もって調査する必要がある」
N「散髪屋で・・?」
(観客、爆笑。2名の観客が<バーバーショップ>の看板)
Y「(手を振り)ハッハー。病院の調査はそう。職員に直接聞くのは御法度だ。下層にある情報というのは、上層にあったものが希釈されてつまりフィルターを通って降りてきたものだ」
N「上の都合のいい情報?」
Y「それと、不利な情報は捨てられてる。それが昨今のニュース番組であったり、僕らがMR経由で取り寄せた医療情報だ」
N「独自の調査が必要だね」
Y「そうすると、ルールがからんでないリラクゼーションの場が好条件だ。ところで何の話だ?」
(司会者、失笑)
N「続けてよ。みんな、知りたがってる」
Y「散髪屋のほかゴルフ場、高級クラブ、料亭など・・・第一線の決定事項などは会議室でなく、こういった所で決められる(特に外国)ことがある」
N「デパートの安楽イスは?」
Y「リラックスしすぎて、寝てしまうだろ!アッハハ!」
(会場、爆笑)
N「次に、鬱・・・うつ病ってことだね」
Y「そうだ。これはつまり抑制・・・特に日本人はその狭い国土の故に上が支配しやすい。地租改正がきっかけで、どこも誰かが支配するようになった」
N「日本は自由で住みやすいのでは?」
Y「住居の話ではない。我々は平均意識があり、おのずと中庸が無難で正しい生き方だと無意識に生きている」
N「出る杭は打たれる?」
Y「イエア。打つ=鬱になる。打たれることが多くなり、うつ症状も重くなる」
(拍手)
N「打つ人間というのは上層部・・」
Y「正確には、命令する側とサービスを受ける側。<あ、こいつは打てる>と思ったら打ってくる人間が増えただろ?自分より強い人間にケンカは売ってこない。なので、医師はこれまで以上に打たれるようになった」
N「矛盾してる。医師はふつう強い立場だろう?」
Y「いやそれが、患者意識が変わってきた。病院の奉仕がいつの間にかサービスに置き換わり、それを通して医療側が見下されるようになったんだ」
N「なので、何かあったらすぐ非難してくるのかい?」
Y「マスコミが助長してるよな。マスコミ・官僚は医師に対して特に強烈なほどのコンプレックスを持っているからね」
N「目のカタキ?」
(何度も首を縦に振る観客)
N「飼う・・・・これは経営者が医療スタッフを飼うという解釈?」
Y「そうだ。経営者が直接病院におらず、背後で手を引くケースも多い。その場合、支配体系を1つ作ってしまえば、あとは転がすという仕組みだ」
N「ローマ帝国の例えが出てたね」
Y「よーし貴様らこれでお開きだ!いやいやこれはロマノ帝国だね!それは置いといて。ローマ帝国の例えで挙げたように、何人かのイエスマンを上層に数人置く。それが現在の組織の存続のコツのようなものになってる」
N「イエスマンというのは、何でも言うことを・・・」
Y「聞く人間。とにかく手段を選ばない。絶対命令に従う宿命を選んだ人間。外資系の人間がいい例かもしれない」
(会場、沈黙)
N「では今回の大作と関係が・・」
Y「ESメンというタイトルは、イエスマンの集まりという意味と、もう1つはES細胞のような選ばれた集団だよ、という意味がある」
N「あっさり答えるね」
Y「これから暗躍する、悪い意味での医師集団を意味する。ドクターバンクに従属する医師に多い気がする。失礼だが」
N「不健全な団体?」
Y「とは言いたくない。しかしこういった業者が社会奉仕のために作られた団体でないことは意識しておくべきだ。ほら、マンション業者とかにいるだろ?妙に愛想のいい・・・」
N「騙されて、家を買わされないように注意しとこう」
Y「チューイ!うおお〜ん!」
(会場、爆笑)
N「家を買ったドクターが確か、サンダル医長の後半で・・」
Y「慎吾か。そのドクターバンクから抜け出して、家を購入したドクターだ。彼は・・・」
N「ローン審査がダメだった?」
Y「笑えないな。彼は今回、奈良で共に戦うことになる」
N「せっかく大阪で家を買ったのに?」
Y「・・ま、それ以上はネタばれになるので」
(水を飲む)
N「相手の病院は経営がしっかりしている・・・僻地ではなおさら不利なのでは?」
Y「僻地で病院を立ち上げるには、それ相応の犠牲と妥協が必要だ。まず非情だが、収益の邪魔になる他の病院を駆逐する必要がある。これはハカセの発想だ」
N「協力すればいいのに?」
Y「中途半端な経営では病院は潰れる。共倒れになりかねない」
N「しかし、1つの病院に集中したらスタッフは過労になる」
Y「なのでハカセという医者は考えた。乗っ取った病院を、自己の病院のチェーン店とする。だがそれには彼独自の計画があった」
N「そういう形ができるまで、かなり苦労することになるね」
Y「ハカセは最初から患者を独占して僕らを無力にするのでなく、むしろ反対のことをしてくる。それには彼の側近・・・北朝鮮でいうところの軍部にあたる人間がけしかけてくる」
(何人か寝てる観客)
N「僻地というと、やはり高齢者が多いよね」
Y「イエス。高齢者が中心だ。これもある意味2極化している。というか、僻地の人たちは・・・土地など代々の資産を抱えてる人か、出るに出られず変化を嫌う人かが多い」
N「おのずと老人が増えるわけだね」
Y「大阪では、都会ながら千里中央とかそんなイメージになってきてるんじゃないかな」
N「ニュータウンの?」
Y「当時はバブリーで若い家族が引っ越してきたが、今や高齢者タウンと化している。ちょっと脱線したが、僻地では高齢者の支持をどれだけ集めるかにある」
N「高齢者の支持・・そこで先生たちは何か努力を?」
Y「オーマイ!事務長にはやられたよ・・・詳しくは本編で!」
(小拍手)
N「医療描写は期待していい?」
Y「今回はノーだ。あまり詳細にされてない。今回はアクションや駆け引きなどに重点を置いてあるため、症例についての詳細は省略した」
N「観客が混乱する?」
Y「というか、治療中の描写などはし尽くした感があり、今回それを重複させてもお客さんには<ああ、またこの症例でこの処置か>となってしまう。なので<あああれか>程度に流してもらいたい。なので・・・患者個々人は置き去り感はある」
N「アクションには期待していいか?」
Y「いいよ。でも暴力を肯定するつもりはない。しかし言葉や精神的なものを含めれば、医療ではその暴力性に必ずさらされる危険がある。傷つけ、傷つけられ・・・体の暴力はいずれ消えるが、精神的なものは常につきまとう。よぎる」
N「そういう意味では、アクション描写は生易しいと?」
Y「ああ。大作が進むとどうしてもスケール感が大きくなる。創作が多くなったとしても大事なものを見失わず、主張していきたい!」
N「今回のテーマは?」
Y「まず昔の仲間というのは、今の仲間とは限らない、ということ。あと絶対視というものが、いかに宗教的で盲目的で、危険かということ!」
N「どうもありがとう」
Y「こちらこそ!」
(握手)
(拍手)
Y「イエア!」
カウンターからコーヒーを持って登場。
(拍手)
N「医療情勢が厳しくなっているね」
Y「どこもかしこも、のむ・うつ・かう状態だ!」
N「パードン?」
Y「呑む(買収)・鬱・飼う。最近の病院の傾向だ!」
(観客、爆笑)
N「詳しく1つずつ」
Y「まず買収。確かに倒産してるとこもあるが、経営がヤバくなると売りに出される。最近では大手の病院までがそういう傾向にある」
N「医師の引き上げが?」
Y「そうだ。大学が引き上げた。大学とのパイプがない病院、あるいは独自の方法で医師調達ができない病院は今後継続が難しくなる」
N「せっかくスタッフが張り切って就職しても・・・」
Y「なので、前もって調査する必要がある」
N「散髪屋で・・?」
(観客、爆笑。2名の観客が<バーバーショップ>の看板)
Y「(手を振り)ハッハー。病院の調査はそう。職員に直接聞くのは御法度だ。下層にある情報というのは、上層にあったものが希釈されてつまりフィルターを通って降りてきたものだ」
N「上の都合のいい情報?」
Y「それと、不利な情報は捨てられてる。それが昨今のニュース番組であったり、僕らがMR経由で取り寄せた医療情報だ」
N「独自の調査が必要だね」
Y「そうすると、ルールがからんでないリラクゼーションの場が好条件だ。ところで何の話だ?」
(司会者、失笑)
N「続けてよ。みんな、知りたがってる」
Y「散髪屋のほかゴルフ場、高級クラブ、料亭など・・・第一線の決定事項などは会議室でなく、こういった所で決められる(特に外国)ことがある」
N「デパートの安楽イスは?」
Y「リラックスしすぎて、寝てしまうだろ!アッハハ!」
(会場、爆笑)
N「次に、鬱・・・うつ病ってことだね」
Y「そうだ。これはつまり抑制・・・特に日本人はその狭い国土の故に上が支配しやすい。地租改正がきっかけで、どこも誰かが支配するようになった」
N「日本は自由で住みやすいのでは?」
Y「住居の話ではない。我々は平均意識があり、おのずと中庸が無難で正しい生き方だと無意識に生きている」
N「出る杭は打たれる?」
Y「イエア。打つ=鬱になる。打たれることが多くなり、うつ症状も重くなる」
(拍手)
N「打つ人間というのは上層部・・」
Y「正確には、命令する側とサービスを受ける側。<あ、こいつは打てる>と思ったら打ってくる人間が増えただろ?自分より強い人間にケンカは売ってこない。なので、医師はこれまで以上に打たれるようになった」
N「矛盾してる。医師はふつう強い立場だろう?」
Y「いやそれが、患者意識が変わってきた。病院の奉仕がいつの間にかサービスに置き換わり、それを通して医療側が見下されるようになったんだ」
N「なので、何かあったらすぐ非難してくるのかい?」
Y「マスコミが助長してるよな。マスコミ・官僚は医師に対して特に強烈なほどのコンプレックスを持っているからね」
N「目のカタキ?」
(何度も首を縦に振る観客)
N「飼う・・・・これは経営者が医療スタッフを飼うという解釈?」
Y「そうだ。経営者が直接病院におらず、背後で手を引くケースも多い。その場合、支配体系を1つ作ってしまえば、あとは転がすという仕組みだ」
N「ローマ帝国の例えが出てたね」
Y「よーし貴様らこれでお開きだ!いやいやこれはロマノ帝国だね!それは置いといて。ローマ帝国の例えで挙げたように、何人かのイエスマンを上層に数人置く。それが現在の組織の存続のコツのようなものになってる」
N「イエスマンというのは、何でも言うことを・・・」
Y「聞く人間。とにかく手段を選ばない。絶対命令に従う宿命を選んだ人間。外資系の人間がいい例かもしれない」
(会場、沈黙)
N「では今回の大作と関係が・・」
Y「ESメンというタイトルは、イエスマンの集まりという意味と、もう1つはES細胞のような選ばれた集団だよ、という意味がある」
N「あっさり答えるね」
Y「これから暗躍する、悪い意味での医師集団を意味する。ドクターバンクに従属する医師に多い気がする。失礼だが」
N「不健全な団体?」
Y「とは言いたくない。しかしこういった業者が社会奉仕のために作られた団体でないことは意識しておくべきだ。ほら、マンション業者とかにいるだろ?妙に愛想のいい・・・」
N「騙されて、家を買わされないように注意しとこう」
Y「チューイ!うおお〜ん!」
(会場、爆笑)
N「家を買ったドクターが確か、サンダル医長の後半で・・」
Y「慎吾か。そのドクターバンクから抜け出して、家を購入したドクターだ。彼は・・・」
N「ローン審査がダメだった?」
Y「笑えないな。彼は今回、奈良で共に戦うことになる」
N「せっかく大阪で家を買ったのに?」
Y「・・ま、それ以上はネタばれになるので」
(水を飲む)
N「相手の病院は経営がしっかりしている・・・僻地ではなおさら不利なのでは?」
Y「僻地で病院を立ち上げるには、それ相応の犠牲と妥協が必要だ。まず非情だが、収益の邪魔になる他の病院を駆逐する必要がある。これはハカセの発想だ」
N「協力すればいいのに?」
Y「中途半端な経営では病院は潰れる。共倒れになりかねない」
N「しかし、1つの病院に集中したらスタッフは過労になる」
Y「なのでハカセという医者は考えた。乗っ取った病院を、自己の病院のチェーン店とする。だがそれには彼独自の計画があった」
N「そういう形ができるまで、かなり苦労することになるね」
Y「ハカセは最初から患者を独占して僕らを無力にするのでなく、むしろ反対のことをしてくる。それには彼の側近・・・北朝鮮でいうところの軍部にあたる人間がけしかけてくる」
(何人か寝てる観客)
N「僻地というと、やはり高齢者が多いよね」
Y「イエス。高齢者が中心だ。これもある意味2極化している。というか、僻地の人たちは・・・土地など代々の資産を抱えてる人か、出るに出られず変化を嫌う人かが多い」
N「おのずと老人が増えるわけだね」
Y「大阪では、都会ながら千里中央とかそんなイメージになってきてるんじゃないかな」
N「ニュータウンの?」
Y「当時はバブリーで若い家族が引っ越してきたが、今や高齢者タウンと化している。ちょっと脱線したが、僻地では高齢者の支持をどれだけ集めるかにある」
N「高齢者の支持・・そこで先生たちは何か努力を?」
Y「オーマイ!事務長にはやられたよ・・・詳しくは本編で!」
(小拍手)
N「医療描写は期待していい?」
Y「今回はノーだ。あまり詳細にされてない。今回はアクションや駆け引きなどに重点を置いてあるため、症例についての詳細は省略した」
N「観客が混乱する?」
Y「というか、治療中の描写などはし尽くした感があり、今回それを重複させてもお客さんには<ああ、またこの症例でこの処置か>となってしまう。なので<あああれか>程度に流してもらいたい。なので・・・患者個々人は置き去り感はある」
N「アクションには期待していいか?」
Y「いいよ。でも暴力を肯定するつもりはない。しかし言葉や精神的なものを含めれば、医療ではその暴力性に必ずさらされる危険がある。傷つけ、傷つけられ・・・体の暴力はいずれ消えるが、精神的なものは常につきまとう。よぎる」
N「そういう意味では、アクション描写は生易しいと?」
Y「ああ。大作が進むとどうしてもスケール感が大きくなる。創作が多くなったとしても大事なものを見失わず、主張していきたい!」
N「今回のテーマは?」
Y「まず昔の仲間というのは、今の仲間とは限らない、ということ。あと絶対視というものが、いかに宗教的で盲目的で、危険かということ!」
N「どうもありがとう」
Y「こちらこそ!」
(握手)
(拍手)
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