ES-MEN 73
2007年9月1日 事務長が玄関へ出ると、2台はもう目前にあった。
まず左へ飛び込み制止、右の分はしかしそのまま玄関口の段差へと向かった。
「しまったやっぱダメだ!」
ベッドは段差を乗り越え、患者の体も浮いた。しかし影が走り、なんとか受け止めた形でその場に転倒した。
「いてて・・・!」若い事務員だ。
「ありがとう!」
バイク単体が2台、そのまま向かっていた。そのうち1台が横綱をかすめようとした。
「おんまえら!患者さんを殺す気か!」
「(2人)キー!」
「ショッカー?ふん!」横綱の巨体に車体が一瞬ぶつかった。
「(2人)ぐわあ!」
横綱はそのまま・・・・うつぶせに倒れた。
次々とベッドが放出されるが、真田側は体当たりで受け止めていった。
トレーラー運転席、キタノは驚愕した顔で食い入った。
「うちの、うちの患者がどんどん減ってくんですけど〜・・・」
ジェニーが背後から現れた。
「ねえ!あいつら全然疲れてないじゃないの!」
「し、知らねえよ。俺たちは言われたことだけしてれば・・・いいんじゃねえの?」
ジェニーは空いてる助手席の横のドアを開けて、外へ飛び出した。キタノは身を乗り出した。
「ジェニー!ここで頑張らなくてもいいんだジェニー!どうせ投票で勝てる!」
「よくないわ!こんな病院、今すぐ閉めさせる!」
「し、知らないぞ!は、ハカセには報告するからな!」
「あいつらよくも。あたしをバカにして・・・!虫がおさまらない!」
病棟では、次々と急変が続いていた。
「慎吾!挿管こっちは終わった!そっちは?」
「ん〜!」
「変わる!うまくいかないときは!手を変えて!」
「だったな!」
4人部屋の重症4人がすべて高熱、急変。院内感染だろうが、あまりにも強烈だ。
4人とも挿管、IVH挿入・・・一通りの処置が全てに行われた。
「み、みんな四肢が冷たい・・・急すぎる敗血症性・・みなショック状態だ!」
「モニターそれVT!」
「DCそれ!」
電気ショックを取り出し、めがける。
「慎吾お前はカテコラミン用意!ナースらは家族への連絡も!」
「おおっと」太いナースがベッドにぶつかり、反動で僕の背中を押した。
「おい!俺にDC当たるだろ!どけ!」
「ブヒイ!」
パン!と患者が浮いた。慎吾は呼吸器の調整。ナースが数人、吸痰にあたる。
「なんだこれ・・・抗生剤はホントにいってたのか?ナース!」
「いってますがなブヒブヒ!」
「グロブリンもいっただろうな!」
「すべて!」
「なんでこんな、ノーレスポンスなんだ・・・」
状態が加速度的に悪化していく。いきなり悪魔がこの病室に取りついたように・・・。
隣部屋の町議は、今や風前のともしびだ。
老師長が入ってきた。
「駐車場では大変なことになってますよ!」
「入院患者だろ?横綱らがなんとかやってくれる!」
「横綱先生は、倒れたそうです」
「何?」
「ベッドがたくさん来ますよ!」
「こっちは手が離せないんだよ!お前らナースも手伝いに行けっ!」
「申し送りが・・それに医療行為はできないし」
「バカヤロー!せんかったら見殺しだろが!」
ミチルの影が僕の横に映った。
一瞬、静かになった。
「いい加減にせいよ、お前ら・・・子孫の将来が、どうなってもええんか?」
師長はひきつり、廊下のナース数名を率いて出た。
僕は1人、町議のマッサージを開始した。
「死ぬな・・死ぬなよ!」
しかし、この悪化の速度は何なんだ・・・!
まず左へ飛び込み制止、右の分はしかしそのまま玄関口の段差へと向かった。
「しまったやっぱダメだ!」
ベッドは段差を乗り越え、患者の体も浮いた。しかし影が走り、なんとか受け止めた形でその場に転倒した。
「いてて・・・!」若い事務員だ。
「ありがとう!」
バイク単体が2台、そのまま向かっていた。そのうち1台が横綱をかすめようとした。
「おんまえら!患者さんを殺す気か!」
「(2人)キー!」
「ショッカー?ふん!」横綱の巨体に車体が一瞬ぶつかった。
「(2人)ぐわあ!」
横綱はそのまま・・・・うつぶせに倒れた。
次々とベッドが放出されるが、真田側は体当たりで受け止めていった。
トレーラー運転席、キタノは驚愕した顔で食い入った。
「うちの、うちの患者がどんどん減ってくんですけど〜・・・」
ジェニーが背後から現れた。
「ねえ!あいつら全然疲れてないじゃないの!」
「し、知らねえよ。俺たちは言われたことだけしてれば・・・いいんじゃねえの?」
ジェニーは空いてる助手席の横のドアを開けて、外へ飛び出した。キタノは身を乗り出した。
「ジェニー!ここで頑張らなくてもいいんだジェニー!どうせ投票で勝てる!」
「よくないわ!こんな病院、今すぐ閉めさせる!」
「し、知らないぞ!は、ハカセには報告するからな!」
「あいつらよくも。あたしをバカにして・・・!虫がおさまらない!」
病棟では、次々と急変が続いていた。
「慎吾!挿管こっちは終わった!そっちは?」
「ん〜!」
「変わる!うまくいかないときは!手を変えて!」
「だったな!」
4人部屋の重症4人がすべて高熱、急変。院内感染だろうが、あまりにも強烈だ。
4人とも挿管、IVH挿入・・・一通りの処置が全てに行われた。
「み、みんな四肢が冷たい・・・急すぎる敗血症性・・みなショック状態だ!」
「モニターそれVT!」
「DCそれ!」
電気ショックを取り出し、めがける。
「慎吾お前はカテコラミン用意!ナースらは家族への連絡も!」
「おおっと」太いナースがベッドにぶつかり、反動で僕の背中を押した。
「おい!俺にDC当たるだろ!どけ!」
「ブヒイ!」
パン!と患者が浮いた。慎吾は呼吸器の調整。ナースが数人、吸痰にあたる。
「なんだこれ・・・抗生剤はホントにいってたのか?ナース!」
「いってますがなブヒブヒ!」
「グロブリンもいっただろうな!」
「すべて!」
「なんでこんな、ノーレスポンスなんだ・・・」
状態が加速度的に悪化していく。いきなり悪魔がこの病室に取りついたように・・・。
隣部屋の町議は、今や風前のともしびだ。
老師長が入ってきた。
「駐車場では大変なことになってますよ!」
「入院患者だろ?横綱らがなんとかやってくれる!」
「横綱先生は、倒れたそうです」
「何?」
「ベッドがたくさん来ますよ!」
「こっちは手が離せないんだよ!お前らナースも手伝いに行けっ!」
「申し送りが・・それに医療行為はできないし」
「バカヤロー!せんかったら見殺しだろが!」
ミチルの影が僕の横に映った。
一瞬、静かになった。
「いい加減にせいよ、お前ら・・・子孫の将来が、どうなってもええんか?」
師長はひきつり、廊下のナース数名を率いて出た。
僕は1人、町議のマッサージを開始した。
「死ぬな・・死ぬなよ!」
しかし、この悪化の速度は何なんだ・・・!
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