ES-MEN 77
2007年9月1日 暗闇の地下室。
懐中電灯で照らし、田中くんはおそるおそる主電源へと近づいた。
「スイッチ、切られてるよ・・・」
ヒソヒソ声にしたほうがいいと思い、彼は声のトーンを変えた。
「これより、電源を再び入れます。誰がやったのでしょうか・・・」
横からヌッと手が現れ、チョップで懐中電灯が落ちた。踏みつけられ、電池が2つ飛び出し真っ暗に。
「うわ!こわ!こわあ!」
「これで病院の機能は完全に消えた邪魔をするなどもっての他だ!」
「その声はスミ?先生!私はただの一介の事務員です!」
「我々に協力するしか道はないさあ時間がないぞ青二才!」
「わかった!な、なんでもします!命だけはお願いします!事務長には内緒でお願いいたします!」
お互い位置が分らないまま、スミは相手の声を手がかりに近づいた。
地下室入口、他の事務員が入ろうとしたら誰かがいる。
「おい!何入ろうとしてる!」
事務員が促すと、振り向いたのは・・・
「ああっ!事務長さんでしたか!」
事務長はタオルを鉢巻のようにして目隠ししていた。
「な、何かのプレイ?」
「シーッ。ではそろそろ・・・」
「?」
「(小声)ショータイム!」
ゆっくり、カチャンと開けられた。
スミは、ほとんど田中君に近付いていた。
「思えば多くの仲間を失ったそれもこれも貴様らのせいだとんだ突然変異が我々の生存を脅かした」
「に、ニューヨークで戦争なんだぞっ!おお!お前もさっさと国防に走れ国防に!」
スミは、突きのポーズをとった。眼が少し慣れて、田中君の姿が確認できた。
「いいまの言葉は、禁忌選択肢だよまたは?〜?のいずれでもない!」
「ひいっ!」
すると、近くで何か長い棒のようなものが浮き上った。スミは一瞬、気を取られた。
そして・・・
「ぐあ!」火花が散り、田中君は倒れた。
「なに!」気づいたスミに、さらに倍の力が振り下ろされた。
2人とも、地面に平行に倒れた。
ポッ!とライターの火がつき、事務長が現れた。長いバットを持ってる。
「ごめん田中くん・・・間違えちゃった」
速攻、電源を立ち上げた。
「いやね。地下室入る前・・暗いと知ってたからしばらく目かくししてたんだ」
「策士というかノンキというかトホホ・・・!」
田中くんは泣いてるふりをした。
ポン!ポン!ポン!と各部署に明かりが戻っていった。
詰所のモニター、呼吸器すべてが再起動し、高らかな産声が鳴り響いた。
「(一同)やったあああああ!」
懐中電灯で照らし、田中くんはおそるおそる主電源へと近づいた。
「スイッチ、切られてるよ・・・」
ヒソヒソ声にしたほうがいいと思い、彼は声のトーンを変えた。
「これより、電源を再び入れます。誰がやったのでしょうか・・・」
横からヌッと手が現れ、チョップで懐中電灯が落ちた。踏みつけられ、電池が2つ飛び出し真っ暗に。
「うわ!こわ!こわあ!」
「これで病院の機能は完全に消えた邪魔をするなどもっての他だ!」
「その声はスミ?先生!私はただの一介の事務員です!」
「我々に協力するしか道はないさあ時間がないぞ青二才!」
「わかった!な、なんでもします!命だけはお願いします!事務長には内緒でお願いいたします!」
お互い位置が分らないまま、スミは相手の声を手がかりに近づいた。
地下室入口、他の事務員が入ろうとしたら誰かがいる。
「おい!何入ろうとしてる!」
事務員が促すと、振り向いたのは・・・
「ああっ!事務長さんでしたか!」
事務長はタオルを鉢巻のようにして目隠ししていた。
「な、何かのプレイ?」
「シーッ。ではそろそろ・・・」
「?」
「(小声)ショータイム!」
ゆっくり、カチャンと開けられた。
スミは、ほとんど田中君に近付いていた。
「思えば多くの仲間を失ったそれもこれも貴様らのせいだとんだ突然変異が我々の生存を脅かした」
「に、ニューヨークで戦争なんだぞっ!おお!お前もさっさと国防に走れ国防に!」
スミは、突きのポーズをとった。眼が少し慣れて、田中君の姿が確認できた。
「いいまの言葉は、禁忌選択肢だよまたは?〜?のいずれでもない!」
「ひいっ!」
すると、近くで何か長い棒のようなものが浮き上った。スミは一瞬、気を取られた。
そして・・・
「ぐあ!」火花が散り、田中君は倒れた。
「なに!」気づいたスミに、さらに倍の力が振り下ろされた。
2人とも、地面に平行に倒れた。
ポッ!とライターの火がつき、事務長が現れた。長いバットを持ってる。
「ごめん田中くん・・・間違えちゃった」
速攻、電源を立ち上げた。
「いやね。地下室入る前・・暗いと知ってたからしばらく目かくししてたんだ」
「策士というかノンキというかトホホ・・・!」
田中くんは泣いてるふりをした。
ポン!ポン!ポン!と各部署に明かりが戻っていった。
詰所のモニター、呼吸器すべてが再起動し、高らかな産声が鳴り響いた。
「(一同)やったあああああ!」
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