サーガマニュアル2007秋 い-2
2007年9月17日□ 異型肺炎
?マイコプラズマ肺炎
?オウム病クラミジア肺炎
?クラミジア・ニューモニエ肺炎。
をさす。
通常の細菌性肺炎では白血球が増加するが異型肺炎では通常正常で、そのほかスリガラス状陰影、咳がしつこいなどの特徴が多い。
各抗体を測定することで診断もできるが、。出てくる結果が遅いので当てにはできない。当然ながら発症早期にIgMが上昇する。これの検出(診断)に関しては?では迅速診断キット(イムノカード)が保険適応化された。これを使えば(発症から8日目以降の測定で)96%以上の確率で診断できる。でも8日目以降じゃなあ・・。
一般的には血清診断に頼るのが現実で、CF(補体結合反応)と、IHA(間接的赤血球凝集反応)とがある。ペア血清では4倍以上の上昇、単一血清ではCFで64倍以上、IHAで320倍以上なら陽性だ。
ただし抗体上昇のピーク自体が発症2-3週間なので、これらはあくまで決着がついたあとでの意味づけであり、補助的診断という意味合いになる。
3者とも治療はテトラサイクリン系でほとんど治癒するが、診断が遅いと重篤化する。
□ 医師会 ・・ 病院連合ともいうべき、各地区の病院連携体。情報のやり取り、健康診断、予防接種などその地域に密接した事業などにも関わる。つまり事業内容はあまり大したことはない。入会には各病院数百万の用意が必要で年会費も徴収される。医師会館の職員の給与はこれらにも頼っている。
□ 医者不在=ドクター不在 ・・ 当直バイトの先生が明けに早めに帰ってしまい、常勤のドクターの出勤してくる時間に空白ができてしまうこと。あるいはバイトの先生は時間通りに帰ったが、常勤ドクターが遅刻してしまったタイムラグ、のこともある。
□ 畏縮(いしゅく) ・・ かしこまりすぎて固まってしまうこと。
□ イスケミア=イスケミー=ischemia=虚血 ・・ 血管の狭窄・閉塞、あるいは血液の供給不足によって組織の血液の流れが悪くなること。虚血が進むと組織は壊死に陥り、機能しなくなる。
■ 胃切除術後骨障害 ・・ 部分切除<全摘後に起こり易く女性に多く、閉経以降ならなおさら多い。明らかな骨塩量の減少が起こる。本態はオペによる食事量減少と胃酸分泌低下によるカルシウム不足で二次性PTH↑となり骨カルシウムが遊離。つまり骨軟化症の病態であり治療もこれに準じる。なので術後は骨塩定量・骨代謝マーカーを測定していく。
■ 胃切除術後胆石症 ・・ 胃切除術後によるCCK(コレシストキニン)の急な分泌増加→急な減少によって食後早期の胆のう再拡張がみられ、空腹時の本来の周期的収縮がなくなる→胆汁うっ滞時間増加→濃縮胆汁、それと胃酸分泌↓による胆道感染も加わって(特にビリルビンカルシウム)胆石が発生。ダンピング症候群対策の食事内容(少量頻回と十分咀嚼)が予防となる。
□ イソジンガーグル=ISG ・・ うがい薬。http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1463496/detailこれでうがいしないといけない理由はなく、むしろ緑茶のほうが殺菌作用があるといわれている。バゼドゥがあればイソジンガーグルは処方してはいけない。
■ 一生独身 ・・ その医師に常識がない、嫌われ者、年増などの理由で、陰で言われる言葉。
□ 一般内科 ・・ 定義はないが、一応「一通り内科のどの科も診れる科」。
□ 一本釣り ・・ 大学医局を完全に離れて、単身で病院と契約・勤務する医師。事務側がこう呼んでいる。
□ イノバン ・・ カテコラミン製剤の1つで、dopamine=ドーパミン。脈拍増加により血圧を上げる。少量は腎血管を拡張し利尿効果あり。多量だと頻脈になるだけ。中止後10分で作用消失。
・ 1-3γ(ガンマ) →腎血流増加、腸間膜血流増加
・ 3-10γ → 心収縮力増加、末梢血管拡張
・ 10γ以上 → 末梢血管収縮 ・・ 末梢血管を閉じてでも循環動態を守るという作用。ここまでくる場合は通常ドプトレックスも併用するのが常である。なお狭心症がある患者でこの量は冠スパズムの危険がある。
□ イヤーノート ・・ 国家試験対策本として不動の地位を保つ。働いてからも使える。
□ いやがらせ ・・ ナース間、事務間、ドクター間、またはそれら立場同士などでパターンが異なる。悲しいが、たいてい上が下に対して行うものが大半。
例? ナース間:大勢の前でコバカにする、靴を隠す、ものを取る、休みを取らせない、師長やスタッフに悪口を吹聴する、足を踏む、病棟間の患者引継ぎで、申し送りになかなか行かない、それとなく不快を顔に出す
例? ドクター間:重症患者ばかり同一医者に押し付ける、講演会で味方側に質問、飲み会で説教・脱がす、車をけなす、相手の当直日を直前にいじくる、カンファ中止の雰囲気で<あれ?今日のカンファは?>と投げかける、質問されても無視する
□ 医療事務 ・・ 受付とその裏方で働く。カルテ・書類の整理など外来業務が中心で、レセプトの処理が月に1回ある(数日〜1週間で特にこの時期は忙しい)。レセプトができる、できないで能力・評価に差が出る。
■ 医療崩壊(私見) ・・ 深刻な(絶対数的・相対的)医師不足と医療費抑制、マスコミによる糾弾などによってもたらされた社会的現象。もっと集約すると医師の士気低下と経営側の無能さ(しかも互いにねじれの関係)が本態。大学病院人事の崩壊による自由選択が、さらに拍車をかける。ネット社会も加わって、評判のいいとこはより良く、悪いとこはとことん悪くなっている。なお大阪でも病院の倒産が相次いでいるが、実は大半が赤字。しかし銀行は金を喜んで貸すので増築はオッケーなど矛盾した世界が拡がる。自治体の天下り先病院は潰れないようにできている。などなど。気分悪くなってきた。
□ イレウスチューブ ・・ その名の通り、イレウスに入れるチューブ。十二指腸の途中まで入れる。透視室を使用して入れるので時間はちとかかる。
□ 因子(いんし)=ファクター=原因
□ インシデンタローマ=副腎偶発腫 ・・ 偶然検査(超音波やCT,MRIなどの画像検査)で発見された副腎腫瘍。三分の1は無症状で健康診断でそれこそ偶然見つかったもの。腫瘍の内訳では、半数が非機能性の腺腫。残りはいずれも10%以下の頻度で褐色細胞腫、コルチゾール産生腺腫、過形成と続くが、ひょっとしたら悪性腫瘍転移、副腎癌のこともあるので鑑別・除外診断が必要。
画像濃度などによる性状診断もなされる。大きさ的にはNIHの報告によると「径4cm以下はほぼ良性、6cm以上は悪性疑い手術」とあり、日本では良性・悪性の境界値は4.8cmとされている(平成13年度の研究報告)。
□ インスリン ・・通常、膵臓のランゲルハンス島β細胞で生成・分泌され、門脈→肝臓→全身へ。それら肝臓・筋肉・脂肪組織のインスリン受容体に結合してブドウ糖の細胞内取り込みを行う。なおβ細胞からのインスリン分泌には空腹時の基礎分泌と食物摂取に伴う追加分泌がある。?型糖尿病では両者とも低下、?型では後者の分泌遅延・低下が特徴。
■ インスリン抵抗性 ・・ 血中のインスリン濃度の割にその作用が十分得られてない状態。原因はいろいろで、拮抗物質の存在、インスリン受容体減少など。HOMA=IRI X 空腹時血糖÷405・・正常値1.6以下、2.5以上はインスリン抵抗性あり・・・という指標が存在するが、空腹時血糖140mg/dlを超える場合は信頼性落ちる。実際の現場では、肥満の有無(BMI>30なら確実)と空腹時IRI(15μU/ml以上なら明らか)を参考にすることが多い。抵抗性ありと確認したのち、インスリン抵抗性改善薬を追加することになる。
□ インジェクター ・・ 「インジェクション」は注射のこと。つまりこれは注射する機械。自動で大量に流せる。従ってDSAなどの特殊な造影検査での、造影剤の注射目的で使用される。
□ インターベンション=冠動脈形成術=PCI ・・ 冠動脈の狭窄・閉塞に対して行われる血管拡張処置の総称。
□ 院=大学院 ・・ 通常は入局後、1年以上たってから進む。いちおう入学試験があるがほとんど落ちない。だが卒業するためには論文をパスさせるのが必須。4年間だが、留年であと数年は延長可能。
□ インクレチン ・・ 食物が小腸で消化吸収される際に分泌される消化管ホルモン。食物を摂取しましたという情報が膵臓のβ細胞へと伝達されインスリン分泌を刺激し、食後の高血糖を抑制して血糖を一定に保つ役割がある。インクレチンの種類は上部小腸K細胞由来のGIPと下部小腸L細胞由来のGLP-1が知られている。
□ インタビュー ・・ 人事の決定のため、医局長が関連病院に出向いて各医局員を訪問する、一種の家庭訪問。もちろん<親>の意向も伺う。これらを総括して教授に報告、人事が決まっていく。
□ 院内紹介状 ・・ 同じ病院の他の科に紹介するとき記載するもの。電話でいちいち話すより、こちらのほうが簡単。しかし直接電話も入れておくとモチベーションは上がる。
□ インフォームド・コンセント=IC ・・ 医師・患者間の<説明と同意>の両立。
□ インフルエンザ桿菌 ・・ 緑膿菌と同様、慢性呼吸不全に感染しやすいグラム陰性桿菌の1つ。インフルエンザウイルスとは全く関係なし。
□ インフルエンザワクチン ・・ 毎年12月上旬までには受けておく必要がある。ただし流行は早いと11月からのこともある。特に65歳以上、基礎疾患(特に呼吸器疾患)がある人は強く勧めるべき。なお本ワクチンはCOPD急性増悪による死亡率を50%減らすことが報告されており、COPD患者には積極的に接種する必要がある。流行予測などの情報はhttp://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlを参考に。
値段は各病院の院長・事務側で勝手に決定する。現実的には2千円以下がリーズナブルで善良的。3千円もまあ人道的範囲。それ以上は見苦しい。大阪の堺では1万円するところもある
?マイコプラズマ肺炎
?オウム病クラミジア肺炎
?クラミジア・ニューモニエ肺炎。
をさす。
通常の細菌性肺炎では白血球が増加するが異型肺炎では通常正常で、そのほかスリガラス状陰影、咳がしつこいなどの特徴が多い。
各抗体を測定することで診断もできるが、。出てくる結果が遅いので当てにはできない。当然ながら発症早期にIgMが上昇する。これの検出(診断)に関しては?では迅速診断キット(イムノカード)が保険適応化された。これを使えば(発症から8日目以降の測定で)96%以上の確率で診断できる。でも8日目以降じゃなあ・・。
一般的には血清診断に頼るのが現実で、CF(補体結合反応)と、IHA(間接的赤血球凝集反応)とがある。ペア血清では4倍以上の上昇、単一血清ではCFで64倍以上、IHAで320倍以上なら陽性だ。
ただし抗体上昇のピーク自体が発症2-3週間なので、これらはあくまで決着がついたあとでの意味づけであり、補助的診断という意味合いになる。
3者とも治療はテトラサイクリン系でほとんど治癒するが、診断が遅いと重篤化する。
□ 医師会 ・・ 病院連合ともいうべき、各地区の病院連携体。情報のやり取り、健康診断、予防接種などその地域に密接した事業などにも関わる。つまり事業内容はあまり大したことはない。入会には各病院数百万の用意が必要で年会費も徴収される。医師会館の職員の給与はこれらにも頼っている。
□ 医者不在=ドクター不在 ・・ 当直バイトの先生が明けに早めに帰ってしまい、常勤のドクターの出勤してくる時間に空白ができてしまうこと。あるいはバイトの先生は時間通りに帰ったが、常勤ドクターが遅刻してしまったタイムラグ、のこともある。
□ 畏縮(いしゅく) ・・ かしこまりすぎて固まってしまうこと。
□ イスケミア=イスケミー=ischemia=虚血 ・・ 血管の狭窄・閉塞、あるいは血液の供給不足によって組織の血液の流れが悪くなること。虚血が進むと組織は壊死に陥り、機能しなくなる。
■ 胃切除術後骨障害 ・・ 部分切除<全摘後に起こり易く女性に多く、閉経以降ならなおさら多い。明らかな骨塩量の減少が起こる。本態はオペによる食事量減少と胃酸分泌低下によるカルシウム不足で二次性PTH↑となり骨カルシウムが遊離。つまり骨軟化症の病態であり治療もこれに準じる。なので術後は骨塩定量・骨代謝マーカーを測定していく。
■ 胃切除術後胆石症 ・・ 胃切除術後によるCCK(コレシストキニン)の急な分泌増加→急な減少によって食後早期の胆のう再拡張がみられ、空腹時の本来の周期的収縮がなくなる→胆汁うっ滞時間増加→濃縮胆汁、それと胃酸分泌↓による胆道感染も加わって(特にビリルビンカルシウム)胆石が発生。ダンピング症候群対策の食事内容(少量頻回と十分咀嚼)が予防となる。
□ イソジンガーグル=ISG ・・ うがい薬。http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1463496/detailこれでうがいしないといけない理由はなく、むしろ緑茶のほうが殺菌作用があるといわれている。バゼドゥがあればイソジンガーグルは処方してはいけない。
■ 一生独身 ・・ その医師に常識がない、嫌われ者、年増などの理由で、陰で言われる言葉。
□ 一般内科 ・・ 定義はないが、一応「一通り内科のどの科も診れる科」。
□ 一本釣り ・・ 大学医局を完全に離れて、単身で病院と契約・勤務する医師。事務側がこう呼んでいる。
□ イノバン ・・ カテコラミン製剤の1つで、dopamine=ドーパミン。脈拍増加により血圧を上げる。少量は腎血管を拡張し利尿効果あり。多量だと頻脈になるだけ。中止後10分で作用消失。
・ 1-3γ(ガンマ) →腎血流増加、腸間膜血流増加
・ 3-10γ → 心収縮力増加、末梢血管拡張
・ 10γ以上 → 末梢血管収縮 ・・ 末梢血管を閉じてでも循環動態を守るという作用。ここまでくる場合は通常ドプトレックスも併用するのが常である。なお狭心症がある患者でこの量は冠スパズムの危険がある。
□ イヤーノート ・・ 国家試験対策本として不動の地位を保つ。働いてからも使える。
□ いやがらせ ・・ ナース間、事務間、ドクター間、またはそれら立場同士などでパターンが異なる。悲しいが、たいてい上が下に対して行うものが大半。
例? ナース間:大勢の前でコバカにする、靴を隠す、ものを取る、休みを取らせない、師長やスタッフに悪口を吹聴する、足を踏む、病棟間の患者引継ぎで、申し送りになかなか行かない、それとなく不快を顔に出す
例? ドクター間:重症患者ばかり同一医者に押し付ける、講演会で味方側に質問、飲み会で説教・脱がす、車をけなす、相手の当直日を直前にいじくる、カンファ中止の雰囲気で<あれ?今日のカンファは?>と投げかける、質問されても無視する
□ 医療事務 ・・ 受付とその裏方で働く。カルテ・書類の整理など外来業務が中心で、レセプトの処理が月に1回ある(数日〜1週間で特にこの時期は忙しい)。レセプトができる、できないで能力・評価に差が出る。
■ 医療崩壊(私見) ・・ 深刻な(絶対数的・相対的)医師不足と医療費抑制、マスコミによる糾弾などによってもたらされた社会的現象。もっと集約すると医師の士気低下と経営側の無能さ(しかも互いにねじれの関係)が本態。大学病院人事の崩壊による自由選択が、さらに拍車をかける。ネット社会も加わって、評判のいいとこはより良く、悪いとこはとことん悪くなっている。なお大阪でも病院の倒産が相次いでいるが、実は大半が赤字。しかし銀行は金を喜んで貸すので増築はオッケーなど矛盾した世界が拡がる。自治体の天下り先病院は潰れないようにできている。などなど。気分悪くなってきた。
□ イレウスチューブ ・・ その名の通り、イレウスに入れるチューブ。十二指腸の途中まで入れる。透視室を使用して入れるので時間はちとかかる。
□ 因子(いんし)=ファクター=原因
□ インシデンタローマ=副腎偶発腫 ・・ 偶然検査(超音波やCT,MRIなどの画像検査)で発見された副腎腫瘍。三分の1は無症状で健康診断でそれこそ偶然見つかったもの。腫瘍の内訳では、半数が非機能性の腺腫。残りはいずれも10%以下の頻度で褐色細胞腫、コルチゾール産生腺腫、過形成と続くが、ひょっとしたら悪性腫瘍転移、副腎癌のこともあるので鑑別・除外診断が必要。
画像濃度などによる性状診断もなされる。大きさ的にはNIHの報告によると「径4cm以下はほぼ良性、6cm以上は悪性疑い手術」とあり、日本では良性・悪性の境界値は4.8cmとされている(平成13年度の研究報告)。
□ インスリン ・・通常、膵臓のランゲルハンス島β細胞で生成・分泌され、門脈→肝臓→全身へ。それら肝臓・筋肉・脂肪組織のインスリン受容体に結合してブドウ糖の細胞内取り込みを行う。なおβ細胞からのインスリン分泌には空腹時の基礎分泌と食物摂取に伴う追加分泌がある。?型糖尿病では両者とも低下、?型では後者の分泌遅延・低下が特徴。
■ インスリン抵抗性 ・・ 血中のインスリン濃度の割にその作用が十分得られてない状態。原因はいろいろで、拮抗物質の存在、インスリン受容体減少など。HOMA=IRI X 空腹時血糖÷405・・正常値1.6以下、2.5以上はインスリン抵抗性あり・・・という指標が存在するが、空腹時血糖140mg/dlを超える場合は信頼性落ちる。実際の現場では、肥満の有無(BMI>30なら確実)と空腹時IRI(15μU/ml以上なら明らか)を参考にすることが多い。抵抗性ありと確認したのち、インスリン抵抗性改善薬を追加することになる。
□ インジェクター ・・ 「インジェクション」は注射のこと。つまりこれは注射する機械。自動で大量に流せる。従ってDSAなどの特殊な造影検査での、造影剤の注射目的で使用される。
□ インターベンション=冠動脈形成術=PCI ・・ 冠動脈の狭窄・閉塞に対して行われる血管拡張処置の総称。
□ 院=大学院 ・・ 通常は入局後、1年以上たってから進む。いちおう入学試験があるがほとんど落ちない。だが卒業するためには論文をパスさせるのが必須。4年間だが、留年であと数年は延長可能。
□ インクレチン ・・ 食物が小腸で消化吸収される際に分泌される消化管ホルモン。食物を摂取しましたという情報が膵臓のβ細胞へと伝達されインスリン分泌を刺激し、食後の高血糖を抑制して血糖を一定に保つ役割がある。インクレチンの種類は上部小腸K細胞由来のGIPと下部小腸L細胞由来のGLP-1が知られている。
□ インタビュー ・・ 人事の決定のため、医局長が関連病院に出向いて各医局員を訪問する、一種の家庭訪問。もちろん<親>の意向も伺う。これらを総括して教授に報告、人事が決まっていく。
□ 院内紹介状 ・・ 同じ病院の他の科に紹介するとき記載するもの。電話でいちいち話すより、こちらのほうが簡単。しかし直接電話も入れておくとモチベーションは上がる。
□ インフォームド・コンセント=IC ・・ 医師・患者間の<説明と同意>の両立。
□ インフルエンザ桿菌 ・・ 緑膿菌と同様、慢性呼吸不全に感染しやすいグラム陰性桿菌の1つ。インフルエンザウイルスとは全く関係なし。
□ インフルエンザワクチン ・・ 毎年12月上旬までには受けておく必要がある。ただし流行は早いと11月からのこともある。特に65歳以上、基礎疾患(特に呼吸器疾患)がある人は強く勧めるべき。なお本ワクチンはCOPD急性増悪による死亡率を50%減らすことが報告されており、COPD患者には積極的に接種する必要がある。流行予測などの情報はhttp://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlを参考に。
値段は各病院の院長・事務側で勝手に決定する。現実的には2千円以下がリーズナブルで善良的。3千円もまあ人道的範囲。それ以上は見苦しい。大阪の堺では1万円するところもある
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