サーガマニュアル2007秋 ば ひ び ぴ
2007年9月17日□ バイアル ・・ 注射の薬品が入った小さなビン。
□ バイタル=バイタルサイン ・・ 患者の基本的な情報。脈・熱・血圧など。通常と違えばドクターへの報告、他のバイタルとの照らし合わせが必要。
□ (病院の)売店のおばちゃん ・・ 愛想はよくても要注意。病院一番の情報通であることが多い。患者・患者家族やスタッフとの会話が多いのだ。
□ バタフライシャドウ ・・ 胸部レントゲンで、あたかも蝶が羽を拡げるがごとく見える所見。蝶の部分は白、それ以外は黒。黒はなんとか正常な肺で、白は水・炎症で水浸しになった状態。つまり「肺水腫」の所見。
※ 白・黒が逆の「逆バタフライシャドウ」は好酸球性肺炎の特徴的所見。
□ 抜管(ばっかん) ・・ 人工呼吸器から離脱し、挿管チューブを抜いてあげること。痰を自力で出せることが大前提。結局また呼吸不全となりまたチューブを挿入するのが「再挿管」。
□ バックアップ ・・ 援助します、ってこと。カタカナにすると聞こえはいい。
□ バリックス=varix ・・ 食道静脈瘤。肝硬変患者は胃カメラで有無を確認すべき。
□ バルサルバ手技=valsalva手技 ・・ 息こらえのこと。一気に吸って、一気に止める。定義では十分な吸気のあと鼻を閉じ、10-15秒息を止める。胸腔内圧の変化を起こさせ、迷走神経から延髄へ伝わる刺激を起こさせ、その反応・変動(血圧・脈)をみる。PSVTの対処法の1つでもある。
□ バンコマイシン=バンコ=VCM ・・ MRSAに対する薬剤の1つ。最近はこれの耐性菌も話題。8時間毎投与が基本。副作用で腎障害あり。職場では「バンコ」と略される。
□ パーキンソン症候群 ・・ わが国での診断基準では?典型的な左右差のある安静時振戦がある、?歯車様固縮、動作緩慢、姿勢歩行障害のうち2つ以上が存在する。この??のいずれかに該当する場合である。実際は4大徴候である振戦、固縮、寡動、姿勢反射障害のうち2つがあればパーキンソン症候群と診断している。?一次性パーキンソン症候群(パーキンソン病など)、?変性疾患に伴うパーキンソン症候群(Shy-Drager症候群など)、?二次性パーキンソン症候群(薬物性、中毒性など)、に分けられる。
□ パーキンソン病 ・・ アルツハイマー病に次ぐ神経変性疾患で、有病率は1000人に1人、65歳以上では100人に1人。黒質の神経細胞が8割脱落してはじめて臨床症状が出現する。症状(症候群を参照)が一側優位性であることが特徴として重要。治療は各患者の状態によって異なるので、いわゆる<テーラーメイド治療>が必要となる。
※ マイケルJが主催するサイトhttp://www.michaeljfox.org/あり。
□ パニック障害=パニック・ディスオーダー=panic disorder=PD ・・ 心の問題(ストレス・性格・環境)や生物学的な異常により動悸・呼吸困難・めまい・身震い・発汗・吐き気・しびれ感・・・のうち4つ以上が10分以内に出現(パニック発作=panic attack=PA)し繰り返す状態。ただ発作そのもののキッカケは特定できず、予期せず突然起こるのが特徴。以前は20-40歳代に多かったが最近では高齢者でも珍しくない。Gormanの仮説では、進行するとまず予期不安(また起こしたらどうしよう?)→恐怖症→回避行動(いざという時のため孤独な場所を避ける)→二次的うつへ移行する、と考えられている。発作の間隔は様々。治療は抗うつ剤(特にSSRI)、ベンゾジアゼピン系、行動療法。
□ パラコート中毒 ・・ Pq=パラコート(除草剤)という農薬を飲んだことによる(皮膚では長時間の接触で起こる。吸入での報告はごくまれ)中毒で、死亡率は70-80%以上。Pqイオンは体内で酸化還元反応を繰り返し(redox cycling)、その過程で活性酸素を生成、結果的に細胞障害を引き起こす。Pqは主に小腸から速やかに吸収され速やかに体内に分布するのが恐ろしい。特に腎臓と肺への集積が著明。ほとんどの例で嘔吐あり。服毒の量によって症状は様々。大量では数時間内にショック、代謝性アシドーシス(血液ガスでBEが低下)・呼吸困難をきたし24-48時間内に死亡する。中等量では初期に下痢・腹痛などの消化器症状、口腔粘膜びらん、舌炎がみられるが、数日すると肝・腎機能障害、低酸素状態となり1-2週以内に死亡することが多い。少量投与でも程度の差はあれ同様の症状を来たしうる。したがって、原因不明の肝腎機能障害、低酸素状態を認める場合はPq中毒を疑う必要がある。また手指・口周囲が青く(着色剤による)染まってないかどうかも診断のキッカケとなる。尿中Pq定性が確実な検査法。治療は・・皮膚などについた部分の洗浄に、胃洗浄(さらに活性炭、マグコロール(下痢目的)も使用)。呼吸管理。強制利尿もするが脱水に注意。血液浄化法を開始、一般的には連日4-5時間のDHP(血液吸着)を選択する。
□ パルス療法=ステロイド・パルス療法=パルス ・・ ステロイドの3日間限定の大量投与。ステロイドの抗炎症作用を大量・短期間に投与することで、炎症・免疫にブレーキをかける。感染症の増悪、糖尿病の悪化に注意。
□ パルスオキシメーター ・・ 動脈血中の酸素飽和度を指の表面から測定。職場では「サチュレーション」などと呼ばれる。
□ パンパン ・・ 浮腫で体がボテッと腫れていることの表現。「浮腫ってる(ふしゅってる)」と表現する人も。
□ ヒアルロン酸 ・・ 「?型コラーゲン」とともに、肝臓の線維化の進行度を示唆する血液検査項目。一方胸水中のヒアルロン酸は「悪性胸膜中皮腫」の診断項目。
□ 非心臓性胸痛=non-cardiac chest pain=NCCP ・・ 心臓以外による胸の痛みという文字通りの表現で、原因としてGERD(胃食道逆流症)の存在が重要で、4〜6割を占めるといわれている。なので患者が望むからといってNSAIDの投与は安易にすべきでない。心臓由来の痛みと鑑別する方法としてPPIテスト(プロトンポンプ阻害剤を2週間飲んでもらい症状がよくなるかみる)がある。GERD以外には食道運動機能異常(診断は食道内圧測定)がありこの場合PPIは無効でCa拮抗薬が処方される。
□ 一言かけておく ・・ 患者への検査・上司への依頼など、人づてや文書で済ますより、医師より直接一言かけておく姿勢・配慮・柔軟・謙虚さが大切だ。
□ ヒドロ ・・ 水腎症を略してこう呼ばれる。CTで腎臓の腫大がみられる。たいてい尿の上への逆流によるもので、尿路感染を合併することが多い。
□ 非閉塞性腸間膜梗塞症=non-occlusive mesenteric ischemia=NOMI ・・ 心血管手術後、あるいは血液透析後に起こすことのある、急性の腸間膜血行障害の1つ(10-30%)。腸間膜動脈閉塞のような太い動脈の血栓閉塞でなく、血管の攣縮による(文節状・非連続性病変)虚血が機序として考えられている。腸間膜動脈閉塞では閉塞血管以下の虚血ということなので壊死する領域は部分的で明らかだが、本症の場合は広範、部分的に虚血が生じるので開腹しても切除不可能な場合が多く、致死率が高い(70-90%)。なので内科的治療ができる段階での早期発見が重要となる。本症の初期症状は腹痛・悪心・嘔吐などで、以後徐々に腸閉塞へと進行する。疑われた場合は血管造影よりも侵襲の少ない腹部造影MDCT(MSCT)により腸間膜の血管の閉塞状態を確認し、攣縮を証明する。診断確定したらPGE1の持続静注。
□ 100パー=100%
□ ヒューマン・コミュニケーション ・・ 医師の医療トラブルの原因の1つとして患者とのコミュニケーション不足が問われ、それを解決すべく立ち上げられた授業。人間関係体験学習を、医学部入学間もない教育課程で身に着けようというものhttp://hp1.tcbnet.ne.jp/~taka255/。
□ 頻脈 ・・ 定義では1分あたり100回以上の脈。「頻拍」と同意。
□ ビタミンE ・・ 癌や心循環器疾患予防に有効と以前からいわれてきたが、2005年7月報告の長期間(10年)にわたる大規模試験(ビタミンE内服vsプラセボ)では差がなかった。
□ ビトロ=vitro ・・ 動物実験でなく、試験管などの器具内で行われる実験。
□ 微熱=サブフィーバー ・・ 37.0-37.9℃。地方により熱の範囲はいろいろ。慢性的な微熱も精査の対象になる。特に肺結核は除外すべし。
□ ビボ=vivo ・・ 動物実験。通常はビトロの検査が確立されてはじめて行われる。動物を使うだけに高価。
□ 病棟医長 ・・ 病棟患者の振り分け、主治医決めなど行う。いろいろ相談なども来るのでかなりストレス。履歴書的には全く意味がない。
□ 病歴要約=(入院)サマリー ・・ 患者が入院してから退院するまでを綴った、1つのストーリー。最後の考察をいかに書くかで悩み、またそれが提出遅れの原因となる。転勤してこれを書き忘れると、戻ってきて書かされる羽目になる。
□ 微量アルブミン尿 ・・ 糖尿病性腎症の初期マーカー。つまり糖尿病が進行して腎臓の合併症を素早く<早期発見>する検査項目。だが腎臓だけにとどまらず、心血管疾患の予測因子であることも分かっている。
□ ピークフロー ・・ 喘息の評価に使用される。これを測定するのがピークフローメーターで、それを記録していくのが喘息日誌。低下傾向なら早めに受診しよう。
□ ピシバニール=ピシバ ・・ 胸水をドレナージしたあと、胸膜癒着させるために使用する伝統ある薬剤。炎症をわざと起こさせ、接着させる。従って高熱・痛みを伴う。
□ ピッグテイル・カテーテル ・・ 先っちょがブタのシッポ様にクルクル巻きのカテーテル。通常は左心室の造影目的で使用される。
□ ピリン系 ・・ セデス・メチロンが代表例。本来は解熱鎮痛剤。これへのアレルギーがあればカルテの表紙に<ピリン禁>と赤で書いてるはずだ。
□ ピロリ=ヘリコバクター・ピロリ=HP ・・ 胃・十二指腸潰瘍の起炎菌。これが検出されて、なお潰瘍を繰り返す人は「除菌療法」の適応となる。薬剤を3種類、1週間内服。だが10人に2−3人は治療に失敗するともいわれる。
□ ピンク針(ぴんくしん) ・・ 18G(ゲージ)針。注射用の針で最も太い部類。糸の縫合にも使える。
□ バイタル=バイタルサイン ・・ 患者の基本的な情報。脈・熱・血圧など。通常と違えばドクターへの報告、他のバイタルとの照らし合わせが必要。
□ (病院の)売店のおばちゃん ・・ 愛想はよくても要注意。病院一番の情報通であることが多い。患者・患者家族やスタッフとの会話が多いのだ。
□ バタフライシャドウ ・・ 胸部レントゲンで、あたかも蝶が羽を拡げるがごとく見える所見。蝶の部分は白、それ以外は黒。黒はなんとか正常な肺で、白は水・炎症で水浸しになった状態。つまり「肺水腫」の所見。
※ 白・黒が逆の「逆バタフライシャドウ」は好酸球性肺炎の特徴的所見。
□ 抜管(ばっかん) ・・ 人工呼吸器から離脱し、挿管チューブを抜いてあげること。痰を自力で出せることが大前提。結局また呼吸不全となりまたチューブを挿入するのが「再挿管」。
□ バックアップ ・・ 援助します、ってこと。カタカナにすると聞こえはいい。
□ バリックス=varix ・・ 食道静脈瘤。肝硬変患者は胃カメラで有無を確認すべき。
□ バルサルバ手技=valsalva手技 ・・ 息こらえのこと。一気に吸って、一気に止める。定義では十分な吸気のあと鼻を閉じ、10-15秒息を止める。胸腔内圧の変化を起こさせ、迷走神経から延髄へ伝わる刺激を起こさせ、その反応・変動(血圧・脈)をみる。PSVTの対処法の1つでもある。
□ バンコマイシン=バンコ=VCM ・・ MRSAに対する薬剤の1つ。最近はこれの耐性菌も話題。8時間毎投与が基本。副作用で腎障害あり。職場では「バンコ」と略される。
□ パーキンソン症候群 ・・ わが国での診断基準では?典型的な左右差のある安静時振戦がある、?歯車様固縮、動作緩慢、姿勢歩行障害のうち2つ以上が存在する。この??のいずれかに該当する場合である。実際は4大徴候である振戦、固縮、寡動、姿勢反射障害のうち2つがあればパーキンソン症候群と診断している。?一次性パーキンソン症候群(パーキンソン病など)、?変性疾患に伴うパーキンソン症候群(Shy-Drager症候群など)、?二次性パーキンソン症候群(薬物性、中毒性など)、に分けられる。
□ パーキンソン病 ・・ アルツハイマー病に次ぐ神経変性疾患で、有病率は1000人に1人、65歳以上では100人に1人。黒質の神経細胞が8割脱落してはじめて臨床症状が出現する。症状(症候群を参照)が一側優位性であることが特徴として重要。治療は各患者の状態によって異なるので、いわゆる<テーラーメイド治療>が必要となる。
※ マイケルJが主催するサイトhttp://www.michaeljfox.org/あり。
□ パニック障害=パニック・ディスオーダー=panic disorder=PD ・・ 心の問題(ストレス・性格・環境)や生物学的な異常により動悸・呼吸困難・めまい・身震い・発汗・吐き気・しびれ感・・・のうち4つ以上が10分以内に出現(パニック発作=panic attack=PA)し繰り返す状態。ただ発作そのもののキッカケは特定できず、予期せず突然起こるのが特徴。以前は20-40歳代に多かったが最近では高齢者でも珍しくない。Gormanの仮説では、進行するとまず予期不安(また起こしたらどうしよう?)→恐怖症→回避行動(いざという時のため孤独な場所を避ける)→二次的うつへ移行する、と考えられている。発作の間隔は様々。治療は抗うつ剤(特にSSRI)、ベンゾジアゼピン系、行動療法。
□ パラコート中毒 ・・ Pq=パラコート(除草剤)という農薬を飲んだことによる(皮膚では長時間の接触で起こる。吸入での報告はごくまれ)中毒で、死亡率は70-80%以上。Pqイオンは体内で酸化還元反応を繰り返し(redox cycling)、その過程で活性酸素を生成、結果的に細胞障害を引き起こす。Pqは主に小腸から速やかに吸収され速やかに体内に分布するのが恐ろしい。特に腎臓と肺への集積が著明。ほとんどの例で嘔吐あり。服毒の量によって症状は様々。大量では数時間内にショック、代謝性アシドーシス(血液ガスでBEが低下)・呼吸困難をきたし24-48時間内に死亡する。中等量では初期に下痢・腹痛などの消化器症状、口腔粘膜びらん、舌炎がみられるが、数日すると肝・腎機能障害、低酸素状態となり1-2週以内に死亡することが多い。少量投与でも程度の差はあれ同様の症状を来たしうる。したがって、原因不明の肝腎機能障害、低酸素状態を認める場合はPq中毒を疑う必要がある。また手指・口周囲が青く(着色剤による)染まってないかどうかも診断のキッカケとなる。尿中Pq定性が確実な検査法。治療は・・皮膚などについた部分の洗浄に、胃洗浄(さらに活性炭、マグコロール(下痢目的)も使用)。呼吸管理。強制利尿もするが脱水に注意。血液浄化法を開始、一般的には連日4-5時間のDHP(血液吸着)を選択する。
□ パルス療法=ステロイド・パルス療法=パルス ・・ ステロイドの3日間限定の大量投与。ステロイドの抗炎症作用を大量・短期間に投与することで、炎症・免疫にブレーキをかける。感染症の増悪、糖尿病の悪化に注意。
□ パルスオキシメーター ・・ 動脈血中の酸素飽和度を指の表面から測定。職場では「サチュレーション」などと呼ばれる。
□ パンパン ・・ 浮腫で体がボテッと腫れていることの表現。「浮腫ってる(ふしゅってる)」と表現する人も。
□ ヒアルロン酸 ・・ 「?型コラーゲン」とともに、肝臓の線維化の進行度を示唆する血液検査項目。一方胸水中のヒアルロン酸は「悪性胸膜中皮腫」の診断項目。
□ 非心臓性胸痛=non-cardiac chest pain=NCCP ・・ 心臓以外による胸の痛みという文字通りの表現で、原因としてGERD(胃食道逆流症)の存在が重要で、4〜6割を占めるといわれている。なので患者が望むからといってNSAIDの投与は安易にすべきでない。心臓由来の痛みと鑑別する方法としてPPIテスト(プロトンポンプ阻害剤を2週間飲んでもらい症状がよくなるかみる)がある。GERD以外には食道運動機能異常(診断は食道内圧測定)がありこの場合PPIは無効でCa拮抗薬が処方される。
□ 一言かけておく ・・ 患者への検査・上司への依頼など、人づてや文書で済ますより、医師より直接一言かけておく姿勢・配慮・柔軟・謙虚さが大切だ。
□ ヒドロ ・・ 水腎症を略してこう呼ばれる。CTで腎臓の腫大がみられる。たいてい尿の上への逆流によるもので、尿路感染を合併することが多い。
□ 非閉塞性腸間膜梗塞症=non-occlusive mesenteric ischemia=NOMI ・・ 心血管手術後、あるいは血液透析後に起こすことのある、急性の腸間膜血行障害の1つ(10-30%)。腸間膜動脈閉塞のような太い動脈の血栓閉塞でなく、血管の攣縮による(文節状・非連続性病変)虚血が機序として考えられている。腸間膜動脈閉塞では閉塞血管以下の虚血ということなので壊死する領域は部分的で明らかだが、本症の場合は広範、部分的に虚血が生じるので開腹しても切除不可能な場合が多く、致死率が高い(70-90%)。なので内科的治療ができる段階での早期発見が重要となる。本症の初期症状は腹痛・悪心・嘔吐などで、以後徐々に腸閉塞へと進行する。疑われた場合は血管造影よりも侵襲の少ない腹部造影MDCT(MSCT)により腸間膜の血管の閉塞状態を確認し、攣縮を証明する。診断確定したらPGE1の持続静注。
□ 100パー=100%
□ ヒューマン・コミュニケーション ・・ 医師の医療トラブルの原因の1つとして患者とのコミュニケーション不足が問われ、それを解決すべく立ち上げられた授業。人間関係体験学習を、医学部入学間もない教育課程で身に着けようというものhttp://hp1.tcbnet.ne.jp/~taka255/。
□ 頻脈 ・・ 定義では1分あたり100回以上の脈。「頻拍」と同意。
□ ビタミンE ・・ 癌や心循環器疾患予防に有効と以前からいわれてきたが、2005年7月報告の長期間(10年)にわたる大規模試験(ビタミンE内服vsプラセボ)では差がなかった。
□ ビトロ=vitro ・・ 動物実験でなく、試験管などの器具内で行われる実験。
□ 微熱=サブフィーバー ・・ 37.0-37.9℃。地方により熱の範囲はいろいろ。慢性的な微熱も精査の対象になる。特に肺結核は除外すべし。
□ ビボ=vivo ・・ 動物実験。通常はビトロの検査が確立されてはじめて行われる。動物を使うだけに高価。
□ 病棟医長 ・・ 病棟患者の振り分け、主治医決めなど行う。いろいろ相談なども来るのでかなりストレス。履歴書的には全く意味がない。
□ 病歴要約=(入院)サマリー ・・ 患者が入院してから退院するまでを綴った、1つのストーリー。最後の考察をいかに書くかで悩み、またそれが提出遅れの原因となる。転勤してこれを書き忘れると、戻ってきて書かされる羽目になる。
□ 微量アルブミン尿 ・・ 糖尿病性腎症の初期マーカー。つまり糖尿病が進行して腎臓の合併症を素早く<早期発見>する検査項目。だが腎臓だけにとどまらず、心血管疾患の予測因子であることも分かっている。
□ ピークフロー ・・ 喘息の評価に使用される。これを測定するのがピークフローメーターで、それを記録していくのが喘息日誌。低下傾向なら早めに受診しよう。
□ ピシバニール=ピシバ ・・ 胸水をドレナージしたあと、胸膜癒着させるために使用する伝統ある薬剤。炎症をわざと起こさせ、接着させる。従って高熱・痛みを伴う。
□ ピッグテイル・カテーテル ・・ 先っちょがブタのシッポ様にクルクル巻きのカテーテル。通常は左心室の造影目的で使用される。
□ ピリン系 ・・ セデス・メチロンが代表例。本来は解熱鎮痛剤。これへのアレルギーがあればカルテの表紙に<ピリン禁>と赤で書いてるはずだ。
□ ピロリ=ヘリコバクター・ピロリ=HP ・・ 胃・十二指腸潰瘍の起炎菌。これが検出されて、なお潰瘍を繰り返す人は「除菌療法」の適応となる。薬剤を3種類、1週間内服。だが10人に2−3人は治療に失敗するともいわれる。
□ ピンク針(ぴんくしん) ・・ 18G(ゲージ)針。注射用の針で最も太い部類。糸の縫合にも使える。
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