□ 放射線肺炎 ・・ 肺癌に対する放射線治療の際に発生した場合の肺炎。照射は通常2週間ほど行うものだが、いつの時期に起こりやすいかは様々(数週〜数ヶ月)。発熱・咳・胸部レントゲンがきっかけで発見される(しかし実際初期の所見としてのスリガラス陰影を発見するのは困難)。モニタリングに血中KL-6、SP-A、SP-Dが有用で、照射の前に比し1.5倍以上に上がれば本症を合併している可能性が高い。

□ 保険適応外 ・・ 国がお金を負担してくれない検査項目・処置。その場合、お金の負担は患者側となるので、あらかじめ了解が必要となる。

□ ホルター=ホルター心電図 ・・ ホルターという人が発明した24時間式の携帯型心電図。夜間の不整脈など、外来でとる以外の有力な心電図情報が手に入る。何らかの事情で中断する場合もあるが、8時間以上記録が録れないとコストとして算定できない。前述のように「ホルター」は人の名前。したがって「ホルダー心電図」というのは間違い。

□ 本態性血小板血症=ET=Essential thrombo-cythemia 

 慢性骨髄増殖性疾患(MPD)の1つ。10万人に0.1人、とごくまれ。ほとんどの医者は経験がない。

 異常クローンの巨核球が血小板を過剰に産生して血小板が無意味に増加する(通常60万/μL以上で、多くは100万/μL以上)。診断時年齢の平均は60歳だが、2割は40歳以下で診断されいるので注意が必要だ。

 増加した血小板は血栓症・出血傾向をきたす。治療はそれの阻止が目的で、具体的には以下の方法。実際にはリスク別に評価して適応を決める。

? 血小板減少療法

 ・ ハイドロキシウレア(HU) ・・ 第一選択薬。DNA抑制による骨髄抑制来たしやすいが、薬剤の一時中止で早期の(血小板数の)回復が得られる。最近では下腿潰瘍(可逆性)の副作用報告がある。

 ・ インターフェロンα ・・ 保険適応未。血小板減少作用による効果。巨核球増殖を直接抑えると考えられている。

 ・ Anagrelide ・・ 巨核球の成熟を抑制し血小板数を減少。

? 抗血小板療法←抗血栓目的
 ・ アスピリンが最も使用される。

http://mpdnetjapan.jugem.cc/?cid=1←最近の知見
http://www8.ocn.ne.jp/~halfboil/criteria/tab-g07.html←診断基準(since 1997〜)

■ 「ホンマにすんませんやぞ」 ・・ 「すみません」とひたすら謝りまくる研修医に、上級医らが真の意味を込めて強調する教訓の言葉。怒りがピークのとき使用されることがある。

□ ポーズ ・・ 写真撮るときの「はいポーズ!」でもお馴染み、意味は「静止」。心臓の場合は「心停止」を指す。つまり「心停止時間」のこと。3秒以上だと失神することが多いが、不思議となんともない人も。

□ ポータブルエコー ・・ 持ち運び可能な超音波検査機械。通常カラーはなく、しかも旧式だと性能は今ひとつなものが多い。職場では「ポータブル」と略される。

□ ポタコール ・・ リンゲル液。細胞外液に近く、体液の急速補充を目的に使用される。心不全の場合は悪化させる(右室梗塞は別)。略して「ポタ」と略される。

□ 房室ブロック ・・ 徐脈性の不整脈の1つ。1型は様子見で、3(完全型)はペースメーカー植え込み適応。

□ ボスミン=ノルアドレナリン ・・ アドレナリン製剤。頻脈を起こさせ血圧を急激に上げる作用。従って使用は心停止のとき、アナフィラキシーショック時などの救命時に限られる。重症喘息にも皮下注射で使われる。この場合は頻脈作用でなく気管支拡張作用に頼る。

□ ボスミン綿球 ・・ ボスミンめんきゅう、と読む。鼻出血が止まりにくいときに使用される。綿球をボスミンの注射液にひたすだけ。ノルアドレナリンの副作用にも注意しよう。

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