東洋経済という雑誌を、表紙を見ていきなり購入。お題は「ニッポンの医者・病院・診療所」。

 産科医の減少、飛び込み分娩(つまり事前情報なし)に悩まされる産科医、小児科医の過酷な当直勤務(月8〜10日!)、外科志望医師の減少(ここ10年で3割減少(7割が当直明けでもオペ室入り))、新規開業医(特に30代後半と若年化)の増加、小児夜間外来のコンビニ化とその背後にいるモンスター・ペアレンツ。一方の小児病床(関東の例だが)は空床がなく通い点滴になる例など。残念ながら、ネガティブな情報しか見当たらない。

 ここんところ病院で軽症の小児を診る一方、時々夜間の診療にも携わっている。夜間はたいていドクター・ナース各1人くらいしかいないから、検査など簡単にはできないし、じっくり1人1人診る時間もない。どうしても午前診療へのつなぎとなる。(子供を)かなりほったらかしの現状に驚く。自己判断、辻褄合わない供述も。自分を正当化するためのような話も聞こえる。

 そして僕らは陰で・・「じゃあなんで、昼間に連れていかなかったんだ?」と呟く。

 親からは無理な注文や問い合わせ。「(かかりつけのデータ・薬もなしに)結局この子の持病の診断名は何ですか?」「何日したら治るんですか?」「薬1週間分ください。予備のために」「詳しい検査で、もっと調べてくれないんですか?」「朝までここで泊めてもらえないんですか?」などなど。昼間のストレスをそのまま引っ張った、遠慮ない視線が突き刺さる。

 しかしこちらも反省することは多い。少なくとも同じ過ちは繰り返さないようにしたい。

 

コメント

nophoto
2007年11月2日12:32

モンスター相手に「こちらにも反省」などしてはいけない。そうすると一気に付け上がり攻勢を仕掛けてくる。注意されたし

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