サンダル先生R 月曜日 ? 1億総ダル時代
2007年11月26日家庭教師の、いや点滴をトライ。
「・・・・・ここかな」
「ぎゃあ!ぎゃあ!」泣く子供。近くで押さえるメンツが僕をうかがう。
「こっち見るな。・・・ここかな?ふん!」
「うぎい!うぎい!」
「違うな・・・ごめん!」失敗だ。
父親が不信がる。
「先生。まだかな?(小声→)やっぱ大きい病院のちゃんとしたとこでしたほうが」
「まだだよ!でももうすぐ!」
「ホンマかいな・・・」
「・・・・よし!いけた!」
なんとか入り、採血。引き続き点滴。大汗かいた。
子供も大人しくなる。
検査室の女性が結果を。
「ロタウイルス!陽性です!」
「でけえ声で言うな!」
「(ナースら:)ロタロタ!オタオタ!」
「いちいち騒ぐなお前ら!」
ロタ野郎に、ノロ野郎・・・(意味不明)!
ナースらはムッとして戻った。
母親は子供の顔をなでた。
「かわいそうやったね!ひどいことされたね!」
「(どある・・!)」
「もう大丈夫やで!すぐ治るくすり、出してくれるんやって!」
「(言うてないだろが!)」
「で、先生。なんでこうなったんですか?」と言う父親。
「・・・それは」
「・・・・・」
「何かに触った拍子に移った可能性が。おもちゃとか・・・」
「家のおもちゃは、新品でキレイですけど?」父親がムキに。
「いやいや、何も家だけとは限らず・・」
「あわかった。しんちゃんの家や。あそこ汚いよな。母さん」
「(やれやれ・・・)」
オムツ替えのときの注意などは、ナースら通してさせてもらった。
事務長のはからいで、病院のあちこち(手すりや便器など)が改めて清掃され始めた。次亜塩素酸ナトリウムで拭いて水拭き。僕らも石けんで手洗い。
「ネクスト!」
「ブヒ。関節の痛み」
「アホ!それは整形だろ!」
「ふしぶしの痛み」
「どある・・ならいい」
30歳男性。倦怠感、ふしぶしの痛み。高熱。
「インフルエンザだろどうせ・・・」
「インフルエンザです!」
「ちょ、ちょっと待ってよ。検査してから・・・」
「周囲の皆がインフルエンザなんです!なので僕もたたっ・・・!」
「すんませんいきなりメーン!棒で。おいこれ!」
綿棒を差しだすと、オークナースは・・・足元をボーッと見ている。
僕は近くの木の物差し(50cm)を横から伸ばし・・・
「どーう!」
「ブヒッ!」驚いたナースのマスクから、アメがこぼれ落ちた。
「何アメなめとんか!マスクは便利よな!間食できて!」
陰性。
「あれ?陰性だな・・・」
「でも自分はインフルエンザなんです!会社にそう言って休んだんです!」
「・・・・・」
「そ、それって100%の検査じゃないでしょ?」
「ま、ある意味・・」
「責任、取りますから!」
まるでデキ婚する前の青二才だな・・・。
「いいのかな。わかった。症状も合いすぎてるし」
「ありがとうございます!」
また診断書。
いったん事務所で休憩。事務長がせっせと病名を打ち込む。
「ユウキ先生。病名多すぎ!」
「いちいち書いてやってんだぞ!」
「それもかえって困るんだよな〜うそうそ!」
「ここの病院も、なんか雰囲気変わってきたよな・・・」
「冬ですからね」
「いやいや。メンバーが入れ替わっただろ。ていうか、妙なのばっか残った。できる奴はスカウトされてしまって。出戻りミチル師長も以前のキレがない。なんか、みんなダルいんだよ。ダルは俺だけかと思っていた」
事務長は指をポキポキ鳴らした。しかし頭の円形(脱毛)は隠せない。
「ふーっ。そのうち日本全体が、総ダルになるかもですね」
何か言葉にしたくて、サッとカーテンを開けた。
ピースをする、そうじのおばちゃん。わざとらしくモップ掃除を再開。
「1億総ダル時代か・・・」
何を夢見ているんだ・・・オレは。
「・・・・・ここかな」
「ぎゃあ!ぎゃあ!」泣く子供。近くで押さえるメンツが僕をうかがう。
「こっち見るな。・・・ここかな?ふん!」
「うぎい!うぎい!」
「違うな・・・ごめん!」失敗だ。
父親が不信がる。
「先生。まだかな?(小声→)やっぱ大きい病院のちゃんとしたとこでしたほうが」
「まだだよ!でももうすぐ!」
「ホンマかいな・・・」
「・・・・よし!いけた!」
なんとか入り、採血。引き続き点滴。大汗かいた。
子供も大人しくなる。
検査室の女性が結果を。
「ロタウイルス!陽性です!」
「でけえ声で言うな!」
「(ナースら:)ロタロタ!オタオタ!」
「いちいち騒ぐなお前ら!」
ロタ野郎に、ノロ野郎・・・(意味不明)!
ナースらはムッとして戻った。
母親は子供の顔をなでた。
「かわいそうやったね!ひどいことされたね!」
「(どある・・!)」
「もう大丈夫やで!すぐ治るくすり、出してくれるんやって!」
「(言うてないだろが!)」
「で、先生。なんでこうなったんですか?」と言う父親。
「・・・それは」
「・・・・・」
「何かに触った拍子に移った可能性が。おもちゃとか・・・」
「家のおもちゃは、新品でキレイですけど?」父親がムキに。
「いやいや、何も家だけとは限らず・・」
「あわかった。しんちゃんの家や。あそこ汚いよな。母さん」
「(やれやれ・・・)」
オムツ替えのときの注意などは、ナースら通してさせてもらった。
事務長のはからいで、病院のあちこち(手すりや便器など)が改めて清掃され始めた。次亜塩素酸ナトリウムで拭いて水拭き。僕らも石けんで手洗い。
「ネクスト!」
「ブヒ。関節の痛み」
「アホ!それは整形だろ!」
「ふしぶしの痛み」
「どある・・ならいい」
30歳男性。倦怠感、ふしぶしの痛み。高熱。
「インフルエンザだろどうせ・・・」
「インフルエンザです!」
「ちょ、ちょっと待ってよ。検査してから・・・」
「周囲の皆がインフルエンザなんです!なので僕もたたっ・・・!」
「すんませんいきなりメーン!棒で。おいこれ!」
綿棒を差しだすと、オークナースは・・・足元をボーッと見ている。
僕は近くの木の物差し(50cm)を横から伸ばし・・・
「どーう!」
「ブヒッ!」驚いたナースのマスクから、アメがこぼれ落ちた。
「何アメなめとんか!マスクは便利よな!間食できて!」
陰性。
「あれ?陰性だな・・・」
「でも自分はインフルエンザなんです!会社にそう言って休んだんです!」
「・・・・・」
「そ、それって100%の検査じゃないでしょ?」
「ま、ある意味・・」
「責任、取りますから!」
まるでデキ婚する前の青二才だな・・・。
「いいのかな。わかった。症状も合いすぎてるし」
「ありがとうございます!」
また診断書。
いったん事務所で休憩。事務長がせっせと病名を打ち込む。
「ユウキ先生。病名多すぎ!」
「いちいち書いてやってんだぞ!」
「それもかえって困るんだよな〜うそうそ!」
「ここの病院も、なんか雰囲気変わってきたよな・・・」
「冬ですからね」
「いやいや。メンバーが入れ替わっただろ。ていうか、妙なのばっか残った。できる奴はスカウトされてしまって。出戻りミチル師長も以前のキレがない。なんか、みんなダルいんだよ。ダルは俺だけかと思っていた」
事務長は指をポキポキ鳴らした。しかし頭の円形(脱毛)は隠せない。
「ふーっ。そのうち日本全体が、総ダルになるかもですね」
何か言葉にしたくて、サッとカーテンを開けた。
ピースをする、そうじのおばちゃん。わざとらしくモップ掃除を再開。
「1億総ダル時代か・・・」
何を夢見ているんだ・・・オレは。
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