サンダル先生R 火曜日 ? 目眩
2007年12月17日 60歳、C型慢性肝炎というより肝硬変に近い。
ヌルヌルとしたゼリーが腹部へ。
「じゃ、そのまま・・・はい、息吸って〜はいて〜・・止めて」
こんな風に、ルーチン通りに観察。
「左葉は・・よしと。右葉は・・・」
肝臓は委縮ぎみ。腹水はなし。側副血行路というほどでもなし。
TAE(動脈塞栓)の跡があるが、新規の病変は見当たらず。
さきほどの画面に戻る。
「左葉はともかく、大動脈径が大きめだ」
カラーで観察。さらに下をたどる。
「追えないが、アネウリズム(動脈瘤)あるんじゃないか?」
シャーカステンのフィルムは腹部のみのCT。
「骨盤部も撮らなきゃな・・・と指示!」
聴診器で雑音・・はなし。足背の動脈は両方とも・・触れる。
こんな風に、主要な部分の病気が疑われれば、関心を末梢にまで及ぼさないといけない。
「ついでに心臓は・・・」
腹部が名目なので、参考までにと大ざっぱに確認。
「・・・・循環器科も受診だな」
消化器外科の患者だが、うちの内科にも通すことに。
「トシ坊。頼んだ」
椅子から飛び上がり、内視鏡。
東郷が、挿入を試みている。
「・・・・まだか?」
「っと。っと」
「なんだよ?どこがどこか分かってんのか」
「待てい。もうすぐ!」
「・・・3・・2・・・1」
「あれ?」
「かわれって。かわれ!」
イラつき、代わる。
「ここだよ。ここを目指す」
「あ。なんやそうか!」
「どある・・・」
64歳女性関節リウマチで整形じじいの患者。上腹部痛が度々。
「整形のじいさんは、胆石だろうとか言ってるが・・・」
「わし見たよCT。石はない!」
「だからこれで見てんだよ・・やはり。見ろ!NSAID(エヌセイド)潰瘍だ。多発性」
出血はないが、黄色くただれた領域が何か所も。
「入院だなこれは・・・無断外泊の人はとっとと退院してもらおっと!」
「外泊は男性だろが?この人は女性で」
「例えばだよ。例えば!」
終了。近くで心臓超音波のスタンバイ。途中、東郷が通せんぼ。
「どけよ?オバサン自転車みたいに!」
「先生!もうちとゆっくり移動せにゃ!俺覚えられん」
「俺も、いつまでたっても終えられん」
椅子に座り、右手で胃カメラの伝票を書きつつ左手で超音波。
「59歳男性。拡張型心筋症。心筋炎のエピソードがあり以後そのような形態になってる」
ピー、ピーと白黒記録が終わりカラーへ。ドプラ。圧測定。聴診も。肝臓の観察も。
「両心不全だがそれなり。肝臓へのうっ血もあるが。東郷・・・おい?」
いない。
「も、ええ。伝票記入、と・・・よし!はい終わりましたよ!」
立ち上がり、妙な浮遊感から立ち直り・・・・
ちょっと間があった。内視鏡の準備。患者はまだ外。
「さ!さ!」ピョンピョンと小さく飛び上がる。
「ん?ん?」東郷も僕に合わせる。
「どこいた?ついてろ!ほっ!ほっ!」飛び上がり続ける。
「ほ!ほ!」
実は、中断による眠気を防ぐためやっていた。
ヌルヌルとしたゼリーが腹部へ。
「じゃ、そのまま・・・はい、息吸って〜はいて〜・・止めて」
こんな風に、ルーチン通りに観察。
「左葉は・・よしと。右葉は・・・」
肝臓は委縮ぎみ。腹水はなし。側副血行路というほどでもなし。
TAE(動脈塞栓)の跡があるが、新規の病変は見当たらず。
さきほどの画面に戻る。
「左葉はともかく、大動脈径が大きめだ」
カラーで観察。さらに下をたどる。
「追えないが、アネウリズム(動脈瘤)あるんじゃないか?」
シャーカステンのフィルムは腹部のみのCT。
「骨盤部も撮らなきゃな・・・と指示!」
聴診器で雑音・・はなし。足背の動脈は両方とも・・触れる。
こんな風に、主要な部分の病気が疑われれば、関心を末梢にまで及ぼさないといけない。
「ついでに心臓は・・・」
腹部が名目なので、参考までにと大ざっぱに確認。
「・・・・循環器科も受診だな」
消化器外科の患者だが、うちの内科にも通すことに。
「トシ坊。頼んだ」
椅子から飛び上がり、内視鏡。
東郷が、挿入を試みている。
「・・・・まだか?」
「っと。っと」
「なんだよ?どこがどこか分かってんのか」
「待てい。もうすぐ!」
「・・・3・・2・・・1」
「あれ?」
「かわれって。かわれ!」
イラつき、代わる。
「ここだよ。ここを目指す」
「あ。なんやそうか!」
「どある・・・」
64歳女性関節リウマチで整形じじいの患者。上腹部痛が度々。
「整形のじいさんは、胆石だろうとか言ってるが・・・」
「わし見たよCT。石はない!」
「だからこれで見てんだよ・・やはり。見ろ!NSAID(エヌセイド)潰瘍だ。多発性」
出血はないが、黄色くただれた領域が何か所も。
「入院だなこれは・・・無断外泊の人はとっとと退院してもらおっと!」
「外泊は男性だろが?この人は女性で」
「例えばだよ。例えば!」
終了。近くで心臓超音波のスタンバイ。途中、東郷が通せんぼ。
「どけよ?オバサン自転車みたいに!」
「先生!もうちとゆっくり移動せにゃ!俺覚えられん」
「俺も、いつまでたっても終えられん」
椅子に座り、右手で胃カメラの伝票を書きつつ左手で超音波。
「59歳男性。拡張型心筋症。心筋炎のエピソードがあり以後そのような形態になってる」
ピー、ピーと白黒記録が終わりカラーへ。ドプラ。圧測定。聴診も。肝臓の観察も。
「両心不全だがそれなり。肝臓へのうっ血もあるが。東郷・・・おい?」
いない。
「も、ええ。伝票記入、と・・・よし!はい終わりましたよ!」
立ち上がり、妙な浮遊感から立ち直り・・・・
ちょっと間があった。内視鏡の準備。患者はまだ外。
「さ!さ!」ピョンピョンと小さく飛び上がる。
「ん?ん?」東郷も僕に合わせる。
「どこいた?ついてろ!ほっ!ほっ!」飛び上がり続ける。
「ほ!ほ!」
実は、中断による眠気を防ぐためやっていた。
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