サンダル先生R 火曜日 ? 日本のしくみ
2007年12月31日外来の続き。もう何人かはプチ切れて帰っている。
80歳女性体重が120kgほどで糖尿病ありインスリン拒否。整形で腰椎圧迫骨折あり。
昨日の午前中に来た人だ。脚のむくみで凝固系の検査を提出してた。
「なんかもう、いつ帰ろうかなとそればっかりで・・」
「すみません」
採血データを確認。
「Dダイマーが54か・・・54!」
「それはなに?」
「血栓・・血の塊が出来ている証拠みたいなもんです」
「ひゃあこわい・・誰の?」
「そちらの」
沈黙。
「で・・・可能性としては脚の静脈が所々詰まって、それでむくみが出てる可能性が」
「脚が?詰まる?血管が?」
「(独り言)骨盤部〜大腿部の造影CTを、と」
「脚が・・くさってしまう?」
「いや。それは動脈の話で」
「糖尿がある人は足が腐るって。息子が。息子が!」
「今回は違いますって」
検査の承諾は受けられず、ワーファリンの少量内服。
「じじい(整形の医者)の奴、意味分かるかな・・・よし!次!」
72歳男性。COPDのうちの肺気腫。先月、低酸素で在宅酸素療法を導入。したが・・
「あれやったら先生。どうも鼻が窮屈で眠れんし!」
「でも、その後に記録した酸素の記録は以前のより」
「とにかくもう、業者に電話したんや!」
「ですが、酸素なしの場合」
「薬だけ出してけれ!」
もうちょっと聞き手に回ればよかったかな・・・。
若年男性。いつもの喘息の人だ。昨日も来た。
「スー!ハー!」
「喋らんでいいよ。も、分かってるから」聴診するまでもないほどのの喘鳴。
「昨日点滴してよくなったからヒー!でも先生のヒー!あのあと肉体労働してローソンのバイトして集配の仕事してヒー!」
「偉いなそこまで・・・!」
感心して注意するのを忘れた。自分より忙しい人はまだまだいる。
「いつものヤツ点滴ヒー!死ぬくらいキツイやつ!」
「行きましょか・・・」
22歳女性。発熱と関節痛。事務より「タミフル在庫なし」のメモ。
「もうないのか?ひょっとして・・・ナース。事務長呼んでくれ」
「ブヒ!」
インフルエンザの綿棒検査、陽性。
「1か月前はA型。今回B型です」
「うっそ〜!運悪!」
「タミフルがないらしく。リレンザという吸入薬で代用を」
「ええ〜っ?ないのォ〜?」
「症状でて2日目でしたよね?ならギリギリか」
「ううん。1週間」
「ならむしろ、使うのは・・」
「ちょっとォ!ちょうだいよ!」
患者出たあと、事務長が。
「なんでございまし?」
「おう。タミフル、早くなくなりすぎだぞ!」
「あ、そうなんですか?」
「とぼけるな。予想はついてんだ。スタッフらが処方に押しかけたことぐらいな!」
「スタッフらが大勢?先生が処方を?」
「俺はしてねえよ!そうだな・・・したなら誰が処方したんだろ?」
薬局長のおばさんも来た。
「確かに、今日の午前中に数名ほど」
「数名って、いくらだよ?」
「と聞いておりますが」
「あんた薬局長だろ?」
別の薬局スタッフ。細いおじさん。
「17名です」
「ほらみろ!身内に処方しすぎたんだ!カルテ出せ!」
「すみません!すみません!」
「謝ってもドモナラんて・・・」
驚いた。僕のハンコだ。
「おいおい。俺の許可もなしに。それはないだろ?」
「これは言っとかないかんな〜」事務長が苦し紛れ。
「それにおい!5日分出してる!3日分処方に控えろって言ったのは!」
「トシキ医長ですね」
「くっ!けどな・・けどな!患者さんらが困るだろ!外来の俺とかも!」
「注意しときます!」
「官僚みたいだな。お前ら・・・」
病院での追及は、疲れる。人間関係を壊すことすらあるからだ。
僕のように、特別な権限を持たぬ者に限って疑問符を持つ。客観的に見るし・・何より理由があるからだが。
80歳女性体重が120kgほどで糖尿病ありインスリン拒否。整形で腰椎圧迫骨折あり。
昨日の午前中に来た人だ。脚のむくみで凝固系の検査を提出してた。
「なんかもう、いつ帰ろうかなとそればっかりで・・」
「すみません」
採血データを確認。
「Dダイマーが54か・・・54!」
「それはなに?」
「血栓・・血の塊が出来ている証拠みたいなもんです」
「ひゃあこわい・・誰の?」
「そちらの」
沈黙。
「で・・・可能性としては脚の静脈が所々詰まって、それでむくみが出てる可能性が」
「脚が?詰まる?血管が?」
「(独り言)骨盤部〜大腿部の造影CTを、と」
「脚が・・くさってしまう?」
「いや。それは動脈の話で」
「糖尿がある人は足が腐るって。息子が。息子が!」
「今回は違いますって」
検査の承諾は受けられず、ワーファリンの少量内服。
「じじい(整形の医者)の奴、意味分かるかな・・・よし!次!」
72歳男性。COPDのうちの肺気腫。先月、低酸素で在宅酸素療法を導入。したが・・
「あれやったら先生。どうも鼻が窮屈で眠れんし!」
「でも、その後に記録した酸素の記録は以前のより」
「とにかくもう、業者に電話したんや!」
「ですが、酸素なしの場合」
「薬だけ出してけれ!」
もうちょっと聞き手に回ればよかったかな・・・。
若年男性。いつもの喘息の人だ。昨日も来た。
「スー!ハー!」
「喋らんでいいよ。も、分かってるから」聴診するまでもないほどのの喘鳴。
「昨日点滴してよくなったからヒー!でも先生のヒー!あのあと肉体労働してローソンのバイトして集配の仕事してヒー!」
「偉いなそこまで・・・!」
感心して注意するのを忘れた。自分より忙しい人はまだまだいる。
「いつものヤツ点滴ヒー!死ぬくらいキツイやつ!」
「行きましょか・・・」
22歳女性。発熱と関節痛。事務より「タミフル在庫なし」のメモ。
「もうないのか?ひょっとして・・・ナース。事務長呼んでくれ」
「ブヒ!」
インフルエンザの綿棒検査、陽性。
「1か月前はA型。今回B型です」
「うっそ〜!運悪!」
「タミフルがないらしく。リレンザという吸入薬で代用を」
「ええ〜っ?ないのォ〜?」
「症状でて2日目でしたよね?ならギリギリか」
「ううん。1週間」
「ならむしろ、使うのは・・」
「ちょっとォ!ちょうだいよ!」
患者出たあと、事務長が。
「なんでございまし?」
「おう。タミフル、早くなくなりすぎだぞ!」
「あ、そうなんですか?」
「とぼけるな。予想はついてんだ。スタッフらが処方に押しかけたことぐらいな!」
「スタッフらが大勢?先生が処方を?」
「俺はしてねえよ!そうだな・・・したなら誰が処方したんだろ?」
薬局長のおばさんも来た。
「確かに、今日の午前中に数名ほど」
「数名って、いくらだよ?」
「と聞いておりますが」
「あんた薬局長だろ?」
別の薬局スタッフ。細いおじさん。
「17名です」
「ほらみろ!身内に処方しすぎたんだ!カルテ出せ!」
「すみません!すみません!」
「謝ってもドモナラんて・・・」
驚いた。僕のハンコだ。
「おいおい。俺の許可もなしに。それはないだろ?」
「これは言っとかないかんな〜」事務長が苦し紛れ。
「それにおい!5日分出してる!3日分処方に控えろって言ったのは!」
「トシキ医長ですね」
「くっ!けどな・・けどな!患者さんらが困るだろ!外来の俺とかも!」
「注意しときます!」
「官僚みたいだな。お前ら・・・」
病院での追及は、疲れる。人間関係を壊すことすらあるからだ。
僕のように、特別な権限を持たぬ者に限って疑問符を持つ。客観的に見るし・・何より理由があるからだが。
コメント