サンダル先生R 火曜日 最終 ? 戦国時代・・・
2007年12月31日喘息の人の点滴が、終わろうとしていた。
「ああ〜だいぶマシになった」
「満床でもあり、こちらも入院は勧めにくいが。よその病院で一泊でも」
「いやいや。これから仕事やねんヒー!」
「あらら、まだ治まってないよ?」
「こうしとられん!またローソンでバイトだヒー!」
「酸素が下がるなまだ・・」
「今日はこのくらいにしてやるヒー!」
強引に、帰った。
さきほどの小児も点滴が入ってからはおとなしくなり睡眠中。
「手の空いてるナースは、絵本でも読んであげたら?」
「ブヒ!」手を伸ばし、つかんだ本は。
「吾輩は猫である?」
「子供に分かるやろか?」
「吾輩は医者である・・・ユウメシまだない」
戻って、数人最後の仕上げ。駆け込み乗車の初診が駆けてくる午後8時。夜診を7時で終えるか、8時で終えるか・・・その違いは大きい。患者側にも、医者側にも。ただ8時終了だと患者側が悠々と晩飯食って来るパターンが目立つ。
この前理由を聞くと、「だって病院行ったらかなり待たされるから、その前に食べておく」そうである。検査の必要性、採血結果の解釈を考えると、病院に行く時っていうのはハラペコのほうが好ましい。
「っしゃ!終わった!」
終了は8時36分。受付終了が8時だから仕方ない。窓口で急いでる人もいるが、当直医に任せることにする。
病棟へ。
重症患者を一巡し・・・。
「心なしか、敗血症の人の四肢が暖かくなってるような・・・」
自分の手を、自分の頬に当てる。
「熱、あんのか俺?」
そういや首がいつもよりキツイ。カッターのエリの近くが。勤務を休むなど到底ありえないことが大前提なので熱は測定しないことにする。
「あー、あー」
声がガラガラだ。乾燥してもつれる。風邪も引きやすくなる。
さきほどの外科病棟へ電話。
「はい。で、脈は・・そうですか。ちょっと上がってきましたね。はい。ではあと、当直医に・・はい」
チン、と電話を置く。
「ブヒブヒ」外来ナースが病棟まで。
「なんだ?もう受けんぞ」
「薬の書き間違いやねん」
「うっそ?」
「臨時の風邪薬だけ出して、定期の処方が出てないブヒ!」
「しまったしまった・・謝っといてくれ。代わりに」
「ブヒ。それとこの人。臨時で出した薬は、実は定期で出てるブヒ!」
「あっ・・・」
これは、あってはならんことだ。
「痛み止め出しときますって言うたんだが、もう出てたんだな・・・」
「出すネタないでブヒ!」
「・・・謝っといてくれ」
「ブヒィ!」
フラフラしながら、医局へ。電気が消されている。つけると、一部消えかけの蛍光灯。
「あ〜なんか体のふしぶしが・・いやいや、あってはならんならん!」
9時。まだ早いほうだ。逃げるように医局を退散。
「うわっ!」
よろめいて、転倒。
「ててて・・せ、せんごく、じだい・・・・!」
誰も見ておらず、シラケたまま立ち上がった。
「明日も、ガンバ!うう寒!」
病院の外、その寒さにまた一段と震えた。
「ああ〜だいぶマシになった」
「満床でもあり、こちらも入院は勧めにくいが。よその病院で一泊でも」
「いやいや。これから仕事やねんヒー!」
「あらら、まだ治まってないよ?」
「こうしとられん!またローソンでバイトだヒー!」
「酸素が下がるなまだ・・」
「今日はこのくらいにしてやるヒー!」
強引に、帰った。
さきほどの小児も点滴が入ってからはおとなしくなり睡眠中。
「手の空いてるナースは、絵本でも読んであげたら?」
「ブヒ!」手を伸ばし、つかんだ本は。
「吾輩は猫である?」
「子供に分かるやろか?」
「吾輩は医者である・・・ユウメシまだない」
戻って、数人最後の仕上げ。駆け込み乗車の初診が駆けてくる午後8時。夜診を7時で終えるか、8時で終えるか・・・その違いは大きい。患者側にも、医者側にも。ただ8時終了だと患者側が悠々と晩飯食って来るパターンが目立つ。
この前理由を聞くと、「だって病院行ったらかなり待たされるから、その前に食べておく」そうである。検査の必要性、採血結果の解釈を考えると、病院に行く時っていうのはハラペコのほうが好ましい。
「っしゃ!終わった!」
終了は8時36分。受付終了が8時だから仕方ない。窓口で急いでる人もいるが、当直医に任せることにする。
病棟へ。
重症患者を一巡し・・・。
「心なしか、敗血症の人の四肢が暖かくなってるような・・・」
自分の手を、自分の頬に当てる。
「熱、あんのか俺?」
そういや首がいつもよりキツイ。カッターのエリの近くが。勤務を休むなど到底ありえないことが大前提なので熱は測定しないことにする。
「あー、あー」
声がガラガラだ。乾燥してもつれる。風邪も引きやすくなる。
さきほどの外科病棟へ電話。
「はい。で、脈は・・そうですか。ちょっと上がってきましたね。はい。ではあと、当直医に・・はい」
チン、と電話を置く。
「ブヒブヒ」外来ナースが病棟まで。
「なんだ?もう受けんぞ」
「薬の書き間違いやねん」
「うっそ?」
「臨時の風邪薬だけ出して、定期の処方が出てないブヒ!」
「しまったしまった・・謝っといてくれ。代わりに」
「ブヒ。それとこの人。臨時で出した薬は、実は定期で出てるブヒ!」
「あっ・・・」
これは、あってはならんことだ。
「痛み止め出しときますって言うたんだが、もう出てたんだな・・・」
「出すネタないでブヒ!」
「・・・謝っといてくれ」
「ブヒィ!」
フラフラしながら、医局へ。電気が消されている。つけると、一部消えかけの蛍光灯。
「あ〜なんか体のふしぶしが・・いやいや、あってはならんならん!」
9時。まだ早いほうだ。逃げるように医局を退散。
「うわっ!」
よろめいて、転倒。
「ててて・・せ、せんごく、じだい・・・・!」
誰も見ておらず、シラケたまま立ち上がった。
「明日も、ガンバ!うう寒!」
病院の外、その寒さにまた一段と震えた。
コメント