そういう場でも大事にして頂くのはありがたいが、せめて日常的な会話もしたい。しかしこちらが年を取れば取るほど向こうも気を遣うようだ。
昨年の光景↓
「なので、そろそろ失礼・・」
「先生！もう帰られるんですか〜？いてくださいよ〜！」
そのナースから、2時間後電話。
「なあ先生！来てえな！今から！」
「はいはい・・・」
そして・・・その場はすでに出来上がっていた。新卒ナースが立ち上がる。
「先生ヒック。実は言いたいことがあんねやけど〜！」
「かなり酔ってるな・・」
「最近お前！偉そやねん！指示だけ出してとっとと帰るな！」
「ぅ？」
「この肉、食え！油の塊のやつ！それで許すから食え！」
「食え、食え、食え、チョコボ〜ル〜アイアム寒！」
「イヤ〜ン！オヤジィ〜！」
手足の土を振り払いながら、這いつくばって食う肉、串、焼きオニギリ、焼き野菜。
真っ暗闇で夜桜となり、いい感じだったが・・・たいてい誰かがポツンとつぶやく。
「あ〜あ〜！明日も仕事か〜！」
嫌で言ったわけではないと思うが、一気に酔いの醒める一言だった。
そして、何人かのナースらはこう言う。
「あ、あたし休みー！」「あたしも！先生は？」
「シェッ（SHIT）！休みなわけなかろうが！」
「（一同）あっははははは！」
こういう光景は、飲み会お開き前での＜お約束＞となっている。
この間抜けな集団を置き去りに立ち上がって、ガイヤの役所のように締めくくろう。
「叫ばれている医療崩壊。特に地方自治体が経営する自治体病院は存亡の危機にあり、全国982の公立病院の。なんと3分の2。626病院が赤字経営に苦しんでいると聞きます。日本の医療は今、大事な節目を迎えているといえます。医療スタッフは疲れ果てている。でも果たして、本当にそうなのでしょうか。この世においしい食い物、笑いがある限り、疲れた魂は再生される。必要なのは、持続する緊張感から解き放たれ、一息ついて和める機会。それが飲み会でもいい。どんな場でもいい。心を1つにできる場所を見出せば、そこでまた新たな決意が生まれるのではないでしょうか。私はそう信じています」
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