詰所に入ると、大勢の看護師職員たちが出迎え・・いや、みな集まって顔を合わせています。A医師が到着したとき、申し送りがすでに始まっていたのです。

「オハヨウゴザイマース」
 堂々と挨拶するA医師。すると・・

「おはようございまーす!」ナース一同、大歓迎のようです。Aさん、頑張ってくださいよ。

 その近くでは、白衣を着た医師たちが数人、フィルムを掲示して議論しています。A医師に、誰かが気づいたようです。

「あ。A先生?」
「ハイ。キョウカラ、オセワニナリマス」
「指導医の、Bです」
「ヨロシクオネガイシマス」

 でも、何やら素っ気ないB医師。彼は今後、彼と2人でタッグを組みます。医師として一通りの修行を積んでも、実戦はまだまだこれからなのです。

「この所見は・・・」
 丁寧にA先生に所見を説明するB先生。しかしA先生。緊張しすぎて、戸惑っている様子・・・。

「おはようございます!」一同、詰所の入口を振り返ります。

 診療部長の登場です。彼はこの病院の鬼と呼ばれる男。しかし、その風体からはそれはいささかも感じられません・・・。

「シヌキデ、ガンバリマスノデ。ヨロシクオネガイシマス」

(拍手)

 さあA医師、これから・・・新天地での出発です。

 ハスゥ〜エンヤ〜ドドン!ドドン!

< 容赦ない 激務が襲う >< 当り前の  当直明け日勤 >

「アサモ、タベルキシマセンネ」

< モンスター化する 患者たち >

「いつまで待たせるってんだよ!」
「ドウモ、スミマセン」
「すみませんて、ちょっあんた!」

< はびこるメタボリック・ブルー >

「ヤセマセンネ、ギャクニ。カップラーメンバッカリデ」

 1人の医師を通し、その現実を追います。

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