報道後インタビュー(ハリウッド・シュートアウト風) ?
2008年4月3日コメント (4) 5分後。
N「こうして見ると、医師も人間だね」
Y「医師の上にも3年っていうだろ。3年は上司をつけて、厳しく指導を受ける必要がある」
N「年を取ると、傲慢になる?」
Y「確実になるな。僕の周囲の医師は・・ジーザス、もう40だよ信じられない。特に結婚すると先が見えてくるそうだ。子供、ローン、同居・・・自分の生活を守る必要がある」
N「プライドが育つ」
Y「イエア。だがそのプライドが問題なんだ。大人のプライドは表に出やすいからな。周囲から距離を置かれる」
(ケータイで撮影する観衆)
N「そこ。十分距離を取るように」
Y「聞けよ。人と距離を置くっていうことは・・・どういうことなのか。地域医療に根ざそうとしたとき、僕は意味を履き間違えた」
N「どういう風に?」
Y「地域に根ざすためには、地域に親しくしないといけない。地域を理解しないといけない。そうして医師は地域の人に馴染むため、サービス的に奉仕する」
N「それは・・グッジョブだよね?」
(会場、歓喜)
Y「このサービス精神が災いした。僕はそうすれば地域をより良くできると思った。しかし地域は田舎であるほど・・」
N「変わらない?」
Y「イエス。みな気づくんだ。こうやれば医療を充実させて・・いろいろ夢を見る。しかし、田舎の意識は変わらない。教育しても指導しても、何も変わらない。それに気づく。そして・・・」
N「疲れる?」
Y「そうだ。最初に熱意がある医師ほど・・・その傾向がある」
(会場より)「田舎者は悪なのか?」
Y「そうではない。ただ、地域が地域として残ってるのにはそれなりの理由もあるんだ。それに乗り込むには、ある程度の覚悟がいる。何かこう体が・・・自由に動かないんだ」
N「もとの話に戻るが。では医師は、民衆と距離を置いたほうがいいと?」
Y「イエス。あんたらマスコミのせいにどうしてもしてしまうが、医師を妙に身近な存在にしちゃいけないってことだ」
N「身近ではいけない?」
Y「もちろん不届き者もいるし、職業そのものに利己的な雰囲気はある。だが、人間は電池じゃない。プラスとマイナスの面だけではないんだ」
(会場、鎮まる)
Y「それは葛藤だ。マスコミが一番苦手とするものだ」
N「カトー・・チャ?」
Y「医師は大半の時間をこの葛藤の中に生きている。正解がない世界だ。人を生かしても、いつかは死ぬ。何らかの病気で。映画のように、これにて閉廷ってことがない」
N「我々の立場の仕事では、あまりないね。目指すものが違う。目的がハッキリしてるしね」
Y「そもそもテレビなどの娯楽というものは、逃避的な目的がある。見ててしんどいものは避けられるからね。なら見やすいものを目指す。そうするとどうしても、分かりやすい短絡的なものになる。観る人は考えることを、強要されないですむ」
N「そのカットウ・・・が、なくなる?」
Y「ああ、だから。ものを2通りに、柔軟に考えられない人間が増えてるんだ」
(会場、みな頷く)
N「人は、ものごとの・・・背景を読むべき?」
Y「読もうとすべきだ。だがそれは、医師にとっても重要だ。こういう病気があったとする。すると疑問が湧く。病歴、既往歴、家族歴・・自然と興味が湧く」
N「基本だね」
Y「だがノー。それが言いたいのではない。たとえば自分が当直してて、今後さらに業務が上乗せされるかもしれない。そうすると、明日すべき業務はいつやって、あと何ができて・・・今の自分の忙しさの延長上で、すべてできるかどうか。考える必要がある」
N「それも背景?」
Y「キャパシティと呼ばれるものだ。要は自分の器(うつわ)だ。だが小さい器をそのままにしていいとは言ってない」
N「先生の器は?」
(会場、微笑み)
Y「忙しくなるほど、自分のその小ささに驚く。誰でもだ。でも大事なのはそこからだ。そこでそれを認めるか。ちょっと大きくしてみるか」
N「その能力は・・伸ばせるもの?」
Y「イエスだ。伸ばすためには、まず自分の器・・限界とは言わないが一歩手前までの努力を経験しておく必要がある。妙なプライドは邪魔だ。できれば・・」
N「プライドがなるべく育ってない、若手の頃に?」
Y「そうだ。自分にとって一番若いとき・・それはジャスト、ナウ!<今>ってことだろう?今からやるんだ!あ、今日は遅いから明日からでいい!避けてたことを、限界近くまでやれ!」
(会場、拍手)
次は会場からの質問コーナーだ!
N「こうして見ると、医師も人間だね」
Y「医師の上にも3年っていうだろ。3年は上司をつけて、厳しく指導を受ける必要がある」
N「年を取ると、傲慢になる?」
Y「確実になるな。僕の周囲の医師は・・ジーザス、もう40だよ信じられない。特に結婚すると先が見えてくるそうだ。子供、ローン、同居・・・自分の生活を守る必要がある」
N「プライドが育つ」
Y「イエア。だがそのプライドが問題なんだ。大人のプライドは表に出やすいからな。周囲から距離を置かれる」
(ケータイで撮影する観衆)
N「そこ。十分距離を取るように」
Y「聞けよ。人と距離を置くっていうことは・・・どういうことなのか。地域医療に根ざそうとしたとき、僕は意味を履き間違えた」
N「どういう風に?」
Y「地域に根ざすためには、地域に親しくしないといけない。地域を理解しないといけない。そうして医師は地域の人に馴染むため、サービス的に奉仕する」
N「それは・・グッジョブだよね?」
(会場、歓喜)
Y「このサービス精神が災いした。僕はそうすれば地域をより良くできると思った。しかし地域は田舎であるほど・・」
N「変わらない?」
Y「イエス。みな気づくんだ。こうやれば医療を充実させて・・いろいろ夢を見る。しかし、田舎の意識は変わらない。教育しても指導しても、何も変わらない。それに気づく。そして・・・」
N「疲れる?」
Y「そうだ。最初に熱意がある医師ほど・・・その傾向がある」
(会場より)「田舎者は悪なのか?」
Y「そうではない。ただ、地域が地域として残ってるのにはそれなりの理由もあるんだ。それに乗り込むには、ある程度の覚悟がいる。何かこう体が・・・自由に動かないんだ」
N「もとの話に戻るが。では医師は、民衆と距離を置いたほうがいいと?」
Y「イエス。あんたらマスコミのせいにどうしてもしてしまうが、医師を妙に身近な存在にしちゃいけないってことだ」
N「身近ではいけない?」
Y「もちろん不届き者もいるし、職業そのものに利己的な雰囲気はある。だが、人間は電池じゃない。プラスとマイナスの面だけではないんだ」
(会場、鎮まる)
Y「それは葛藤だ。マスコミが一番苦手とするものだ」
N「カトー・・チャ?」
Y「医師は大半の時間をこの葛藤の中に生きている。正解がない世界だ。人を生かしても、いつかは死ぬ。何らかの病気で。映画のように、これにて閉廷ってことがない」
N「我々の立場の仕事では、あまりないね。目指すものが違う。目的がハッキリしてるしね」
Y「そもそもテレビなどの娯楽というものは、逃避的な目的がある。見ててしんどいものは避けられるからね。なら見やすいものを目指す。そうするとどうしても、分かりやすい短絡的なものになる。観る人は考えることを、強要されないですむ」
N「そのカットウ・・・が、なくなる?」
Y「ああ、だから。ものを2通りに、柔軟に考えられない人間が増えてるんだ」
(会場、みな頷く)
N「人は、ものごとの・・・背景を読むべき?」
Y「読もうとすべきだ。だがそれは、医師にとっても重要だ。こういう病気があったとする。すると疑問が湧く。病歴、既往歴、家族歴・・自然と興味が湧く」
N「基本だね」
Y「だがノー。それが言いたいのではない。たとえば自分が当直してて、今後さらに業務が上乗せされるかもしれない。そうすると、明日すべき業務はいつやって、あと何ができて・・・今の自分の忙しさの延長上で、すべてできるかどうか。考える必要がある」
N「それも背景?」
Y「キャパシティと呼ばれるものだ。要は自分の器(うつわ)だ。だが小さい器をそのままにしていいとは言ってない」
N「先生の器は?」
(会場、微笑み)
Y「忙しくなるほど、自分のその小ささに驚く。誰でもだ。でも大事なのはそこからだ。そこでそれを認めるか。ちょっと大きくしてみるか」
N「その能力は・・伸ばせるもの?」
Y「イエスだ。伸ばすためには、まず自分の器・・限界とは言わないが一歩手前までの努力を経験しておく必要がある。妙なプライドは邪魔だ。できれば・・」
N「プライドがなるべく育ってない、若手の頃に?」
Y「そうだ。自分にとって一番若いとき・・それはジャスト、ナウ!<今>ってことだろう?今からやるんだ!あ、今日は遅いから明日からでいい!避けてたことを、限界近くまでやれ!」
(会場、拍手)
次は会場からの質問コーナーだ!
コメント
コメントする場所が違うと思いますが。。
2005年4/22の心カテのところで、
右の冠動脈は末梢。左の回旋枝はハイラテだ。
このハイラテって、なんですか??
部位の名称とかでしょうか??
知りませんでした。笑