会場より、挙手。若年男性。

「アイアム・アー・・(以後、通訳音声)先生、今日は・・はるばる。お忙しいところ有難うございます。自分は。予備校生で、医学部を・・・目指しています。リーマン。サラリーマンでは不安で、人を助けたい。気持ちもあります。こういう動機で医師を目指すのは・・間違いにあたるものでしょうか?」

Y「ザッツアー・・(以後、通訳音声)たかだが10代のキッズに、将来の目標自体を決めさせることに無理が・・あります。しかし私はこう考えています。人間が人間として能力を発揮すべきなのは年齢的には30-50代。ゆっくり考える時間はありません。給料も。稼がなくてはいけない。20代は修行の期間。ァという間。となるとどうしても、10代の終わりには志望を決めておく必要があります」

「自分が医師に的確かどうか分からないのです」

Y「(通訳音声)サー。そう考えているだけでもユーは素晴らしいと思っています。私の知ってる周囲の医者らは。そういう資質?自体が欠けている者ばかりです。人間として尊敬できるのは。ごくわずかです。いや・・以前は理想に燃えてたかもしれません。でも感情が麻痺してくるんでしょう。戦争と。似ているかもしれません。自分もそういう部分があります。だが世間が言うような医師の理想像・・」

N「たとえば?」

Y「(通訳音声)たとえば。そうですね。ドラマなどに出てくるような。最初はみなああいうのを目指すものです。仕事ができて、誰にでも優しくて超人的な体力・・・世間に都合のいいことばかり。しかしそもそも医師は患者も病気も選べるわけもなく、24時間起きれるわけでもない。診られる症例は知れているし自分の性格もある。あります。でも・・」

N「慣れてくる?」

Y「(通訳音声)おっしゃる通りです。それは自分の重ねる年輪にも関係しています。20代は勢い、30代はアグレッシブ、40代は保守的、50代は事務的・・といった具合にです。みな似たような医師像になってきます」

N「出発点はいろいろでも・・・不安はない?」

Y「(通訳音声)そうです。むしろみな、不安なまま医師になるものです。といいますか、そうあるべきです。医師を1人前にするのは技術ではなく、ともに進む年輪です」

N「彼が聞いているのは・・自分が医師に向いているのかという不安だよ」

Y「(通訳音声)不安があるということは、どうしたらいいか迷っているということです。未来に対して責任を負う意志の表れです。前述のとおり、私は葛藤を大事にしています。もちろん結論を出さなくてはいけません。だがそういう葛藤が。迷いがすでに若いうちにあるなら、今後いい医師になるでしょう。問題にぶつかっても考える力が。あるからです。もっともこれは。受かってからの話ですが」

N「予備校生の方・・・医学部志望で頑張ってください」

「イエア!」

Y「(通訳音声)春の模試は、予備校生の成績が割といい時期です。現役がまだ実力をつけてないからです。なので志望校に医学部を書くといいと思います。冊子に名前が載れば、周囲への宣戦布告となり自分へのいい刺激となります。ちょうど減量したい人が周囲に決意して自分を刺激するように。では頑張ってください」

(拍手)

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