夕張病院の再建2年目の苦闘が描かれていた。ドキュメント形式であり意図的な演出は許容範囲として・・・こういった状況がもはやどの医者にも他人事ではなくなった。

 最近どこの病院もホムペを作っているが、これが人材募集という意図(のみ)ということは分かっているかな?それだけ医師らが足りない。出て行っているとも取れる。つまり条件が悪い(それは様々)。

 で、番組の話。医療スタッフと役所との話し合いは困難を極めていた。次第に感情的になるスタッフたち。番組は(役人を)まるで悪人みたいに描いていたが、破たんした自治体にはとにかく金がなく、彼らにはどうしようもない。先代のツケを背負わされた役人に怒りをぶつけてもアピールにしかならない(今回は番組だからいい効果ではある)。エスカレートした感情は自分に返る。E=mc2の法則だ。良くない兆候と見た。

 さて自分が3年目にいた自治体病院(<プライベートないやん>参照)もとうとう閉鎖された。原因は医師不足と赤字経営。近所から来ていたスタッフは分散した。自治体の対処はおざなりなものだった。

 正直・・・今はどの病院も「夕張よりはまだマシ」と思っているはず。しかし、その<まだマシな>時、つまり平和なこの時に<悩まなかった>という積み重ねがいつか病院を潰すのだ。平和な時ほど不安なことはない。だから自分は忙しさを理由に生きる。

 自分の最近の口癖。

「いい時は、いいのは当たり前。でも少なくともそれは、俺らのおかげじゃない」。

 その真意は深いところにある。
 
 

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