患者のたらいまわし、モンスターとか今年はいろんな流行語が生まれた。だが、いずれも具体的な対策は立てられていない。

 田舎はますます僻地化している。というより高齢化がますます進む。今さら後期高齢者制度の見直しとかいってるが、これは単に選挙前の(いつもの)アピールだろう。

 大学が敬遠される理由の1つに、記事にあるような<雑用>がある。僕らは我慢してこなしてきたが(助手時代)、思い出しただけでもかなりある。

□ 学生講義(授業)の準備 ・・ 授業に向けての資料準備。教官に目を通してもらい、訂正してもらったり。

□ 病院実習の定期的な講義 ・・ 各助手は持ち時間(ノルマ)が課せられ、それぞれの時間で、とにかくテーマを絞って教えないといけない。

□ 検体の整理 ・・ プレパラートなどの整理。手書き帳面からパソコンへの保存。パソコンができる人間ほど、任される。

□ カルテ庫の過去のデータ整理 ・・ 倉庫に眠る分厚いカルテの山の中に入り、まるで宝探しのようにデータを<発掘>。

□ 学生の接待 ・・ 医局費より出た費用で学生を接待。ピエロだろうがドナルドだろうが、なりきる。

□ 病棟での雑用(注射当番、ラベル貼りなど)・・これを雑用と呼ぶのは抵抗があるが、多くの時間を取られるという意味ではそれに近い。

□ 回診・カンファレンスの準備 ・・ これも実用的なものなので本来雑用とは呼べないが、教授ら目上に向けたものであることを考えると雑用的な意味もある。

 つまり大きく分けると、学生向けの準備、教授のためのデータ整理、病棟残業的なもの。すべてが、<みんなが嫌がる仕事>の集大成だ。

 だがそれでも、先人は文句を言わず(いや言ってた言ってた)やってきた。確かにかなりの時間を割いたが、<みなやってきたのだから>、と自分に言い聞かせた。ある意味、雑用は<裏方>的な意味もある。

 ただ、大学にはそれを出世コースへの代償、と勘違いする輩が増えてきた。そういう意味では、大学の悪しき官僚制度は転機を迎えているのかもしれない(←クローズアップ現代か?)。

 

 

 




  

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