疲弊する現場

2008年10月23日 連載

 救急搬送の拒否についてのニュースは絶えない。

 どういう経緯で連絡が来るかというと・・・

 救急隊が患者をまず確認・評価 ⇒ 搬送先を決定(患者の希望も聞いた上で) ⇒ 連絡 ⇒ 病院の事務当直あるいはナース ⇒ 当直医へ打診 ⇒ 当直医による決定(ベッド空き状況・その場での状況など)連絡 ⇒ 事務当直・ナースから救急隊へ返事 ⇒ 救急隊、それに従う

 病棟が満床の場合、平日なら当直入りの時点で「満床ですので入院不可」と言われれば、当直医(特に非常勤)としてはどうしようもないのが現状(喜ぶ医師も多いですが)。空けようと思えば、実はなんとかなったのでは?というケースも多いのは確か。ただ病棟がかなり重症を抱え込んでいて、これ以上無理なときがある。その場合残りのベッドを軽症で埋めることで、暗黙の了解を得ている場合も。

 でも実際には、ふだんの現場のSOSがいつまでたっても上層部に届いてない、反映されない・・・このままでは我が身も危ない。ならば当方でやりくりさせてもらう。そのような秘かな抵抗があるような気がしてならない。



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