夕方、診療終了。みな帰りだす。当直室から見えるスタッフら。トイレに行く際、ばったり会う。

「え?先生。当直?大変やね~。まいど!」(わざとらしい)

 という奴が月に1人はいる。

 職員食堂の、当直用夕ご飯。食べられそうなものだけもらう。副食のラーメンを適宜使用。たまにMRが最後の仕上げにやってくる。

 夜8時頃。シンとしずまる。

 病棟へ。モニター音だけ。ナースらは巡回中。病棟の1日を、一通りおさらい。

 夜9時頃。眠れない患者につかまり、処方を頼まれる。

 指示の際、ナースよりもっさりとしたミニ申し送り。新たに指示を少し。ついでに愚痴も聞かされる。

「何かあったら、またな」
「はいはい。いつでも起こしてあげますから。おほほ」
「どあるぅ・・・!」

 夜10時。かけこみ患者。なぜか数人続く。何度か外来⇔医局を往来す。

 夜11時。風呂あるいはシャワー。近くに携帯を置いて、鳴ったような予感にビクビク。

 0時。案の定、救急搬送の依頼。受けるが話と全然違うケースも多い(なので心の準備も必要)。

 予定より大幅に遅れ、やっと到着。病棟からナース降りてくる。結局自分がドアを開ける。

 入院を渋る患者を説得、なんとか開けてもらったベッドに入院。

 3時。目がさえてくる。しかし寝るにはここが最後のチャンスだ。

 4時。結局さっきの入院の指示内容を今さらナースが再確認。お前ら何してたんだ・・・。

 病棟で急変。看取ることになった場合、家族の到着を待つ。

 5時。再び救急要請。1件目の搬送手順がいいかげんだった場合、果たして受けるべきか悩んでしまう(ことがある)。これは救急隊にもよる。

 6時。たいてい脳卒中関係か事故。ベッドがないまま、外来でねばる。転送先はみつからず家族も当院を希望。主治医は日勤ドクターらと相談することに。

 7時。タバコを吸いに患者が降りてくる(決まったメンツ)。出勤してくるスタッフらがハリキリ野郎に見える。大変だったことは表情から見抜かれる。救急入口を、不気味な表情でのぞいてくる。

 8時。医局で次々に到着するドクターら。テレビのチャンネルは<株変動>。まずこれからスタート。

 9時。以上入院した患者の主治医は、このわたし。となる。



 結局、寝てないじゃないか!


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