変遷するジェームズ・ボンド像
2008年10月28日 音楽タキシードで登場、外車を乗り回し・・・いや、現にそういう人もいた。特に予備校の名物講師たちだ。バブル期は予備校生を1年過ごしたが、予備校の上級クラスを教える講師たちは、実に羽振りが良かった。
今もそうかもそれないが、外車+高級スーツは当たり前、金の腕時計。クルーザー所有にレーシングチーム。冗談だろうが「理Ⅲ、力だめしに受けてみようと思う」というセリフもサマになる。
駐車場から出てきた講師が、吸いかけのタバコをフッ、と数メートル離れた吸いガラ箱に<命中>させた瞬間・・・そこにアジア製ボンド像を見た。ネクタイを外しボタンを外すと、ビーバー、いやバービーボーイズ!
バブル期の、彼らのような成金中年男性の行きつく先は、金・車・時計などブランド・美女・・・まさにジェームズ・ボンドだった。予備校生らは目を輝かせたものだった。予備校生らはボンド的スパイ活動欲を満たすがため、寮の脱走を企てた(おい?)。
ところで今のボンドは変わった。非現実的な武器は登場せず(そのかわりソニー製品が登場!)、悪役も超人ではない。そもそもボンド自体が超人でなく、ともするとダークサイドに落ちそうな弱点を持つ。まさに時代に合わせた実像だ。
日本のドラマの医師像も、そろそろ人間らしくして欲しい。ふつうの仕事を描いてくれ。最近バチスタ、バチスタばっかりだが・・・時代錯誤も甚だしい。
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