忘年会のとき、たまにサプライズゲスト(医師)を登場させることがある。水面下でのドクターのスカウトがほぼ決まれば、ここで来年度の勤務医として挨拶させておくのだ(確定でない場合も多いが)。

 さて、このように医師が人事・転職などで、新たに民間病院に身柄を移されるとき。勤務先の病院には前もって個人情報がいくことになる。

 まず履歴書。写真はけっこう大事だ(これがまず第一印象)。住所を見られ、通勤時間など想定(呼び出しのときも想定)、交通費がそれに合わせて考慮。履歴の数々は、まず専門科の数(多いと代診が頼める)、それと勤続年数の間隔。大学人事でない場合、勤続の間隔がけっこう重要視される。ある程度の年数なのに(ドクターバンク以外で)1年ほどで転々としてる医者は、まず警戒される(どうしてもそう取られる傾向がある)。あと独身かどうかなど(既婚の場合、相手が女医だとヘルプ要請のチャンス)。

 次は、横のつながり・MRらの評判による遍歴だ。まず、<何ができるか>。これが最重要。手術なら得意分野、麻酔科領域の関与、それに何よりも積極性。検査ではこなす件数、意欲など。内視鏡では専門医取得の有無。患者の評判ももちろん重要。

 あと、男性医師なら女性トラブルの有無、スポーツの趣味など(イベントへの招待)。とにかく、あらゆる手段で調べられた後、コスト(給料)の大まかな計算がなされ、そのあと医師が面接することになる。

 面接では病院の(口の達者な)末端がコスト面・診療日など打診。ここで手を打ってしまうとたいてい病院の言い分が通り(その末端の功績になる)、かえって不利な条件となる場合もある。というのは、相手の最初の条件は(相手に)絶対有利なものだからだ。相手の有利は、自分の不利だと思おう。

 途中で病院側とトラブルを起こす医師は、最初のツメが相当甘い。法外なコストを要求し、ひきかえにできると豪語していた仕事量に押しつぶされてしまうのだ。「話が違う」と出ていく。<過労><労働基準法>を持ち出す前に、まず考えておく必要がある。

 なので。必ず文書にしてもらうべし。というか、ここはいったん引き下がること。

 その人が末端かどうか・・・は、具体的内容に決定権がないことから分かる。「だと思います」「必ず言っときます」などの返事、言い回しに要注意だ。

 やはり事務長職・理事職・院長と直接面会し、書面で要請・返事をもらうのが一番的確なのだが。
 




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