資金繰りの末路

2008年12月13日 読書
 ビッグ3のゼネラル・モーターズが破産寸前。交渉中でも人件費は発生しており、体力(自己資金力)がないものは破たんしていく。

 病院でも倒産寸前のときはすさまじい。以下の話は、ネット上なかなか得られないもの。「サーガ」を読む人だけへのプレゼントだ。

 理事職は銀行を転々。関西では相談する銀行が西へ西へと移っていく(伝統的に船着き場のある町ほど、金貸し業が多い)。職員通帳の支店名が変えられることも。

 銀行に限度額を決められ、次は企業(健全なところではない)に相談。企業の方も金を貸す見返りに、病院にタダ働き職員を派遣する。資格の特にいらない部署(事務・総務の末端)へ派遣され、権力を持ちあるいは平気で休暇を取る。当然、病院の士気は低下する。

 銀行から不渡りが2度出ればアウト(取引停止)だが、ひどい病院は町金融にまで手を出す。ものすごい高金利だ。担保は病院の売上の?パーセント。売上げの一部から人件費が保証され、それが繰り返し。いわゆる<自転車操業>だ。銀行アウトだと給与振り込みは通常手渡しとなる。どこかからの根回しで、ガラの悪い患者層が出現する。

 で、倒産する。のではない。まだだ。ついには病院から給料が出なくなる。もちろん事務側は交渉中などと言い訳する。職員には退職が続出、患者も自主退院が増えて病棟も小規模化。上層部は撤退準備完了。妙な噂が出てきて、ナースらの本性(これはとても書けない)も出たりする。

 で、倒産する。とは限らない。全体会議に招集され、新たな買い手が発表されて新たな給与体系が決められる(安くなる)。メインの新スタッフが乗り込んでくる。

 こういうヤバい雰囲気は、病院の雰囲気におのずと出てくる。早期発見が重要だ。

 開業医の場合は・・・ま、その話はまた今度。
 

 


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