20代のときに見て以来、今回BS-hiの放送で改めて鑑賞。印象が全然違った。これは、父親像のとらえ方が変わったせいかもしれない。
心の声に従って、とりあえずあるものを造り出す。それからその意味を考える。年を取るとまず結果のほうから考えてしまい、それに許される範囲のものを作り出すことしかしない。
そう考えると、思いきって開業するというロマンにもあこがれる。
「(それを作れば、アレは来る)」
「ホワッ?じゃ、開業すればいいんだな?」
とりあえず、僻地に作った診療所。
「(それを揃えたら、アレは来る)」
「ホワッ?じゃ、揃えたらいいんだな?」
医療機器を多数購入。電子カルテも。
「(単価を上げれば、アレは来る)」
「ホワッ?今度は具体的だな。じゃあそうするよ!」
不必要な検査を次々と投入。
そしてついに、<アレ>は来た。畑の隙間から、ゾロゾロと・・・。
スーツ集団。差し出される名刺。
「医療対策課だ!これより緊急監査を行う!」
外で打ちひしがれる。
「あああ・・破産だ。返済もどうなることやら」
すると、父親医師が。
「父さん・・・?キャッチボールしよう!」
父親がボールを受け取ると、そこに<借金>の文字。
「なに?わしは面倒みんぞ!」投げ返し。
「保証人に!」投げ返し。
「いやだ!」
「たのむ!」
親子のキャッチボールが続く・・・。
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