ゲームの話はともかく、26秒での迅速な判断。僕らも職場である日突然求められる。だからといって24時間ギラギラでは体がもたない。ただ経験が連続すると、ふとした雰囲気から感じ取るようになり、それがまた当たるようになる。

 特に患者の急変時なのは言うまでもない。急変対応は映画やドラマのように<その瞬間>とは限らず、急変した直後、あるいはある程度経った後でもありうる。このケースはドクターよりむしろ夜勤ナースが遭遇する頻度が多い。

 とっさに呼びかけ、脈と呼吸を確認しつつドクターをコール。コールするまでの時間、来るまでの時間を考えると、それまでの迅速な対応も重要だ。ダメな病院ではドクターが来るまで痰だけ引いてるケースも。

 駆け付けたドクターの力量、というか器が問われる。周囲が慌てていれば、賢いドクターはその場を諭す。
「落ち着いて!まず○○を取って!君はこっちへ来て代わって!」

 しかし頼りないドクターの場合・・・

「一体どういうことや!」
「ルートルート!酸素酸素!」

 などと、パニックで具体的な指示がなかなか出ない。出来るナース・指導医がそこをうまく誘導し乗り切る、という光景もある(研修医でみな経験する)。

 確かなことは、「パニクって事がうまく運ぶことは、まずない」ということ。でも誰でも驚くときは驚く。しかしそのパニックを時間幅のない信号ぐらいの短さにして、反射的に取り組む癖が必要になる。

 さあ、ふだんからイメージトレーニングだ。


「運転中、子供があそこから飛び出してきたらどうしよう」(教習所の授業?)
「駅で誰か倒れて医者は?と呼ばれたらどうしよう」
「トイレに入ろうとしてそこが満杯だったらどうしよう」(我慢?)
「デキ婚になったらどうしよう」(?)
「銀行が倒産して紙幣が紙くずになったらどうしよう」(それはありうる)

 いろんな可能性が、常にそこにある。











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